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窯業系サイディングの外壁の塗装費用相場と損しない見積り完全ガイド

外壁塗装

「どの見積もりも“妥当そう”に見えるのに、どれを選んでも後で損をする気がする」――築15年前後、窯業系サイディングの外壁を持つ30坪クラスの住宅で、相見積もりを取った施主が最初にぶつかる壁です。
外壁塗装費用の相場を検索すると、「30坪で60〜120万円」「シリコンならこの価格帯」といった情報は山ほど出てきます。しかし、その数字があなたの家の状態と工事内容に対して適正かどうかまでは教えてくれません。

実務の現場では、こうしたズレが次のような形で現れます。

  • 足場を外した後にサイディングの反りが見つかり、追加で20〜40万円
  • コーキングを「増し打ち」で済まされ、5年もたたずに再び雨水リスク
  • 外壁・屋根・ベランダ防水を別々に工事し、足場だけで10〜20万円のムダ

つまり「窯業系サイディングの外壁 塗装費用」を正しく理解しないまま契約すると、最初の見積より安く見えるプランほど、長期的な総コストが高くつくという逆転が起きます。

このガイドは、こうした見えない損失を潰すために組み立てています。

  • 70〜120万円という相場レンジが、どの条件でどこに着地するのか
  • 足場、高圧洗浄、養生、下地補修、コーキング、付帯部、屋根、防水のどこで費用が跳ね上がるのか
  • 塗装で済むサイディング劣化と、一部張り替えやカバー工法が必要になる境界線
  • シリコン、フッ素、無機塗料の「グレード競争」に乗せられず、居住年数から逆算して塗料を選ぶ方法
  • 悪徳業者が使う「火災保険」「台風被害」「雨漏りリフォーム」トークの見抜き方

単価の安さやキャンペーンではなく、1棟トータルの手残りと建物寿命を基準に判断できるようになることが、この文章の目的です。

この記事を読み進めることで、次のような状態に到達できます。

  • 見積書の内訳から「どこが高く、どこが削られているか」を自力で判断できる
  • サイディングの劣化症状を見て、「今すぐ塗るべきか、数年待てるか」を自宅で判断できる
  • 最後に依頼する業者を、価格以外の基準(施工品質、防水ラインの考え方、保証の実態)で比較できる

全体像を素早く掴めるよう、この記事から得られる実利を整理しておきます。

セクション読者が手にする具体的な武器(実利)解決される本質的な課題
記事前半(相場・内訳・劣化症状・コーキング・塗料選び)自宅の外壁塗装費用が「いくらなら高く、いくらなら安いのか」を、自分のサイディングの状態と工事範囲から逆算できるようになる金額だけを比べて、見えない手抜き工事や将来の追加費用を抱え込んでしまう問題
記事後半(相見積もり・トラブル事例・メンテ判断・見積りテンプレ)相見積もりの取り方、業者の見分け方、問い合わせ文面のテンプレまで揃い、「どの会社にいくらで何を頼むか」を迷わず決められる営業トークと不安に振り回され、判断を先延ばしした結果として、劣化とコストだけが加速する状況

ここから先は、「70〜120万円」という数字の裏側を、相場記事では触れないレベルまで分解します。
相見積もりで迷っている段階なら、契約前の30分を投資する価値は十分あります。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

まず結論:窯業系サイディング外壁の塗装費用“70〜120万円”はどこまで本当か?

「30坪・築15年前後・窯業系サイディング」。この条件で相見積もりを取ると、多くの人がこう感じます。

「同じ外壁塗装なのに、70万と120万って…どっちが正気?」

この“差”はボッタクリだけでなく、工事範囲・下地補修・コーキング内容・足場の活用度がまるごと違うせいで生まれます。
だから数字だけ比較すると、ほぼ確実に損をします。

ポイントだけ先に押さえると、30坪クラスの窯業系サイディングで、

  • 「外壁だけ最低限」なら:70〜90万円ゾーン
  • 「外壁+屋根+コーキングきっちり」なら:90〜120万円ゾーン
  • 「足場を2回バラバラに組む」「追加補修が現場で多発」で、120万を軽く超える

こういう世界観だとイメージしておくと、見積書の見え方が一気に変わります。

私の視点で言いますと、「金額」ではなく“70万の中身”と“120万の中身”を見比べた人だけが、後悔なく選べています。

ここからは、30坪モデルでどこまでリアルに近づけるか、数字を分解していきます。

想定30坪・住宅のシミュレーションで見るリアルな塗装費用相場

まず、30坪・窯業系サイディング・2階建てを想定したざっくりレンジです。
※あくまで相場イメージで、地域・劣化状態で上下します。

パターン工事内容イメージ価格帯目安
A:最低限プラン外壁塗装+簡易コーキング増し打ち70〜85万
B:標準しっかりプラン外壁塗装+コーキング打ち替え+付帯部塗装85〜110万
C:劣化強め+補修多めプランB+一部サイディング張り替え+補修多め110〜140万

