
「瓦屋根を軽い屋根材に変えると、耐震改修の補助金が使えると聞いた」「ガルバリウム鋼板へ葺き替える場合も対象になる?」「屋根塗装やカバー工法では補助金を利用できないの?」と疑問をお持ちではないでしょうか。
実は、瓦などの重い屋根材から金属屋根などの軽量な屋根材へ葺き替える工事は、自治体によって「耐震改修」や「屋根軽量化工事」として補助対象になる場合があります。
ただし、屋根工事なら何でも補助されるわけではありません。建築時期や耐震性能、既存の屋根材、改修方法、申請時期など、さまざまな条件があります。
この記事では、全国で年間3,000件以上の施工実績、顧客満足度99%を掲げる外壁・屋根の専門店「スターペイント」が、屋根材と耐震改修の関係、補助金の対象になりやすい工事、屋根材の選び方、費用、申請時の注意点まで詳しく解説します。
屋根材の耐震改修で補助金を使えるのはなぜ?
屋根と耐震は一見すると別の話に思えるかもしれません。しかし、住宅の上部にある屋根の重量は、地震時に建物へかかる力にも関係します。そのため、屋根材を軽量化することが耐震改修の一つとして扱われる場合があります。
重い屋根を軽くすると地震時の建物への負担を減らせる
屋根の耐震改修を理解するうえで、まず知っておきたいのが「家の上部を軽くする」という考え方です。
地震が発生すると、建物そのものが横方向へ大きく揺さぶられます。一般的に建物が重いほど地震時に作用する力も大きくなるため、住宅の最上部にある屋根の重量を減らすことは、建物への負担を軽減する方法の一つです。
国土交通省も住宅の耐震改修方法として、「屋根材を軽くする」「壁を補強する」「柱や梁を補強する」「基礎を見直す」といった方法を紹介しています。つまり、屋根の軽量化は単なる屋根リフォームではなく、建物全体の耐震性を考えるうえで一つの選択肢となるのです。
特に築年数の経った木造住宅では、土葺き瓦など重量のある屋根が使われているケースがあります。こうした住宅で、既存屋根を撤去し、金属屋根などの軽い屋根材へ変更することで、建物上部の重量を抑えることができます。
ただし、ここで注意したいのが、
「軽い屋根材に変えれば、その家は地震に強くなる」と単純には言い切れない
ということです。
住宅の耐震性能には、
- 基礎
- 柱・梁
- 耐力壁
- 筋交い
- 接合部
- 建物の形状
- 劣化状況
- 地盤
などさまざまな要素が関係します。
屋根の軽量化は耐震対策の一つであり、住宅全体の安全性を判断する場合には耐震診断などを通じて建物全体を見ることが重要です。
「屋根修理」「屋根塗装」と「耐震改修」は同じではない
「屋根の補助金」という言葉だけを見ると、「屋根塗装にも使えるのでは?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、耐震改修を目的とした補助制度の場合、通常の屋根塗装や小規模な修理とは目的が異なります。
| 工事内容 | 耐震改修との関係 |
|---|---|
| 屋根塗装 | 屋根重量はほぼ変わらない |
| 瓦数枚の交換 | 原則として部分補修 |
| 漆喰補修 | 屋根の維持・補修が中心 |
| 雨漏り部分補修 | 防水・修繕目的が中心 |
| 瓦から軽量屋根材への葺き替え | 屋根軽量化につながる |
| 耐震補強+屋根軽量化 | 耐震改修として検討しやすい |
| 瓦屋根全体の耐震・耐風改修 | 制度によって対象になる場合あり |
例えば高崎市では、2026年度の屋根改修工事補助について「屋根材の軽量化及び落下防止」を目的とし、屋根材の軽量化に寄与しない工事や部分的な修繕は対象外としています。一方、瓦屋根を金属板などの軽量な屋根材へ葺き替える工事は対象工事として明記されています。
つまり、
「古くなった屋根を直すから補助金が出る」のではなく、「耐震性を高めるために必要な改修を行うから補助対象になる」
という考え方です。
