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遮熱塗料の効果は?屋根・室温は何度下がる?「効果なし」の理由と向いている家をプロが解説

遮熱塗料で施工する職人

「今年の夏も2階が暑くて、エアコンをつけてもなかなか涼しくならなかった」「屋根塗装を検討していたら、業者から遮熱塗料を勧められた」という方も多いのではないでしょうか。

遮熱塗料は、太陽光を反射することで屋根や外壁の表面温度上昇を抑える効果が期待できる塗料です。一方、インターネットでは「遮熱塗料は効果なし」「思ったほど部屋が涼しくならなかった」という意見も見られます。

実は、遮熱塗料によって屋根表面温度が大きく下がったとしても、室温が同じだけ下がるわけではありません。また、住宅の断熱性能や屋根材、日当たりなどによっても効果の感じ方は変わります。

この記事では、全国で累計施工件数10,000件以上(2026年8月末時点)の施工実績を誇る、外壁・屋根塗装専門店「スターペイント」が、実測データと施工現場の経験をもとに、遮熱塗料の本当の効果、効果を感じやすい家・感じにくい家、費用対効果、失敗しない選び方まで詳しく解説します。

遮熱塗料とは?まず知っておきたい「涼しくなる仕組み」

遮熱塗料の効果を正しく判断するためには、まず「何を遮っている塗料なのか」を理解することが大切です。遮熱塗料はエアコンのように室温を直接下げるものではなく、太陽から屋根や外壁に入ってくる熱を減らすための塗料です。

遮熱塗料は太陽光を反射し、屋根の温度上昇を抑える

夏の晴れた日、住宅の屋根には強い太陽光が当たり続けます。

一般的な屋根では、太陽光の一部が屋根材に吸収されることで表面温度が上昇します。その熱が野地板や小屋裏、天井などを通って室内側へ伝わり、特に屋根に近い2階やロフトの暑さにつながることがあります。

遮熱塗料は、太陽光のなかでも熱に影響する近赤外線などを反射し、屋根材が吸収するエネルギーを抑えることで、屋根表面の温度上昇を軽減します。

イメージすると、

一般的な屋根

太陽光

↓

屋根が多くの熱を吸収

↓

屋根表面温度が上昇

↓

小屋裏へ熱が伝わる

↓

天井・室内へ影響

遮熱塗料を施工した屋根

太陽光

↓

一部を塗膜で反射

↓

屋根が吸収する熱を抑える

↓

小屋裏へ伝わる熱も減る

↓

室内の温度上昇を抑えることが期待できる

という仕組みです。

例えば日本ペイントの屋根用遮熱塗料「サーモアイ」シリーズには、JIS K 5675「屋根用高日射反射率塗料」に適合する製品もあります。つまり、遮熱塗料の性能は単なるイメージではなく、一定の基準や試験方法によって評価されるものもあります。

ただし、「遮熱塗料を塗れば必ず室温が○℃下がる」という意味ではありません。

ここを混同すると、後から「思っていたほど涼しくならなかった」という不満につながります。

遮熱塗料と断熱は別物|冬まで暖かくなるわけではない

遮熱塗料を調べていると、「断熱塗料」という言葉も目にすることがあります。

遮熱と断熱は似ているようで、働き方は異なります。

比較項目遮熱断熱
主な働き太陽光を反射する熱の移動を抑える
夏の日射対策得意有効
冬の保温主目的ではない効果が期待できる
主な考え方熱を入れにくくする熱を伝えにくくする
対策例遮熱塗料、遮熱シート断熱材、断熱窓など

例えば、真夏の日差しを鏡のように跳ね返すイメージが「遮熱」、魔法瓶のように内外の熱移動を抑えるのが「断熱」と考えると分かりやすいでしょう。

そのため、

「冬も暖かくしたい」

「エアコンを止めても室温を保ちたい」

「家全体の断熱性能を改善したい」

という悩みであれば、遮熱塗料だけですべてを解決するのは難しい場合があります。

一方、

「夏になると屋根からの熱を強く感じる」

「2階やロフトが特に暑い」

「屋根塗装の時期なので機能性も高めたい」

という場合には、遮熱塗料は検討価値の高い選択肢になります。

💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「2階が暑い=遮熱塗料」と決めつけない

外壁・屋根塗装の現場では、「2階が暑いから遮熱塗料にしたい」というご相談をいただくことがあります。しかし、私たちが最初に確認したいのは、塗料の種類ではなく「なぜ暑いのか」です。