特にCゾーン(110万超え)に一気に跳ね上がるスイッチが2つあります。

  • 足場を組んでから発覚する「サイディングの反り・浮き・割れ」での一部張り替え(20〜40万クラス)
  • コーキングを「増し打ち」だけで済ませてきた家での、防水ライン総入れ替え

見積もり段階でここをどこまで読めているかで、「想定内の120万」になるか「予定外の追加30万」に震えるかが分かれます。

「外壁のみ」と「外壁+屋根+ベランダ防水」でいくら変わるかを具体的に比較

30坪クラスでよくあるパターンを、足場1回でまとめるかどうかも含めて並べます。

施工パターン主な内容足場回数合計費用イメージ
外壁のみ外壁+コーキング一部+付帯部少し1回70〜90万
外壁+屋根外壁+屋根塗装+コーキング・付帯部1回90〜120万
外壁+屋根+ベランダ防水上記+ベランダ防水改修1回110〜140万
外壁→数年後に屋根・ベランダ別工事外壁と屋根・防水を別々の年に施工2回合計で+10〜20万

足場代は30坪クラスで15〜25万円前後がひとつの目安です。
これを2回払うか1回で済ますかで、10〜20万円単位で手残り(財布の中身)が変わるのが現実です。

「今年は外壁だけ」「屋根は5年後に」と分けたくなる気持ちも理解できますが、

  • 現場では「どうせあと数年でやる屋根」のために、足場を2回組み直しているケースが頻発
  • 結果、トータルのリフォームコストがじわじわ高くなっている家が多い

この“足場2回払い”が、静かに家計を削っているパターンです。

ハウスメーカーと塗装業者で見積が2倍違う“ドン引きのカラクリ”

相見積もりでよくあるのが、

  • ハウスメーカー:150〜180万
  • 地場の塗装業者:80〜110万

「え、同じ30坪でここまで違うの?」と固まるパターンです。
この差は、単純な“腕の良し悪し”ではなく、構造と経費の違いがほとんどです。

項目ハウスメーカー経由専門塗装業者
中間マージン営業会社・下請け・孫請けで多層構造自社職人中心なら薄いことが多い
現場との距離担当が現場を詳しく見ていないことも診断〜施工まで一気通貫しやすい
提案の柔軟性規定仕様が優先されやすい劣化状態に合わせて調整しやすい
保証・ブランド感長期保証や安心感は得やすい会社ごとの保証内容に差が出やすい

問題は、「2倍の金額差に見合う“工事内容の差”があるか」が、見積書からは非常に分かりづらいことです。

  • ハウスメーカーでも、実際に施工するのは地場の塗装会社
  • その塗装会社に直接頼むと、ほぼ同じ仕様で30〜40%安くなるケースが現場では珍しくない

この構造を知らないまま、「高い方が安心」とだけ判断すると、余分な経費に数十万円払うことになる可能性があります。

逆に、安いからといって内容を見ずに決めると、

  • コーキングが「増し打ちだけ」で5年もたない
  • 下地補修が極端に少なく、数年で塗膜が浮いてやり直し

といった“安物買いの二度塗り”になるリスクも高いです。

次の章では、この「中身」を見抜くために、見積書を構成しているパーツを1つずつ分解していきます。金額の差が「ぼったくり」なのか「内容の差」なのか、素人でも判別できるレベルまで噛み砕いていきます。

見積書の“内訳”を読めないと必ず損をする:塗装費用の分解講座

相見積もりで数字だけ見て悩んでいる段階なら、まだ入口です。窯業系サイディングの外壁塗装は、「どこにいくら掛けているか」を読めるかどうかで、総額が20〜40万円平気でブレます。

私の視点で言いますと、「内訳が分からない施主ほど“安く見える高い工事”を選ばされている」ケースが本当に多いです。

足場・高圧洗浄・養生費用・下地補修…外壁塗装の基本パーツを丸裸にする

まず、30坪前後の窯業系サイディング住宅で、外壁塗装の見積書に必ず出てくる基本パーツを整理します。

項目役割30坪目安費用レンジ
足場設置作業用の安全通路15〜25万円
高圧洗浄古い汚れ・チョーキング除去1.5〜3万円
養生窓・床を保護1〜3万円
下地補修ひび・浮き・サビ補修3〜10万円
外壁塗装(3回塗り)下塗り+中塗り+上塗り35〜60万円前後