屋根塗装にも別の自治体制度や住宅リフォーム支援が利用できるケースはありますが、「耐震改修補助金」とは分けて考える必要があります。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「屋根が傷んでいる=塗装」ではありません
屋根のご相談をいただいた際、現場で非常によくあるのが「そろそろ屋根が古くなったので塗装をしたい」というお問い合わせです。しかし、屋根の状態によっては、塗装をすることが適切ではない場合があります。
屋根塗装で保護できるのは、基本的には屋根材の表面です。ところが屋根は、表面の屋根材だけで構成されているわけではありません。その下には防水シート(ルーフィング)や野地板があり、雨水を建物内部へ侵入させない重要な役割を担っています。
例えば、表面の色あせだけなら塗装を検討できますが、屋根材そのものが大きく割れている、反りや層間剥離が起きている、雨漏りが発生している、防水シートや下地まで劣化している、といった場合は塗装だけでは根本的な解決になりません。
実際、スターペイントでも既存屋根の経年劣化を確認したうえで、塗装ではなく屋根カバー工法を提案した施工事例があります。
特に築年数が経過した住宅では、「今一番安い工事は何か」だけではなく、「これからこの家に何年間住むのか」まで考えることが重要です。10年後にもう一度大規模工事が必要になるのであれば、今回の工事で下地まで直した方が結果的に負担を抑えられるケースもあります。
屋根は地上から状態を判断しにくい場所だからこそ、「塗る・直す・重ねる・葺き替える」のどれが適切なのか、現地調査で見極めることが大切です。
「補助金が使えるか」の前に、まず自宅の屋根工事そのものにどれくらいの費用が必要なのか把握しておくと、資金計画を立てやすくなります。
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耐震改修で検討したい屋根材|瓦から何に替える?
屋根軽量化を目的とする場合、現在の屋根より軽い屋根材へ変更することがポイントになります。ただし「軽ければ何でもよい」というわけではありません。耐久性や住宅との相性、地域の気候まで含めて選びましょう。
瓦・スレート・ガルバリウム鋼板など屋根材を比較
代表的な屋根材を、耐震改修という視点から比較してみましょう。
| 屋根材 | 重量の傾向 | 耐久性の傾向 | 軽量化との相性 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 土葺き瓦 | 非常に重い | 高い | ◎ | 瓦に加えて葺き土の重量がある |
| 粘土瓦・陶器瓦 | 重い | 高い | ○ | 長寿命で塗装不要の商品も多い |
| セメント瓦 | 重い | 中~高 | ○ | 経年劣化に応じたメンテナンスが必要 |
| 化粧スレート | 比較的軽い | 中程度 | ○ | 一般住宅で広く使用されている |
| ガルバリウム鋼板 | 軽い | 高い | ◎ | 軽量でリフォームにも採用されやすい |
| SGL鋼板 | 軽い | 高い | ◎ | 金属屋根の有力な選択肢 |
| アスファルトシングル | 軽い | 中~高 | ○ | 軽量で柔軟性がある |
※実際の重量や耐久性は製品、厚み、施工方法によって異なります。
耐震改修で特に注目されることが多いのが、瓦屋根から金属屋根への葺き替えです。
2026年度の枚方市の制度でも、屋根全体を軽量化して耐震性を向上させる例として「土葺き瓦屋根から金属板の屋根への葺き替え」が示されています。
また、朝来市では「非常に重い屋根(土葺瓦屋根)」や「重い屋根(桟瓦葺等)」から、スレート板や鉄板葺などの軽い屋根へ変更する工事を屋根軽量化補助の対象としています。
このように、「金属屋根なら全国で必ず補助対象」という意味ではありませんが、軽量化を目的とする工事の代表的な選択肢として扱われていることが分かります。
ガルバリウム鋼板なら耐震性は必ず高くなる?