例えば、家全体ではなく西側の一部屋だけ夕方になると極端に暑い場合、大きな原因は屋根ではなく西日の入る窓かもしれません。反対に、日中から2階全体が暑くなり、特に天井付近から熱を感じる住宅では、屋根から受ける日射熱の影響を疑いやすくなります。

また、屋根裏に十分な断熱材が入っている住宅では、屋根表面の温度を下げても室内側への影響が比較的小さい場合があります。一方、築年数が経過し、断熱性能がそれほど高くない住宅では、屋根からの熱を抑えることで変化を感じやすいこともあります。

大切なのは、「遮熱塗料が効くか、効かないか」という二択ではありません。

屋根の日当たり、屋根材、天井断熱、屋根裏換気、窓の位置、間取りなどを総合的に見たうえで、暑さの原因のなかで屋根がどれくらい大きな割合を占めているかを考えることが、失敗しない遮熱対策につながります。


遮熱塗料の効果は何度?屋根表面・屋根裏・室温を分けて考える

「遮熱塗料を塗ると何度下がりますか?」は、非常によくある疑問です。しかしこの質問には、「どこの温度ですか?」という確認が必要です。屋根表面と屋根裏、そして人が生活する室内では、温度変化の大きさが異なります。

実測例では屋根表面約12.9℃、室温約2.0℃下がったケースも

遮熱塗料の効果を考えるうえで参考になるのが、塗料メーカーが公開している実測データです。

エスケー化研が戸建住宅を想定して行った試験では、屋根に遮熱塗料「クールタイト」を施工し、塗装前後の温度を比較したところ、平均値として次の結果が示されています。

測定場所平均温度の低下
屋根表面約12.9℃
小屋裏約7.6℃
室内約2.0℃

※エスケー化研の試験条件下での結果であり、施工後の効果を保証するものではありません

参考:遮熱性能の検証(エスケー化研)

この数字から分かる非常に重要なポイントがあります。

屋根表面が約13℃下がったからといって、室内も約13℃涼しくなるわけではないということです。

屋根と居室の間には、屋根材、野地板、小屋裏、断熱材、天井などがあります。それぞれが熱の移動を抑えるため、屋根表面で生じた温度差がそのまま室内に伝わるわけではありません。

インターネットや広告で、

「屋根温度15℃低下」

「最大20℃以上の差」

といった数字を見ることがあります。

それ自体が間違いとは限りませんが、まず確認したいのは、

その数字は屋根表面なのか、屋根裏なのか、それとも室温なのか

という点です。

遮熱塗料の効果を比較するときは、数字の大きさだけではなく測定場所まで確認しましょう。

室温1~2℃の差でも「効果が小さい」とは限らない

「室温が2℃程度なら、わざわざ遮熱塗料にしなくてもよいのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、住宅の暑さは温度計の数字だけでは決まりません。

例えば、真夏の2階で天井付近から強い熱を感じることがあります。これは空気の温度だけでなく、熱くなった天井や屋根周辺から放射される熱の影響も関係します。

遮熱塗料によって屋根表面や小屋裏の温度上昇を抑えることができれば、

  • 2階の熱ごもりを抑える
  • 天井付近から感じる熱を軽減する
  • エアコン使用時の負荷を抑える
  • 屋根材そのものが受ける熱負荷を抑える

といった効果が期待できます。

一方で、室温が何度下がるかは住宅によって異なります。

例えば、

  • 天井断熱の厚さ
  • 屋根裏換気
  • 屋根の面積
  • 屋根材
  • 屋根色
  • 窓から入る日射
  • 建物の気密性
  • エアコンの使用状況

などが影響します。

そのため、施工会社から「遮熱塗料なら必ず室温が5℃下がります」などと説明された場合には、その数字の根拠を確認した方がよいでしょう。

遮熱塗料は、部屋を直接冷やす設備ではありません。

夏の暑さの原因となる「屋根から入る熱」を減らすための塗装と考えるのが適切です。

「遮熱塗料にすると、通常の屋根塗装よりどのくらい費用が変わる?」と気になる方は、まずご自宅の外壁・屋根塗装そのものの概算費用を確認してみてください。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「○℃下がった」という数字は測定条件まで見る

遮熱塗料の商品説明では、「屋根表面温度が○℃低下」といったデータが掲載されていることがあります。こうした実測データは非常に参考になりますが、数字だけを切り取って比較するのはおすすめできません。