ポイントは下地補修。ここを「サービスです」「軽微なので一式」と曖昧にされると、
工事が始まってから

  • サイディングの反り補修
  • 爆裂(内部の膨れ)処理
  • 金属部のケレン不足

が追加費用・手抜きの温床になります。
「どの部位をどんな方法で直す前提か」を必ず文章レベルで確認しておきましょう。

コーキング・付帯部・屋根が“別枠”になっている見積のヤバい落とし穴

窯業系サイディングで特に危険なのが、コーキングと付帯部、屋根をサラッと別枠にされるパターンです。

  • コーキング → 「増し打ち一式◯万円」とだけ書かれ、実は5年もたない材料
  • 付帯部 → 破風・雨樋・水切りが「サービス塗装」で、塗膜が2〜3年で退色
  • 屋根 → 「今回は外壁だけでOK」と言われ、数年後に足場を再度15〜20万円支払う羽目

30坪クラスなら、以下のようなセット感覚が本来は自然です。

項目まとめ方のイメージ
外壁塗装+コーキング打ち替え1セットで耐用年数を合わせる
屋根塗装(または点検)足場を共用して同時に検討
付帯部塗装外壁と同時に塗り替え、見た目と防水ラインを揃える

「今回はここまでで、何年後にどこをまた足場付きでやり直す必要があるのか」を質問すると、一気に業者の本気度が見えます。

単価だけ見ても意味なし?「1棟トータル」で本当のコストを見抜くコツ

平方メートル単価やシリコン・フッ素といった塗料グレードの話は、相見積もりになると必ず出てきますが、そこだけ比べると判断を誤ります。

チェックしたいのは、「10年スパンで家1棟に掛かる総コスト」です。

比べるときは、次の視点で整理してみてください。

  • 足場を含む総額はいくらか
  • コーキングは打ち替えか増し打ちか、長期でいくら違うか
  • 屋根・ベランダ防水をいつやる前提か
  • 保証年数が「塗料のグレード」と整合しているか
  • 追加費用が発生しやすいリスク(サイディング反り・張り替え)をどう見ているか

この5点を一覧にして比較すると、安く見える見積ほど「今回だけの数字」でごまかしていることが多く見えてきます。
30坪・窯業系サイディングの外壁塗装は、70〜120万円のレンジがよく出ますが、内訳を読めると「なぜその金額なのか」「10年後の自分の財布がどうなるか」まで見通せるようになります。

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窯業系サイディング特有の“劣化症状”と、塗装で済むケース/済まないケース

「まだ見た目はそこそこキレイ。でも、そのまま行くと“次の塗装1回分”がまるごとムダになる」
窯業系サイディングは、この“静かに財布を削る劣化”がとても多い外壁です。

ここでは、築15年前後・30坪・窯業系サイディングの家で本当に起きている劣化と、「どこまでが塗装で止められるか」のラインを、現場目線で切り分けます。

チョーキング・反り・ひび・シーリング破断…放置で一気に建物寿命が削れるライン

まずは、よくある劣化症状と“危険度”を整理します。

症状見た目のサイン放置リスクの目安対応の基本ライン
チョーキング触ると手に白い粉がつくすぐ雨漏りはしないが防水切れ塗装で回復しやすい
サイディングの反り・浮きボードの端が波打つ・釘まわりが盛り上がる継ぎ目・釘穴から浸水しやすい反りの度合いで張り替え検討
ひび(ヘアクラック含む)短い亀裂〜ボードを跨ぐ長いひび深いものは雨水が芯材に到達補修+塗装か、一部張り替え
シーリング破断目地の隙間・サッシまわりの割れ・剥離雨漏り直結ゾーン打ち替えが基本
塗膜の膨れ・剥がれブクブクした膨れ・パリパリ剥がれる部分下地まで水が入りやすくなる下地補修+塗装や張り替え

ざっくり言うと、

  • 色あせ・軽いチョーキングだけ→ まだ“助走期間”。適切な塗装で延命しやすいゾーン
  • 反り・大きなひび・シーリング破断がセットで出ている→ 「塗装だけでごまかす」と、次の10〜20年で修繕コストが倍に膨らみやすいゾーン

私の視点で言いますと、相見積もりで一番モメるのが「この反りやひびを“塗装で済ます”か“張り替え前提で見る”か」の判断です。ここを甘く見る業者ほど、後から追加費用を言い出しがちです。