瓦屋根のリフォームを調べると、「耐震性を考えるならガルバリウム鋼板」という情報を目にすることがあります。
確かに、ガルバリウム鋼板をはじめとする金属屋根は比較的軽量で、既存の重い瓦屋根から変更すれば屋根重量を抑えられる可能性があります。
しかし、
ガルバリウム鋼板へ変更しただけで住宅全体の耐震性能が保証されるわけではありません。
例えば、屋根を軽量化したとしても、壁量が不足している住宅や、柱・梁の接合部に問題がある住宅、基礎が著しく劣化している住宅では、別の耐震補強が必要になることがあります。
そのため、「補助金対象の屋根材を選ぶ」という順序よりも、
現在の住宅の状態を確認する
↓
必要な耐震対策を把握する
↓
その対策として屋根軽量化が適切か判断する
↓
適した屋根材を選ぶ
という順番が理想です。
また、屋根材には軽さ以外にも、
- 耐候性
- 遮熱性
- 断熱性
- 遮音性
- 耐風性
- デザイン
- メンテナンス性
- 初期費用
- 将来の修繕費
といった違いがあります。
今後20年、30年と住み続ける住宅であれば、耐震性だけではなく「これから維持するためにいくらかかるのか」まで考えて選ぶことが大切です。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|屋根材は「軽さ」だけで決めない
耐震対策について調べ始めると、「とにかく一番軽い屋根材にした方がいい」と考えてしまいがちです。しかし、実際の屋根リフォームでは、重量だけを見て屋根材を決めることはおすすめできません。
例えば台風の影響を受けやすい地域では耐風性能や固定方法が重要です。積雪地域では積雪荷重を考える必要がありますし、沿岸部では塩害に対する配慮も必要です。夏場の日射が厳しい地域では、断熱材一体型の金属屋根などを比較した方が暮らしやすさにつながる場合もあります。
また、金属屋根は軽量で優れた屋根材ですが、製品や施工仕様によって断熱性・遮音性・耐久性に差があります。「ガルバリウムだから全部同じ」というわけではありません。
私たちが現場で重視しているのは、「どの商品を使うか」だけではなく、「その家にどう施工するか」です。野地板の状態、防水シートの選定、屋根勾配、棟や谷部分の納まりなどが適切でなければ、高性能な屋根材を使っても本来の性能を発揮できません。
特に屋根の葺き替えでは、既存屋根を撤去したときに初めて下地の劣化が分かることがあります。見積もり段階で「追加補修が発生する可能性」と「発生した場合の対応方法」まで説明してくれる会社を選ぶことが、後悔を防ぐポイントです。
瓦屋根から金属屋根などへの変更を検討しているものの、「実際にいくらぐらいになるのか分からない」という方も多いでしょう。
屋根面積や工法によって金額は大きく変わります。まずはご自宅の場合の目安を確認してみてください。
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我が家は対象?屋根の耐震改修補助金でよくある条件
耐震改修補助金は全国一律の制度ではなく、自治体ごとに対象住宅・工事内容・補助額が異なります。「隣の市では対象だったから、自宅も使える」とは限らないため注意しましょう。
築年数・構造・耐震診断など主な対象条件
屋根軽量化や耐震改修補助で確認されることが多い条件を整理すると、次のようになります。
| 確認項目 | よく設定される条件 |
|---|---|
| 建築時期 | 1981年5月31日以前に着工した住宅など |
| 建物用途 | 戸建住宅・木造住宅など |
| 所有関係 | 所有者または所有者の同意を得た人 |
| 耐震性能 | 耐震診断で一定基準を満たさない住宅 |
| 既存屋根 | 土葺き瓦・桟瓦など重量のある屋根 |
| 改修方法 | 屋根全体を軽量化する葺き替えなど |
| 税金 | 市税等の滞納がないこと |
| 工事会社 | 市内業者・登録業者などの条件がある場合も |
| 申請時期 | 原則、契約・工事着手前 |
特に多くの耐震改修制度で基準となるのが、1981年5月31日以前という建築時期です。
1981年6月1日から建築基準法の耐震基準が大きく改正されたことから、それ以前に建築された住宅を主な対象としている自治体があります。
例えば2026年度の朝来市の屋根軽量化工事費補助では、昭和56年(1981年)5月31日以前に着工した戸建住宅で、耐震診断結果が一定の基準に該当する住宅などを対象としています。
ただし、高崎市のように別の条件設定を行っている制度もあります。