現場の立場から確認してほしいのは、まず「どこを測った温度なのか」です。屋根表面なのか、裏面なのか、小屋裏なのか、室内なのかで意味は大きく異なります。

次に確認したいのが比較条件です。遮熱塗料を塗った面と一般塗料を塗った面で、色は同程度なのか、日当たりは同じなのか、測定時間帯は同じなのかといった条件によって温度差は変化します。

さらに、実験用の試験体と実際の戸建住宅でも条件は異なります。住宅では断熱材や換気、天井の構造などがあるため、屋根表面で大きな差が出ても、そのまま室温に現れるとは限りません。

遮熱塗料を選ぶときは「最大○℃」という最も目立つ数字ではなく、自宅に近い条件で、どの場所にどの程度の変化が出たデータなのかを見ることが大切です。


なぜ「遮熱塗料は効果なし」と言われる?住宅によって差が出る理由

遮熱塗料そのものには太陽光を反射する働きがあります。それでも「塗ったけれど効果を感じなかった」という声が出るのは、暑さの原因や住宅条件によって室温への影響が変わるためです。

遮熱塗料の効果を感じやすい家・感じにくい家がある

まず知っていただきたいのは、遮熱塗料の効果はすべての住宅で同じではないということです。

一般的には、屋根から受ける日射熱の影響が大きい住宅ほど、遮熱塗料による変化を感じやすくなります。

住宅の状態・特徴遮熱効果の感じやすさの目安理由
2階建てで屋根直下に寝室がある◎屋根からの熱の影響を受けやすい
ロフト・小屋裏部屋がある◎屋根との距離が近い
日当たりが非常に良い屋根◎日射量が大きい
金属屋根◎~○表面温度が上昇しやすい
断熱性能が低めの住宅○屋根からの熱が室内に伝わりやすい
高断熱住宅△~○もともと屋根熱が室内へ伝わりにくい
西側の一室だけ暑い△窓・西日の影響が大きい可能性
屋根が周囲の建物で日陰になる△そもそもの日射熱が小さい
1階だけ暑い△屋根以外の原因を疑う必要がある

特に分かりやすいのは、**「家のどこが暑いのか」**です。

真夏の日中に2階やロフトが特に暑くなる住宅は、屋根の日射熱が一因となっている可能性があります。

反対に、

「西向きのリビングだけ夕方暑い」

「大きな掃き出し窓の周辺が暑い」

という場合には、窓から入る日射の影響が大きく、遮熱塗料だけで大幅に改善するとは限りません。

遮熱塗料の効果を最大限に生かすには、塗料を選ぶ前に暑さの原因を見極めることが大切です。

「効果なし」と感じる代表的な5つの原因

遮熱塗料を施工したにもかかわらず「思っていたほど効果がない」と感じるケースには、主に次のような理由があります。

1.屋根表面温度と室温を同じだと思っていた

「屋根が15℃下がる」と聞き、「室内もそれくらい涼しくなる」と想像していたケースです。実際には屋根表面と室温の変化幅は異なります。

2.もともと住宅の断熱性能が高い

高性能な断熱材が施工されている住宅では、もともと屋根から室内へ熱が入りにくくなっています。そのため、屋根表面の遮熱効果が室温に現れにくい場合があります。

3.暑さの主な原因が窓だった

住宅に入る熱は屋根だけではありません。特に大きな窓から入る日射は室温上昇に影響します。西日が強い住宅では、窓用の遮熱・断熱対策を併用した方がよいケースもあります。

4.色による性能差を考えていなかった

同じ遮熱塗料でも、明るい色と濃い色では日射反射率が異なります。「遮熱塗料なら黒でも白でも同じ」と考えるのは正しくありません。

5.塗料や施工仕様が適切ではなかった

下塗り材、塗布量、塗装回数などがメーカー仕様に合っていなければ、塗料本来の性能を発揮できない可能性があります。

「遮熱塗料は効果なし」という言葉だけを見て、すべての遮熱塗料が意味のないものだと考える必要はありません。

むしろ、

どんな住宅に、どんな商品を、どんな仕様で施工したのか

を確認することが重要です。

今年の夏に「2階が暑かった」と感じ、ちょうど屋根の色あせや苔も気になっている方は、塗替え時期を確認するよいタイミングでもあります。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|遮熱塗料の選択前に確認するポイント

遮熱塗料を検討する住宅では、私たちは塗料カタログを見る前に住宅そのものを確認することが重要だと考えています。

まず見るのが屋根材です。スレートなのか、金属なのか、瓦なのかによって日射の受け方や塗装の必要性は異なります。特に屋根材そのものの劣化が進んでいる場合は、遮熱塗料を塗る以前に「そもそも塗装で維持できるのか」を判断しなければなりません。