「塗装だけでOK」と「一部張り替え・カバー必須」に分かれる危険な境界線

同じ築15年・窯業系サイディングでも、プロは次の3ステップで“塗装で済むか”を判断します。

  1. 反りの出方
    • 名刺1枚分(1〜2mm程度)の反り
      → ビス留め増し+下地処理+塗装で許容されるケースが多い
    • 指が引っかかるレベル(3mm以上)で連続
      → 張り替え候補。塗装だけだと、数年で再浮きしやすい
  2. ひびの位置と深さ
    • 表面だけの細かいヘアクラック
      → 弾性の下塗り材+塗装でカバー可能なことが多い
    • ボードを跨ぐ“一直線のひび”やコーナー部の深い割れ
      → ボード内部まで劣化している可能性が高く、部分張り替えの検討ゾーン
  3. シーリングの状態
    • 肉やせはしているが、まだ完全破断していない
      → 打ち替えを前提にすれば、塗装セットで十分延命できる
    • 目地の底が見えるレベルで割れている・サッシ周りが口を開けている
      → ここを“増し打ちだけ”で済ませると、塗装しても雨漏りだけは止まらない

費用のイメージでいえば、

  • 「劣化軽め+塗装メイン」→ 30坪で70〜90万円レンジに収まりやすい
  • 「反り・ひびが点在+一部張り替え+シーリング打ち替え」→ 同じ30坪でも100〜120万円レンジに跳ねやすい

この“20〜30万円の差”は、見た目よりも下地の状態をどこまでケアするかで決まります。安い見積もりほど、ここが薄くなっているのが現場の実感です。

DIY補修と市販汚染塗料で“地味に大失敗”したリアルなケーススタディ

共働き世帯の方ほど、「とりあえずDIYでつなぐか」が選択肢に上がりやすいところですが、窯業系サイディングはDIYの“当たり外れ”が極端です。よく見るパターンを3つ挙げます。

  1. シリコンシーリングで目地を埋めてしまったケース
  • ホームセンターで買ったシリコンを、目地やサッシまわりにたっぷり施工
  • その場では“水を弾いて安心”に見えるが、後の外壁塗装で塗料がまったく密着しない
  • 結果として、塗装業者がシリコンを削り落とす手間が増え、→ 見積に「下地処理追加」「シーリング撤去費」が上乗せされる
  1. 汚染性の高い防水スプレー・撥水スプレーを多用したケース
  • ベランダ立ち上がりや外壁の一部に、市販の撥水スプレーを使用
  • 塗装後、そこだけ雨筋汚れが付きやすい・塗膜が縮れる
  • 原因が分かりにくく、トラブル時に「施工不良か、既存処理の問題か」で話がこじれやすい
  1. クラック補修材の“段差”を削らず放置したケース
  • ひび割れにDIY用の補修材を注入して終了
  • 段差を平滑にしていないため、プロが塗装するとそこだけ筋が浮かぶ・模様が潰れる
  • 意匠性の高いタイル調サイディングほど、仕上がりの違和感が大きくなる

DIY自体が悪いわけではありませんが、

  • 使用するのは塗装業者が「問題ない」と断言した材料だけに絞る
  • シリコン系・強力撥水系は「塗装前に一度プロ相談」を挟む

この2点を守るだけで、「数万円節約したつもりが、後で10〜20万円分の下地処理費に化ける」というパターンはかなり防げます。

窯業系サイディングの外壁塗装費用を抑えたいなら、「どの症状なら塗装で引き返せるか」「どこからが張り替えラインか」を冷静に分けることが、結果的に一番の防水と一番の節約になります。

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コーキング工事を“数行の項目”で流すと寿命が半分になるワケ

見積書の「コーキング工事一式」のたった1行が、今後10〜15年の雨漏りリスクと総メンテナンスコストを決定します。外壁塗装をケチなく頼んだのに、目地シーリングをテキトーに済まされたせいで、5〜6年後に再び足場を組み直し、20〜40万円単位でお金が飛んでいくケースが現場では珍しくありません。私の視点で言いますと、「塗料のグレードより、まずコーキングのやり方を詰める」が、窯業系サイディング住宅の鉄則です。

打ち替えか増し打ちか?耐久年数と雨漏りリスクが激変する分かれ道

窯業系サイディングの外壁で押さえるべきは、この2つだけです。

  • 打ち替え:古いコーキングを完全に撤去し、新しく充填し直す
  • 増し打ち:古いコーキングの上から“つぎ足し”するだけ

耐久とリスクの違いを整理すると、イメージが一気にクリアになります。

種類耐用年数の目安雨漏りリスク向き・不向き
目地 打ち替え約10〜15年低い窯業系サイディング目地の基本
目地 増し打ち約3〜7年中〜高すでに劣化が進んだ目地には不向き
サッシまわり 打ち替え不可増し打ち約10〜15年低〜中撤去しにくい箇所で、丁寧な増し打ちが有効

ポイントは、サイディング目地は基本「打ち替え」、サッシまわりは「増し打ち前提でどこまで下地を触れるか」を確認すること。見積に「目地:増し打ち」とだけ書かれていたら、想定寿命は5年クラスだと考えてください。単価が安くても、10年スパンで見ると“足場2回分”の損失になりやすいです。