つまり、
「築40年以上だから必ず対象」
「瓦屋根だから必ず対象」
とは判断できません。
まずは住んでいる市区町村の公式ホームページで、
「〇〇市 耐震改修 補助金」
「〇〇市 屋根軽量化 補助金」
などと検索し、最新年度の制度を確認しましょう。
補助額はいくら?自治体によって大きく異なる
補助額も自治体によって大きく異なります。
2026年度の制度例を見てみましょう。
| 自治体 | 屋根軽量化等の補助内容例 |
|---|---|
| 高崎市 | 屋根改修工事費の50%、上限100万円 |
| 尼崎市 | 屋根軽量化工事費補助・戸建住宅上限60万円 |
| 朝来市 | 屋根軽量化工事費補助・定額50万円 |
| 枚方市 | 屋根軽量化工事・上限20万円等 |
※2026年度の公式情報をもとにした例です。対象条件や募集状況は自治体によって異なります。
例えば高崎市では屋根改修工事費の50%、上限100万円と比較的大きな補助枠が設定されていますが、2026年度分についてはすでに予算終了と案内されています。
ここから分かる大切なポイントが、
補助制度が存在していても、いつでも利用できるとは限らない
ということです。
補助金には年度ごとの予算があります。受付が先着順となっていたり、予算上限に達した時点で終了したりするケースもあります。
そのため、「工事すると決めてから調べる」のではなく、屋根リフォームを考え始めた時点で制度を確認するのがおすすめです。
また、ホームページ上に前年度の制度ページが残っているケースもあります。必ず「2026年度」「令和8年度」など、対象年度を確認してください。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|補助金額だけで工事を決めない
「最大60万円」「最大100万円」といった数字を見ると、非常にお得に感じます。しかし、現場の立場からお伝えしたいのは、補助金の金額だけを基準に工事内容を決めないでほしいということです。
例えば200万円の工事に50万円の補助が出るとしても、その工事自体が現在の住宅に必要なければ、本当の意味でお得とはいえません。一方、補助対象外の工事であっても、雨漏りや下地の腐食を防ぐために今すぐ必要なケースがあります。
また「最大100万円」という制度でも、必ず100万円受け取れるわけではありません。補助率や対象工事費の範囲、所得、住宅条件などによって実際の金額は変わります。
そこで私たちがおすすめしている考え方が、
①本来必要な工事を把握する
②その工事にかかる総額を把握する
③利用できる補助制度を確認する
④最終的な自己負担額を比較する
という順番です。
補助金から工事を逆算するのではなく、「必要な工事の負担を軽減するために補助金を使う」と考えた方が、長期的に後悔しにくくなります。
特に築年数が経った住宅では、屋根だけでなく外壁やシーリング、防水なども同時期にメンテナンス時期を迎えることがあります。足場を一度で済ませられる工事はまとめた方が、将来的な総支出を抑えられるケースもあります。
補助金を利用するとしても、「補助前の工事費」が分からなければ実際の自己負担額は判断できません。
ご自宅の屋根・外壁工事の目安を確認してから、補助制度と比較してみましょう。
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屋根の耐震改修はいくらかかる?葺き替え・カバー工法・塗装を比較
屋根工事には塗装・カバー工法・葺き替えなど複数の方法があります。耐震改修として屋根を軽量化したい場合には、それぞれの工法が屋根重量にどう影響するかまで考える必要があります。
葺き替え・カバー工法・塗装は目的が違う
まず、主な屋根リフォームの違いを整理しましょう。
| 工法 | 工事内容 | 既存屋根撤去 | 屋根軽量化 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 屋根塗装 | 表面を再塗装 | なし | × | 屋根材・下地が健全 |
| カバー工法 | 既存屋根の上に新屋根 | なし | △ | スレート等で下地が健全 |
| 葺き替え | 既存屋根を撤去して交換 | あり | ◎ | 瓦から軽量屋根へ変更したい場合 |
| 部分補修 | 一部の瓦・板金等を修理 | 一部 | × | 局所的な不具合 |
耐震改修として「重い屋根を軽くする」ことが目的なら、既存の重い屋根材を撤去できる葺き替えが分かりやすい工法です。