次が屋根の日当たりです。北側に高い建物があり日陰になる住宅と、朝から夕方まで日差しを受ける住宅では条件が違います。

さらに屋根裏・天井断熱、窓、間取りも重要です。

例えば「午後4時頃だけリビングが猛烈に暑い」という症状なら、西日の影響がないか確認します。「夏は2階全体が昼過ぎから暑くなり、夜になっても熱が残る」という住宅なら、屋根や小屋裏の蓄熱が影響している可能性があります。

こうした確認をせず、「遮熱塗料なら絶対涼しくなります」と提案するのは適切ではありません。

塗料を売るのではなく、住まいの暑さを診断した結果として遮熱塗料を選ぶ。この順番が重要です。


遮熱塗料の効果は「色・塗る場所・施工方法」で変わる

遮熱性能は、商品名だけで決まるものではありません。同じ遮熱塗料でも色によって日射反射率が異なります。また、屋根と外壁のどちらに使用するのか、下塗りまで正しい仕様になっているかによっても考え方は変わります。

同じ遮熱塗料でも白系と黒系では反射率が違う

屋根は住宅の印象を大きく左右するため、

「落ち着いた黒にしたい」

「ブラウン系にしたい」

「できるだけ遮熱性能を高くしたい」

と、デザインと機能性の間で迷う方もいらっしゃいます。

ここで知っていただきたいのが、同じ遮熱塗料でも色によって日射反射率が違うということです。

例えば日本ペイント「サーモアイDF」の公表値では、次のような差があります。

色全日射反射率
クールホワイト91.0%
クールパールライト75.9%
クールシルバーアッシュ61.0%
クールビスケットブラウン57.2%
クールディープグレー32.9%
クールブラック28.4%

※日射反射率は日本ペイント公表値です。下地の状態や塗装仕様、施工条件などによって異なる場合があります。

参考:サーモアイDF(日本ペイント)

つまり、遮熱塗料を選んでも、白系と濃色では反射率に大きな差があります。

ただし、「遮熱効果を最優先するなら屋根を真っ白にすべき」と単純に決める必要もありません。

屋根は外壁との配色や周辺環境、住宅デザインとのバランスも重要です。

例えば、

  • ブラックではなく少し明るいグレー
  • ダークブラウンより明るいブラウン
  • 外壁色とのバランスを考えた中明度色

などを選ぶことで、外観を大きく変えすぎず遮熱性能にも配慮できます。

スターペイントでは外壁・屋根の機能だけでなく、色選びや外観全体のデザインも重視しています。

「遮熱かデザインか」の二択ではなく、どの程度の遮熱性能を求めるのかを考えながら外観とのバランスを取ることが大切です。

屋根と外壁ならどちらの遮熱を優先する?

戸建住宅で夏の暑さ対策を目的とする場合、まず検討されることが多いのが屋根です。

屋根は太陽光を直接受ける面積が大きく、特に夏場は強い日射にさらされます。そのため、

「2階が暑い」

「ロフトが暑い」

「屋根裏に熱がこもる」

という住宅では、屋根への遮熱塗装を優先的に検討する価値があります。

一方で、外壁への遮熱が意味を持たないわけではありません。

特に、

  • 西面に強い日差しが長時間当たる
  • 外壁面積が大きい
  • 周囲に遮る建物が少ない
  • 金属系外壁を使用している

などの住宅では、外壁への日射対策も検討できます。

また、遮熱塗料の施工では上塗りだけを見るのではなく、商品によっては下塗り材まで含めたシステムで遮熱性能を高める考え方があります。

例えば日本ペイントのサーモアイシリーズは、上塗りだけでなく下塗りにも反射性能を持たせる仕組みを採用しています。

そのため見積書では、

「遮熱塗料○○を使用」

だけで判断せず、

  • 上塗りの商品名
  • 下塗りの商品名
  • 塗装回数
  • 塗布量
  • 屋根面積
  • 使用予定缶数

なども確認しておきましょう。

屋根の色や遮熱性能を考え始めると、「結局うちの屋根を塗装するといくらなの?」という疑問も出てくると思います。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|遮熱塗料の見積もりは「上塗りの商品名」だけ見ない