サイディング目地・サッシまわり・ベランダ立ち上がり…防水ラインの優先順位

窯業系サイディングの防水は、見た目より「どこから水を入れないか」の勝負です。優先順位を間違えると、見た目ピカピカなのに壁の中が先に腐る、という最悪パターンになります。

  • 第1優先:サイディング目地
    • 目地コーキングの破断・剥離は、雨水の“最短ルート”
    • ここを打ち替えずに塗装だけしても、塗膜の裏側から水が回る
  • 第2優先:サッシまわり
    • 窓からの雨漏りトラブルは、サッシまわりのシーリング不良が多い
    • 足場を組んだタイミングで、増し打ち+必要箇所は部分撤去まで検討
  • 第3優先:ベランダ立ち上がり・笠木まわり
    • ベランダの防水層とサイディングの取り合いは、漏れ始めると発見が遅れやすい
    • 防水工事とセットでシーリングを見直すと、後々の雨漏り保険トラブルも避けやすい

「外壁のみの塗装費用」で見積を取ると、ここがノータッチか“おまけレベル”で扱われがちです。費用のレンジ(70〜120万円)だけでなく、防水ラインをどこまで触る見積かを並べて比較すると、相見積もりの意味がガラッと変わります。

見積の「m数」と「シリコン/変成/ウレタン樹脂」を一発チェックする方法

コーキング工事の中身は、見積のこの3点を見るだけでかなり読み解けます。

  • 1:m数(メーター数)が書いてあるか
    • 「コーキング工事一式」は危険信号
    • 目地+サッシまわりの合計m数が入っているか確認
  • 2:樹脂の種類
    • シリコン系:密着力は高いが、上からの塗装に不向きなケースが多い
    • 変成シリコン系:塗装との相性が良く、外壁用の“今のスタンダード”
    • ウレタン系:柔らかく追従性は高いが、紫外線に弱く、露出部には不利
  • 3:どこを打ち替え/増し打ちするかの明記
項目例見積の安全度チェックポイント
「コーキング工事一式」m数・場所・樹脂が不明。必ず詳細を質問
「サイディング目地 ○○m 打ち替え(変成シリコン)」劣化状況とm数が妥当か、現地写真で確認
「サッシまわり ○○m 増し打ち(変成シリコン)」なぜ増し打ちか、撤去の可否を聞く

見積確認のひと言メモとしては、「目地は打ち替え前提で、変成シリコン系で見積してください。m数と単価も入れてほしいです」と伝えるのが、相見積もりで損しないための最短ルートです。コーキングを“数行の項目”で流させないことが、将来の塗装費用と火災保険トラブルを同時に減らす、一番コスパの高い防衛策になります。

塗料選びの罠:シリコン・フッ素・無機…“高グレード至上主義”が損を生むパターン

築15年・30坪前後の窯業系サイディングでよく起きるのが、「不安だから一番いい塗料で」と伝えて、結果的に数十万円をドブに捨てるパターンです。
塗料は“スペック競争”ではなく、“あなたの家族があと何年この家にいるか”から逆算したほうが、財布も建物寿命も守れます。

塗料の耐久とコスパを“あと何年住むか”から逆算するリアルな考え方

塗料グレード別のイメージを、30坪・窯業系サイディングの外壁塗装(足場・付帯部込み)の総額レンジで並べると、次のような感覚になります。

塗料グレード別のざっくりイメージ(30坪・外壁メイン)

グレード想定耐久目安30坪総額レンジ向いているケース
ウレタン6〜8年程度60〜80万円賃貸・数年以内に売却予定
シリコン10〜12年程度70〜110万円築15〜20年・あと10〜15年は住む
フッ素13〜16年程度90〜130万円二度目以降の塗装・海沿いなど
無機系15〜18年程度100〜150万円「ほぼ終の棲家」+立地が厳しい

ポイントは、「高グレードほど得」とは限らないことです。

例えば築15年・共働き世帯で、子どもの独立後に住み替え予定なら、20年持つ無機塗料は明らかにオーバースペックです。
私の視点で言いますと、あと10〜15年の居住予定であれば、「シリコンでしっかり下地とコーキングにお金をかける」ほうが、総コストも安心度も高くなりやすいです。