一方、カバー工法は既存屋根を撤去せず、新しい屋根材を重ねます。そのため、スレート屋根などの改修では非常に有効な方法ですが、「建物上部の重量を減らす」という目的とは異なります。
実際、スターペイントでもスレート屋根の経年劣化に対してカバー工法を採用した施工事例があります。既存屋根の状態によっては、撤去費を抑えながら防水性能を回復させる合理的な方法になります。
費用についても工法で異なります。全国一律の定価はありませんが、リフォーム市場の集計例では、屋根葺き替えは100万円台~300万円程度に分布する事例が多く、カバー工法はそれより費用を抑えられるケースがあります。屋根面積、既存材、勾配、下地補修、足場などによって大きく変わるため、あくまで目安として考えましょう。
重要なのは、
「一番安い工法」ではなく「現在の屋根に必要な工法」
を選ぶことです。
見積書で確認しておきたい費用項目
屋根の葺き替え見積もりを見るとき、「新しい屋根材の値段」だけを比較してはいけません。
実際の屋根工事には、さまざまな費用が含まれます。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 足場 | 安全に屋根工事を行うための仮設 |
| 既存屋根撤去 | 瓦・スレート等の撤去 |
| 廃材処分 | 撤去した屋根材の運搬・処分 |
| 野地板補修 | 屋根下地の交換・増し張り |
| 防水シート | 屋根材下の二次防水 |
| 新規屋根材 | 金属屋根・瓦・スレート等 |
| 棟・役物 | 棟板金、ケラバ、軒先など |
| 雨押え・谷 | 雨水が集中する部分の板金 |
| 雪止め | 必要地域・住宅で設置 |
| 太陽光設備 | 脱着が必要な場合 |
| 現場管理 | 工程・安全・品質管理 |
特に注意したいのが「下地」です。
屋根を撤去したところ、野地板が想定以上に腐食していた場合、追加補修が必要になるケースがあります。
高崎市の屋根改修補助でも、申請時に工事費見積書、屋根の現況写真、屋根材を確認できる資料などが求められています。工事の内容を具体的に把握したうえで申請する仕組みになっていることが分かります。
見積もりを比較するときは総額だけではなく、
「撤去はどこまで含むのか」
「野地板補修はいくらなのか」
「防水シートは何を使うのか」
「板金・役物まで含まれているか」
まで確認しましょう。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「屋根材〇円/㎡」だけで比べるのは危険
屋根の見積もりで特に注意していただきたいのが、「屋根材の平米単価だけを比較する」ことです。
例えばA社が8,000円/㎡、B社が10,000円/㎡だった場合、一見するとA社の方が安く見えます。しかし、A社の価格には下地補修や防水シート、棟板金が含まれておらず、B社には一式含まれている可能性があります。
屋根工事で長期的な防水性能を左右するのは、完成後には見えなくなる部分です。
特に重要なのが防水シートです。通常、屋根材の下には防水シートが敷かれており、屋根材の隙間から侵入した水を建物内部へ入れない「二次防水」の役割を果たします。
そのため、「新しい屋根材がきれいだから安心」とは限りません。
現場では、
- 防水シートをどこまで重ねているか
- 谷や棟の処理が適切か
- 貫板や板金が適切に固定されているか
- 劣化した野地板をそのまま使っていないか
といった工程が施工品質を大きく左右します。
契約前には、完成写真だけではなく「施工中の写真を残してもらえるか」も確認してください。見えなくなる部分だからこそ、記録を残して説明してくれる施工会社を選ぶことが重要です。
屋根の葺き替えは、面積・屋根材・下地の状態によって費用差が大きい工事です。
「一般的な相場」だけで予算を決めず、ご自宅の場合の目安を確認してみてください。
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耐震改修補助金を使うまでの流れと申請時の注意点
耐震改修補助金で最も注意したいのが「いつ申請するか」です。自治体によっては契約後や着工後では受付できないため、屋根会社と正式契約する前に必ず制度を確認しましょう。
補助金申請から屋根工事までの基本的な流れ
制度によって細かな手続きは異なりますが、一般的には以下のような流れになります。
STEP1 自治体の補助制度を確認する
↓
STEP2 自宅が対象住宅か確認する
↓
STEP3 必要に応じて耐震診断を受ける
↓