遮熱塗料を使用した見積もりでは、つい「どの遮熱塗料を使うか」だけを比較してしまいがちです。しかし、現場ではその下にある工程が非常に重要です。

屋根塗装では、高圧洗浄で苔や汚れ、劣化した旧塗膜を除去し、屋根材の状態に応じて補修を行い、そのうえで下塗りを施工します。

下塗りには、上塗り塗料を屋根材へ密着させる重要な役割があります。傷んだスレート屋根では吸い込みが強く、下塗り材を適切に施工しなければ、仕上げ塗料だけを高性能にしても十分な塗膜を形成できない場合があります。

また、メーカーが専用下塗り材を指定している商品であれば、その仕様を守ることが基本です。

見積書を見たときに「屋根遮熱塗装一式」としか書かれていなければ、

「下塗りは何を使用しますか」

「何回塗りますか」

「メーカーの標準仕様ですか」

と確認してみてください。

遮熱塗料の性能は、塗料缶の中に入っている性能だけで決まりません。

正しい下地処理と施工仕様まで含めて初めて、その塗料本来の効果を期待できるということを覚えておきましょう。


遮熱塗料は費用に見合う?電気代・塗装時期から考える

遮熱塗料が通常の屋根塗料より高い場合、「電気代が下がるなら元が取れるの?」と気になる方もいるでしょう。しかし、遮熱塗料の費用対効果は、電気料金だけで判断するより、もともと必要な屋根メンテナンスと合わせて考える方が現実的です。

遮熱塗料で電気代はいくら下がる?

遮熱塗料によって屋根から入ってくる熱が少なくなれば、冷房負荷を抑える効果が期待できます。

しかし、

「遮熱塗料を塗れば電気代が必ず○%下がる」

とは一律に言えません。

家庭の電気料金には、

  • エアコンの性能
  • 設定温度
  • 家族の人数
  • 在宅時間
  • 住宅の断熱性能
  • 窓の大きさ
  • 日当たり
  • 地域の気温
  • 電気料金プラン

など多くの要因が関係するからです。

例えば、日中ほとんど家にいない家庭と、在宅勤務などで朝から晩まで冷房を使用している家庭では、遮熱によって冷房負荷が変化した場合の経済効果も異なります。

また、高断熱住宅と築年数が経過した住宅でも違います。

そのため、遮熱塗料を

「○年で電気代の差額だけで元が取れる商品」

として考えるより、

屋根を塗り替える際に追加できる住環境改善機能の一つ

と捉える方が現実的です。

特に、

「どうせ今年か来年に屋根塗装が必要」

「去年も今年も2階の暑さに悩んだ」

という方であれば、一般塗料と遮熱塗料の差額を比較する価値があります。

遮熱目的だけで塗装するより「塗替え時期なら検討」が合理的

遮熱塗料の費用対効果を考えるうえで、スターペイントが特にお伝えしたいのがここです。

例えば、屋根の塗膜状態が良好で、本来あと数年は塗装する必要がない住宅があったとします。

その住宅に対して、

「夏が暑いから、今すぐ足場を組んで遮熱塗装しましょう」

という提案が必ずしも最適とは限りません。

足場代、洗浄費、養生費、施工費などをかけて塗装時期を何年も早めるのであれば、

  • 窓の日射対策
  • 遮熱カーテン
  • 屋根裏換気
  • 断熱材の改善

など、別の暑さ対策と費用を比較した方がよい場合もあります。

反対に、すでに屋根の色あせや苔、塗膜劣化などが見られ、近いうちに塗装が必要な住宅なら話は変わります。

通常の屋根塗装でも、

  • 足場
  • 高圧洗浄
  • 養生
  • 下地処理
  • 塗装施工

は必要です。

そのため、

「遮熱塗装はいくらするか」ではなく、「通常塗装に対して遮熱仕様にするとどの程度差額が出るか」

で考えた方が、判断しやすくなります。

状況遮熱塗料の考え方
屋根が塗替え時期遮熱仕様との価格差を比較する価値が高い
外壁・屋根を同時施工予定足場をまとめられるため検討しやすい
屋根はまだ良好遮熱だけを目的に塗装を急がない
屋根材自体が傷んでいる塗装ではなくカバー・葺き替えも検討
暑さの原因が窓窓対策との費用比較も必要

今年の夏に暑さを感じたからといって、今すぐ遮熱塗装をしなければならないわけではありません。

まず屋根の状態を確認し、メンテナンスのタイミングと暑さ対策のタイミングを重ねられるかを考えましょう。

「そろそろ屋根塗装の時期かも」と感じている方は、まず概算費用だけでも把握しておくと、通常塗装と遮熱塗装を比較しやすくなります。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「遮熱したい」だけで塗装時期を早めない