“あと何年この家にいるか”を決めてから、次を考えます。

  1. その年数をカバーできる耐久の塗料を選ぶ
  2. 余った予算を「コーキング打ち替え」や「ベランダ防水」「屋根」のメンテナンスに回す

この順番で考えると、見積の比較軸が一気にクリアになります。

クリヤー塗装・弾性塗料・タイル調サイディングの危険な組み合わせ

窯業系サイディング、とくにタイル調やレンガ調で要注意なのが「見た目重視の組み合わせミス」です。

要注意パターンの代表例

  • 劣化が進んだサイディングにクリヤー塗装チョーキング(手に粉がつく)や色あせが出ている時点で、透明のクリヤーでは保護力が不足します。表面が傷んでいる板にガラスコーティングをかけるようなもので、数年でツヤも防水も切れやすいです。
  • 動きやすいサイディングに“厚膜の弾性塗料”ひび割れ対策として弾性塗料を厚く塗ると、サイディングの伸縮と合わず、逆に塗膜ごとベロンと割れたり膨れたりすることがあります。モルタル壁向けの塗料を、サイディングに流用している見積は要確認です。
  • タイル調サイディングを単色ベタ塗りデザイン重視で選んだ外壁なのに、単色で塗りつぶすと“安っぽいアパート感”が出ます。多色仕上げ・クリヤー・部分張り替えの組み合わせを提案できない業者は、サイディングの意匠性に慣れていない可能性が高いです。

「この塗料が人気です」ではなく、今の劣化状態とサイディングの種類に“相性がいいか”を、必ず写真付きで説明してもらうと失敗を避けやすくなります。

メーカーのカタログ寿命と現場の実効寿命、そのズレを見抜くチェックポイント

カタログに書かれた「耐用年数15〜20年」は、実際の現場ではそのまま当てはまりません。
実効寿命を削る主な要因は、次の4つです。

実効寿命を縮める代表要因

  • 立地条件(海沿い・幹線道路沿い・西日が強い)
  • 下地処理不足(高圧洗浄・素地調整が甘い)
  • コーキングのグレードと工法(増し打ちか打ち替えか)
  • 付帯部や屋根を別タイミングで施工し、足場費を二重払いしているかどうか

同じシリコンでも、下地と環境によって“8年で再塗装が必要”な家もあれば、“12年以上持つ”家もあるのが現場の感覚です。

メーカー表記と現場の差を見抜くために、見積り時に必ず聞きたいのは次の3つです。

チェックすべき質問

  1. 「この塗料で、この立地だと、何年くらいで再塗装の相談が増えていますか?」
  2. 「コーキングは何の樹脂で、打ち替えと増し打ちのどちらですか?」
  3. 「次の塗り替え時に足場を共用できるよう、屋根やベランダ防水もスケジュールを合わせたほうがいいですか?」

ここまで答えられる業者は、カタログの数字ではなく、“建物の寿命とトータルコスト”でメンテナンス計画を考えています。

塗料選びは、スペック表の競争ではなく、「財布から出ていく総額」と「家がもつ年数」のバランスをどう最適化するかの勝負です。
グレード名より、あなたの暮らし方と残り年数を軸に、冷静に見ていきましょう。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

相見積もりで金額がバラバラになる“本当の理由”と、業者側の事情

「同じ30坪・窯業系サイディングの外壁なのに、A社90万円・B社130万円・C社70万円。いったい何が違うのか?」
ここを言語化できないまま契約すると、数十万円単位で“見えないコスト”を抱え込むことになります。

同じ窯業系サイディングでも塗装業者で費用が変わる5つの決定要因

私の視点で言いますと、相見積もりでブレるポイントはほぼ次の5つに集約されます。

決定要因安い見積のパターン高い見積のパターン施主が見るべきポイント
1. 足場自社足場なし・外注の最安値自社保有 or 信頼業者「メッシュシート込みか」「再利用可否」
2. 下地補修ひび割れ・下地補修を最低限反り・クラック・爆裂まで拾う「下地」の行にどこまで書いてあるか
3. コーキング目地のみ・増し打ち中心目地打ち替え+サッシまわり防水強化「打ち替え」「増し打ち」「m数」の明記
4. 塗料グレード安価シリコンで一括提示シリコン〜無機まで複数提案「品名+メーカー+期待耐用年数」の有無
5. 間接経費個人職人系で事務コスト少ハウスメーカー経由・営業多段階「管理費」「諸経費」の比率が高すぎないか

相場だけ見ると70~120万円でも、中身が「足場・コーキング・塗料・保証」のどこで削られているかで、建物の寿命とメンテナンスコストが大きく変わります。

ポイントは単価よりも次の3点です。

  • 下地補修とコーキングの説明が、図解レベルで具体的か
  • 塗料の耐用年数を、築年数や今後の居住年数と一緒に説明しているか
  • 自社施工か、丸投げかをはっきり言うか(言葉を濁す会社は注意)

「一番安い見積」ではなく、「10年後に一番お金が残る見積」を探すイメージを持つと判断を誤りにくくなります。

悪徳営業が連発する「火災保険・台風・雨漏り費用」トークの見抜き方

窯業系サイディングの現場で増えているのが、保険をダシにした塗装契約の押し売りです。
よくあるフレーズは次の通り。

  • 「火災保険を使えば自己負担ほぼ0で外壁塗装できます」
  • 「台風被害として申請すれば、足場費用も保険で出ます」
  • 「今見たら雨漏り寸前なので、今日契約すれば保険で間に合います」