STEP4 屋根の現地調査を受ける
↓
STEP5 工事内容・屋根材を決める
↓
STEP6 見積書を取得する
↓
STEP7 自治体へ補助金を申請する
↓
STEP8 交付決定を待つ
↓
STEP9 工事契約・着工
↓
STEP10 工事完了・実績報告
↓
STEP11 補助金交付
この中で特に大切なのが、交付決定より先に契約・着工しないことです。
高崎市では、補助金交付決定通知が発行された後に請負契約・工事着手が可能となり、交付決定前に契約を含む事業着手をした場合は補助対象外になると明記しています。
枚方市でも、耐震改修設計・工事の契約前に相談するよう案内されており、契約・着手後の受付はできません。
つまり、
「屋根が古いから業者に来てもらう」
「見積もりを取る」
ところまではよくても、
そのまま勢いで契約してしまわない
ことが重要です。
補助金を利用したい場合は見積もり取得時に施工会社へその意向を伝え、自治体にも早めに相談しましょう。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「今日契約すれば安くなる」に要注意
屋根の劣化を指摘されると、「早く直さなくては」と不安になるのは当然です。特に雨漏りが発生している場合や、大きな地震・台風の後はなおさらでしょう。
しかし、補助制度の利用を検討しているのであれば、契約を急ぐことが逆に損につながる可能性があります。
現場で注意していただきたいのが、
「今すぐ工事しないと危険です」
「今日契約すれば30万円値引きします」
「補助金が使えるので実質ほとんど負担はありません」
といった強い言葉だけで契約を迫る営業です。
本当に緊急性があるのであれば、まず「何が・どの程度危険なのか」を写真や動画、診断結果などの根拠で説明してもらいましょう。
また、自治体の補助金について施工会社から説明を受けた場合でも、最終的には自治体の公式窓口で条件を確認してください。
補助金は施工会社が決めるものではありません。
そして屋根が気になっても、ご自身で屋根に上がることは避けてください。高所作業は転落事故につながる危険があります。必要に応じて高所撮影機器などを利用し、安全な方法で状態を確認できる業者へ依頼しましょう。
「工事を早くすること」と「契約を急ぐこと」は別です。必要な工事ほど、根拠を確認したうえで落ち着いて進めることが大切です。
補助金申請の前には工事見積もりが必要になるケースがあります。
まずはご自宅の工事費の目安を把握し、「補助金を使った場合の自己負担額」を考えてみましょう。
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補助金を使った屋根耐震改修で後悔しない業者の選び方
屋根耐震改修では、補助制度に詳しいことだけでなく、住宅の状態に合った工法を提案できる会社を選ぶことが重要です。「補助金が使える」と言われただけで契約せず、診断内容や見積もりの根拠を確認しましょう。
「補助金が使えます」だけで業者を決めない
屋根工事会社を比較するときは、以下のポイントを確認してみてください。
| チェック項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 現地調査 | 屋根全体を確認しているか |
| 劣化説明 | 写真・動画など根拠を示しているか |
| 工法比較 | 塗装・カバー・葺き替えを比較しているか |
| 見積書 | 「屋根工事一式」だけになっていないか |
| 下地 | 野地板・防水シートにも触れているか |
| 屋根材 | メリットだけでなく注意点も説明するか |
| 補助制度 | 自治体の正式条件を確認しているか |
| 追加工事 | 発生条件・金額を説明しているか |
| 施工記録 | 工事中の写真を残してくれるか |
| 保証 | 工事後の保証内容が明確か |
特に注意したいのが、「屋根に問題がある」と言われたのに、写真を一切見せてもらえないケースです。
屋根はお客様自身が確認しにくい場所です。
だからこそ業者側には、「どこが悪いのか」「なぜその工事が必要なのか」「他の方法ではだめなのか」を分かりやすく説明する責任があります。
スターペイントでは、専門的な知見に基づく建物診断を行い、住まいの長寿命化に本当に必要な工事を提案することを掲げています。公式サイトにも多数の屋根塗装・カバー工法・葺き替えを含む施工事例が掲載されています。
屋根工事は決して安い買い物ではありません。
「補助金が使える会社」ではなく、