施工会社として非常に大切だと考えているのが、「工事をする必要があるのか」を最初に判断することです。

遮熱塗料に興味を持ったきっかけが今年の暑さだったとしても、屋根がまだ健全なら、必ずしも今すぐ塗る必要はありません。

逆に、屋根の防水性が低下し、塗装メンテナンスが必要な時期に来ているのであれば、「次の10年を通常塗料で過ごすのか、それとも遮熱機能を持たせるのか」を比較する良いタイミングです。

私たちが特に避けたいのは、塗料の機能だけを理由に工事の必要性を判断することです。

屋根材によっては、劣化が進みすぎると塗装では対応できません。逆に塗装時期より早すぎれば、まだ使える既存塗膜を更新することになります。

遮熱塗料を検討するときも、

①屋根は現在塗装が必要な状態か
②塗装できる屋根材か
③暑さの原因に屋根が関係しているか
④通常塗装との差額はいくらか

という順序で判断してください。

「遮熱塗料を塗るべきか」ではなく、**「今行うべき屋根メンテナンスの中で遮熱を選ぶ価値があるか」**と考えるのが、無駄な工事を避けるポイントです。

遮熱塗料の効果はどのくらい続く?汚れや経年劣化にも注意

遮熱塗料を選ぶなら、塗った直後だけでなく数年後の性能も気になるところです。遮熱性能は塗膜が存在する限り永久に同じというものではなく、塗膜の劣化や表面の汚れなども考慮する必要があります。

遮熱性能と耐久性は分けて確認する

遮熱塗料には、

「遮熱性能」

と、

「塗膜そのものの耐候性・耐久性」

という二つの性能があります。

遮熱性能が高い商品であっても、塗膜そのものが劣化してしまえば、再塗装が必要になります。

反対に、耐候性の高い樹脂を使用した遮熱塗料なら、塗膜を長期間維持しながら遮熱性能を期待できる場合があります。

スターペイントでも、屋根塗料ラインナップには遮熱性能と高耐久性を組み合わせた商品があります。

そのため商品を比較するときは、

「何%反射するか」

だけではなく、

  • 樹脂の種類
  • 耐候性
  • メーカー公表の期待耐用年数
  • 保証内容
  • 適用できる屋根材

も確認しましょう。

遮熱性能だけを追求して数年ごとに塗り替えることになれば、住宅メンテナンスとしては費用負担が大きくなります。

遮熱性・耐久性・価格のバランスを見ることが重要です。

汚れが付着すると反射性能に影響することもある

遮熱塗料は太陽光を反射することで効果を発揮します。

そのため理屈のうえでは、屋根表面に汚れや苔などが多く付着すれば、塗膜本来の反射性能を発揮しにくくなる可能性があります。

特に、

  • 交通量の多い道路沿い
  • 樹木が多い場所
  • 湿気が多く苔が発生しやすい環境
  • 周辺から砂ぼこりが飛来しやすい地域

などでは、屋根表面の状態も長期性能に影響します。

ただし、屋根に上って自分で洗浄することは非常に危険です。

遮熱性能を維持するために定期的に屋根を洗う、というようなメンテナンスは一般の方にはおすすめできません。

大切なのは、定期的な住宅点検のタイミングで、

  • 色あせ
  • 苔
  • 塗膜剥離
  • 屋根材の割れ
  • 棟板金の状態

などを確認してもらうことです。

遮熱塗料も他の屋根塗料と同様、「塗ったら終わり」ではありません。

定期的に屋根全体の状態を確認することで、次回メンテナンスのタイミングを適切に判断できます。

今年の夏をきっかけに「屋根の状態も一度確認しておきたい」と感じた方へ

塗装が必要な場合の概算費用は、無料見積シミュレーションでも確認できます。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|遮熱性能より先に「屋根材が塗れる状態か」を確認する

遮熱塗料の商品比較を始める前に、現場ではもっと重要な確認があります。それが、「今の屋根は塗装でメンテナンスできる状態なのか」です。

例えばスレート屋根でも、製品や劣化状況によっては、塗膜表面だけではなく屋根材そのものが脆くなっているケースがあります。このような屋根に「高性能な遮熱塗料を塗れば20年安心」と考えるのは危険です。