ここで押さえておきたいポイントは3つ。

  • 火災保険は「経年劣化」では基本的に出ない
  • 誇張した申請は保険金詐欺のリスクが施主側にも及ぶ
  • 「保険会社への確認は後でいいです」は危険サイン

対策としては、必ず次を実行してから判断することを勧めます。

  • その場では契約せず、「見積書」と「被害写真」の提出だけ受け取る
  • 加入中の保険会社または代理店に、自分で直接相談する
  • 「保険を使わない場合の塗装費用」も必ず出してもらう

保険の話をした途端に、工事価格ではなく「今なら得か損か」だけを煽る営業は、長期メンテナンスを一緒に考える相手ではありません。

「足場1回で全部やる」vs「工事を分ける」で10〜20万円変わるリアルな現場例

窯業系サイディングの外壁塗装で見落とされがちなのが、足場を組むタイミングの戦略です。
30坪クラスの住宅なら、足場だけで15〜25万円前後が相場レンジになります。

ここでありがちなパターンが次の2つ。

  • 外壁だけ先に塗装 → 数年後に屋根・ベランダ防水で再度足場
  • 雨漏り補修だけ別業者に依頼 → また足場

結果として、足場費用だけで10〜20万円を余分に払っているケースが珍しくありません。

逆に、次のように組み立てるとコスト効率が一気に変わります。

  • 「外壁塗装+屋根塗装+ベランダ防水」を同じ足場で一括施工
  • 雨樋や破風板など付帯部の塗装も同時に実施
  • 将来の太陽光パネル設置予定も含めて、足場タイミングを事前相談

30坪・築15年前後の窯業系サイディング住宅なら、1回の足場で「外壁・屋根・ベランダ防水・コーキング」をまとめて検討するかどうかが、トータルコストを握ります。

見積書を受け取ったら、次の一文を必ず質問してみてください。
「今回の足場で、あと何を一緒にやっておくと10年後に得をしますか?」

この質問に、建物の状態・劣化症状・耐用年数を踏まえて具体的に答えられる会社こそ、“その家の専属主治医”になり得る業者です。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

実際に起きがちなトラブルと、そのときプロがどう判断するか

順調だった塗装工事が“一部サイディング反り”発覚で張り替えに変わったケース

「外壁塗装だけで100万円以内に抑えたい」と思っていたのに、足場を組んだ途端にサイディングの反りやひびが見つかり、追加20〜40万円クラスになるケースは、築15年前後の窯業系サイディングでは珍しくありません。

私の視点で言いますと、現場でよくある流れは次の通りです。

  • 足場設置後、高所部分のサイディングに反り・浮き・ひびを発見
  • 反りが大きい面は塗装だけでは雨水が回り込むリスクが高い
  • 「このまま塗装」か「一部張り替え」かで寿命が5〜10年単位で変わる

プロは「どこまでなら塗装で“ごまかさないで済むか”」を見ます。目安は次のイメージです。

反り・ひびの状態と判断の目安(30坪前後・窯業系サイディング)

状態のレベル見た目の症状プロの判断目安想定追加費用感
軽度チョーキングのみ、反り1〜2mm塗装+コーキング補修で対応0〜数万円
中度反り3〜5mm、ヘアクラック状況次第で一部ビス止め+塗装数万〜15万円前後
重度反り5mm超、割れ・欠けサイディング張り替え推奨20〜40万円前後

見積段階で「もし張り替えが出たら、1枚あたりいくら・最大いくらを想定しておくか」を事前に取り決めておくと、あとからの値段ショックをかなり減らせます。

ベランダ防水・屋根の放置で“外壁より先に寿命が尽きる”逆転現象の怖さ

外壁ばかり気にして、ベランダ防水や屋根リフォームを後回しにする施主は多いですが、雨漏りの入口はむしろ上からと水平面です。現場では次のような逆転が起きがちです。

  • 外壁はチョーキング程度だが、ベランダ防水層のひび割れから雨水侵入
  • 屋根のスレート割れ・棟板金の浮きを放置し、下地木材が腐食
  • 室内に症状が出る頃には、外壁塗装費用より下地補修費用が高い状態に

外壁+屋根+ベランダ防水を別々に工事し、足場だけで合計20万円前後余計に払っているパターンも多いです。費用感のざっくり比較は次の通りです。

足場を分けるかまとめるかによるコストイメージ

工事パターン足場回数足場関連コスト感トータルの傾向
外壁→数年後に屋根・防水を別工事2回15〜30万円×2合計で高くなりがち
外壁+屋根+ベランダ防水まとめて1回15〜30万円×110〜20万円節約余地