「補助金がなくても、その工事内容に納得できる会社」
を基準に選ぶことをおすすめします。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「屋根が重いから危険」と不安を煽る営業には注意
耐震性を気にされている住宅で特に注意していただきたいのが、「瓦屋根だから危険」「地震が来たら倒壊する」と必要以上に不安を煽る営業です。
確かに屋根重量は耐震性能に関係する要素の一つです。しかし、それだけで住宅の安全性を断定することはできません。
同じ瓦屋根でも、住宅の構造、壁量、基礎、築年数、劣化状況などによって条件はまったく違います。
また、瓦そのものが悪い建材というわけでもありません。陶器瓦などには耐久性が高く、長期間使用できるメリットがあります。重要なのは「瓦だから危険」ではなく、その住宅の構造と現在の屋根の状態に合っているかどうかです。
訪問営業などで突然、
「瓦がズレています」
「このままだと落ちます」
「近くで工事していて屋根が見えました」
と言われた場合も、その場で契約する必要はありません。
まずは、
- どこの部分なのか
- 写真はあるのか
- 緊急性はどの程度なのか
- 部分修理では対応できない理由は何か
- 葺き替えが必要な根拠は何か
を確認しましょう。
そして可能であれば、複数の専門業者から意見を聞いてください。
住宅の耐震性について本当に不安がある場合には、屋根だけを診断するのではなく、自治体の耐震診断制度なども活用して建物全体を確認することが重要です。
屋根の状態が気になるものの、「いきなり業者へ相談するのは不安」という方は、まず費用の目安だけ確認する方法もあります。
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コラムのまとめ|屋根材の耐震改修と補助金で覚えておきたいこと
屋根材の耐震改修では、瓦などの重い屋根材から金属屋根などの軽量な屋根材へ葺き替えることで、建物上部の重量を軽減できる場合があります。
国土交通省も、住宅の耐震改修方法の一つとして屋根材を軽くする方法を紹介しており、実際に複数の自治体で「屋根軽量化工事」や「屋根改修工事」を対象とした補助制度が設けられています。
今回の記事で特に覚えていただきたいのは、以下の5点です。
① 瓦などの重い屋根から軽い屋根材への葺き替えは、耐震改修として補助対象になる場合がある
② 屋根塗装や小規模な部分補修は、耐震改修補助の対象とは限らない
③ 補助額・対象住宅・耐震診断の条件などは自治体ごとに異なる
④ 補助金は予算上限があり、年度途中で受付が終了する場合もある
⑤ 多くの制度で契約・着工前の申請が重要になる
そして、もう一つ大切なのが、
「屋根材を軽くすれば住宅全体の耐震問題がすべて解決するわけではない」
という点です。
住宅の耐震性能は屋根だけでなく、基礎、柱、梁、壁、接合部など建物全体のバランスで決まります。
だからこそ、屋根の耐震改修では「補助金が出るから工事する」のではなく、
住宅の状態を確認する
→必要な工事を判断する
→適切な屋根材を選ぶ
→利用できる補助金を確認する
という順序で考えることが重要です。
屋根リフォームは、これから先も安心して住み続けるための大切なメンテナンスです。目先の補助額だけではなく、10年後・20年後のメンテナンスまで考えた工事計画を立てましょう。
おわりに|9月は台風・大雨に備えて屋根を確認したい時期です
9月に入ると、ますます台風や秋雨などによって住宅の屋根が強風・大雨にさらされる機会が増えていきます。
特に築年数が経過した瓦屋根では、屋根材そのものだけでなく、棟部分のズレ、防水シートや下地の劣化など、地上からは確認できない部分に不具合が進んでいることがあります。
だからといって、ご自身で屋根に上がって確認することは大変危険です。屋根の状態が気になる場合は、安全な方法で専門業者に確認してもらいましょう。
また、これから屋根の葺き替えや耐震改修を検討される場合、「補助金がいくら出るのか」と同時に、そもそもご自宅の屋根工事にはいくら必要なのかを把握しておくことも大切です。
スターペイントでは、最短3分のチャット入力で、外壁・屋根工事の費用目安を確認できる無料見積シミュレーションをご用意しています。
今すぐ工事を決める必要はありません。
今後の住まいのメンテナンス費用を考えるための一つの目安として、ぜひお気軽にご活用ください。
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