下地である屋根材が先に傷めば、上に塗った塗膜だけが長持ちしても意味がありません。

現地調査では、

  • 屋根材の割れ
  • 欠け
  • 反り
  • 層間剥離
  • 棟板金
  • 防水紙の経過年数
  • 雨漏りの有無

なども確認します。

塗装では維持できないほど劣化している場合には、屋根カバー工法や葺き替えを検討した方が長期的に合理的なケースもあります。

「遮熱塗料を使いたい」というご希望があっても、住宅を守るためには違う工法をおすすめすることがあります。

塗料の性能より先に塗る相手である屋根材の健康状態を確認する。これは遮熱塗装で失敗しないための大前提です。

遮熱塗料がおすすめの家・おすすめしない家|失敗しない選び方

ここまで見てきた通り、遮熱塗料はすべての住宅で同じ効果が出るものではありません。最後に、どのような方に向いているのか、そして施工会社を選ぶときに何を確認すればよいのか整理します。

遮熱塗料がおすすめな人・慎重に判断したい人

遮熱塗料を検討しやすい条件をまとめると、次のようになります。

遮熱塗料がおすすめな可能性が高い方

  • 夏になると2階が特に暑い
  • 屋根直下に寝室や子ども部屋がある
  • ロフトがある
  • 屋根の日当たりが非常に良い
  • 夏場に冷房を長時間使用する
  • 屋根の塗替え時期が近づいている
  • 外壁・屋根を同時に塗装する予定
  • 今後も現在の家に長期間住む予定
  • 暗色にこだわらず遮熱性も考慮して色を選べる

一方、次のような場合には慎重に検討します。

遮熱塗料だけでの解決を急がない方がよいケース

  • 暑さの原因が大きな窓や西日
  • 高断熱住宅で屋根からの熱の影響が小さい
  • 屋根がほとんど日陰
  • 屋根塗装をしたばかり
  • 数年以内に建替えを予定している
  • 屋根材そのものが塗装できない状態
  • 「必ず部屋が5℃下がる」といった効果だけを期待している

症状から考えると、次のように整理できます。

夏の悩み優先して確認したい場所
2階全体が暑い屋根・屋根裏・断熱
ロフトが猛烈に暑い屋根・屋根裏
西側の部屋だけ夕方暑い窓・西日
1階も2階も暑い断熱・窓・気密を含め総合診断
天井付近から熱を感じる屋根・小屋裏
エアコン停止後すぐ暑くなる断熱性能
エアコンそのものが効かない空調能力・断熱・日射を総合確認

遮熱塗料は優れた選択肢ですが、住宅の暑さを解決する「万能薬」ではありません。

自宅の症状と照らし合わせることが重要です。

遮熱塗料で失敗しないために業者へ聞きたい8つの質問

遮熱塗装を検討するときは、施工会社に次の質問をしてみてください。

確認したい質問見極めたいポイント
① なぜ私の家に遮熱塗料がおすすめなのですか?住宅ごとの判断ができているか
② 正式なメーカー・商品名は?商品性能が明確か
③ 日射反射率はどの程度ですか?数値の根拠を説明できるか
④ 色によって性能は変わりますか?色と遮熱の関係を理解しているか
⑤ 下塗りは何を使用しますか?正しい施工仕様か
⑥ 室温は何℃下がりますか?過剰な断言をしないか
⑦ 屋根は現在塗装が必要ですか?工事の必要性を診断しているか
⑧ 遮熱以外に暑さの原因はありませんか?建物全体を見ているか

特に注意したいのが、

「遮熱塗料を塗れば必ず室温が○℃下がります」

と断定する説明です。

メーカーの試験結果は参考になりますが、自宅でもまったく同じ結果になる保証はありません。

そのため、

「屋根表面の温度上昇を抑える効果が期待できます。ただし室温への影響は住宅条件によって異なります」

というように、効果と限界の両方を説明してくれる施工会社の方が信頼しやすいでしょう。

スターペイントでは、塗料だけを見て提案するのではなく、屋根や外壁の状態を診断し、必要なメンテナンス方法を検討することを重視しています。

「うちの場合、遮熱塗料を選ぶとどの程度の予算になる?」という方へ

屋根や外壁の大きさから、まず概算費用を確認しておくと比較しやすくなります。

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💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「遮熱塗料なら何でも同じ」と言う業者には注意

外壁塗装や屋根塗装では、「遮熱塗料」というカテゴリー名だけで説明が終わってしまうことがあります。

しかし、実際には商品ごとに樹脂の種類や日射反射率、対応できる屋根材、色のラインナップなどが異なります。

さらに同じ商品でも、先ほど紹介したように色によって日射反射率に差があります。

そのため、

「遮熱塗料なので全部同じです」

「色は何色でも効果は変わりません」

といった説明には注意してください。

また、遮熱塗料の施工実績があるかどうかも確認するとよいでしょう。

大切なのは施工件数の数字だけではありません。

「この屋根材の場合はどの下塗りを使いますか」

「濃い屋根色を希望した場合、遮熱性能はどう変わりますか」

「うちの家は遮熱効果を感じやすい構造ですか」

と質問したときに、住宅の状態とメーカー仕様を結び付けて説明できるかを見てください。

遮熱塗料を売ることが目的になっている施工会社ではなく、通常塗料・遮熱塗料・塗装以外の選択肢まで含めて、その住宅に必要な方法を説明できる会社を選ぶことが、最終的な満足度につながります。

コラムのまとめ|遮熱塗料には効果がある。ただし「何℃下がるか」だけで選ばない

遮熱塗料は、太陽光を反射することで屋根や外壁が吸収する熱を抑え、表面温度の上昇を軽減する効果が期待できる塗料です。

メーカーによる戸建住宅を想定した試験では、屋根表面温度が平均約12.9℃、小屋裏が約7.6℃、室内が約2.0℃低下した例もあります。

ただし、ここで最も大切なのは、

「屋根表面温度が10℃以上下がること」と「生活する部屋が10℃以上涼しくなること」は別

という点です。

遮熱塗料の効果を判断するときは、

①屋根の日当たり
②屋根材
③屋根色
④屋根裏・天井の断熱性能
⑤窓から入る日射
⑥施工仕様

まで確認する必要があります。

特に、2階やロフトが暑く、屋根に強い日差しが当たる住宅では、屋根塗装のタイミングに合わせて遮熱塗料を検討する価値があります。

一方で、西日の入る窓が暑さの主な原因だったり、屋根自体がまだ塗替え時期ではなかったりする場合には、遮熱塗装以外の対策を優先した方がよいこともあります。

つまり、遮熱塗料で後悔しないために重要なのは、

「遮熱塗料は効果があるか?」ではなく、「自宅では遮熱塗料の効果を生かせるか?」

と考えることです。

また、塗装時期を迎えている住宅なら、遮熱塗装の総額だけを見るのではなく、通常の屋根塗装との差額で比較してみましょう。

もともと必要なメンテナンスに遮熱機能を加えられるのであれば、今後の住み心地を考えるうえで有力な選択肢になります。

スターペイントでは、累計10,000件以上の施工実績(2026年8月末時点)をもとに、塗料の機能だけでなく屋根材や劣化状態、住宅環境まで確認しながら外壁・屋根塗装をご提案しています。

今年の夏に感じた「2階が暑い」「エアコンが効きにくい」という悩みを忘れてしまう前に、一度ご自宅の屋根の状態を振り返ってみてはいかがでしょうか。

おわりに|今年の夏の暑さを覚えている今こそ、次の屋根メンテナンスを考えてみませんか?

真夏のピークを越え始めた一方で、地域によってはまだ残暑が続く時期です。

「今年も2階が暑かった」

「夜になっても寝室に熱がこもっていた」

「エアコンの設定温度をかなり下げないと涼しくならなかった」

そんな夏の住み心地を、今ならまだはっきり覚えているのではないでしょうか。

気温が下がり始めると、夏に感じていた暑さの悩みはつい忘れてしまいがちです。しかし、屋根の色あせや苔、塗膜劣化なども気になっているのであれば、今年の夏の体感を振り返りながら、次回の屋根塗装で遮熱塗料を選ぶべきか考えておくのはよいタイミングです。

もちろん、「夏が暑かった」という理由だけで急いで屋根を塗装する必要はありません。

まず大切なのは、現在の屋根が塗替え時期を迎えているのかを確認することです。

そのうえで塗装が必要なのであれば、通常の塗料と遮熱塗料を比較し、「これからの夏をどのように過ごしたいか」まで考えながら塗料を選んでみてください。

「屋根塗装はどのくらい費用がかかる?」

「外壁と一緒に工事するといくら?」

「遮熱塗料を検討する前に、まず予算感を知りたい」

という方は、3分程度のチャット入力で概算費用を確認できる無料見積シミュレーションをご利用いただけます。

暑さが落ち着いた今のうちに、来年の夏とこれからの住まいのメンテナンスについて考えてみてはいかがでしょうか。

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