「まだ漏れていないから大丈夫」ではなく、築15年前後なら“上と水平面”を優先チェックする方が、長期のメンテナンスコストは下がります。

シーズン(繁忙期・閑散期)で施工品質・工期・コストがここまで変わる

同じ業者でも、いつ依頼するかで塗装費用と施工品質が変わるのが外壁工事の現実です。特に30坪前後・共働き世帯の場合、工期と騒音も無視できません。

繁忙期(目安:3〜5月、9〜11月)に起こりやすいこと

  • 職人のスケジュールが詰まり、1日あたりの作業時間が短くなる
  • 下地処理やコーキングの養生時間がシビアになりがち
  • 値引きは渋めだが、工期は長引きやすい

閑散期(目安:真夏・真冬〜2月)に起こりやすいこと

  • 職人をじっくり確保しやすく、丁寧な下地処理を組みやすい
  • 施工会社によっては足場代や工賃のキャンペーンが出る
  • ただし寒冷地では乾燥時間が伸び、工期が長くなることも

シーズン別の特徴をまとめると次のようなイメージです。

シーズン別の施工・コスト傾向

時期コスト品質リスク施主側の注意ポイント
繁忙期やや高め作業詰め込み・工期遅延工程表と職人の担当を具体的に確認
閑散期交渉余地あり気温・乾燥条件の影響塗料の適正温度と工期の説明を聞く

見積を取る時点で「いつ頃に工事する想定か」「シーズンで単価や職人の体制は変わるか」を質問しておくと、同じ見積金額でも実際の“中身”の差が見えてきます。

「10年ごとに塗装」は半分正解・半分不正解:年数より“症状”で決めるメンテナンス判断

「築10年だから塗装」よりも怖いのは、「築15年なのにまだ大丈夫だろう」と放置することです。窯業系サイディングは、年数より環境と劣化症状で寿命が一気に変わります。財布を守りつつ建物寿命も守るなら、「カレンダー」ではなく「外壁の顔色」で決めるべきです。

築年数×立地条件(海沿い・幹線道路沿い・日当たり)で劣化スピードはこう変わる

同じ築15年でも、立地で塗装費用のタイミングは3〜5年ズレます。業界人の目線でざっくり整理すると、窯業系サイディングはこう動きます。

条件組み合わせ劣化スピード感塗装の目安年数放置リスク
海沿い+南面ガン日当たり最速8〜10年反り・ひび・コーキング破断が一気に進行
幹線道路沿い+排気ガス多め速い10〜12年チョーキング強・汚れ固着で塗料ノリ悪化
住宅街+日当たり普通標準12〜15年チョーキング〜細かいひびでじわじわ劣化
北面多め+湿気がこもる部分的に速い10〜13年コケ・カビ→防水機能ダウンから雨漏りリスク

ここに「築年数」が掛け合わさります。築15年・30坪・窯業系サイディングのよくあるケースだと、海沿い南面強めなら「もう1回目の塗装を逃している」状態、住宅街の日当たり普通なら「今が1回目の適正ゾーン」という感覚です。

「今塗るか、3年待つか」を決めるための“劣化サイン”セルフチェックリスト

プロを呼ぶ前に、玄関周りとベランダまわりだけでいいので5分チェックしてみてください。「今すぐ検討レベル」か「あと数年様子見OK」かの目安になります。

  • 手で外壁をこすると白い粉(チョーキング)がべったり付く
  • サイディングの目地コーキングに亀裂・隙間・剥離がある
  • サイディング本体の反り(端部が浮く)や水平のひびがある
  • 北面や日陰にコケ・カビが広範囲に出ている
  • ベランダ床の防水が色あせ、細かいひびやふくれが見える
  • 室内クロスの一部に、雨上がり後だけ出るシミがある
チェック結果メンテナンス判断の目安
白い粉+コーキング細かいひびのみ1〜3年以内に塗装計画を立てるゾーン
コーキングに隙間+サイディング反り一部「今塗る」側に寄せた方が総コストは下がりやすい
室内シミ・大きな反り・割れ塗装だけでは危険、一部張り替えや防水工事を含めて要調査

塗装費用をケチって3年待った結果、「塗装だけ70〜90万円」で済んだはずが、「一部張り替え+補修込みで100〜120万円」に飛ぶパターンが築15年前後では頻発します。とくにコーキング破断は、塗装費用70万円と雨漏りリフォーム数十万円の分かれ道になりやすいポイントです。

助成金・補助金・地方自治体の支援制度を“ベストタイミング”で使う考え方

外壁塗装やリフォームに使える助成金・補助金は、「いつ申請するか」で使える・使えないがはっきり分かれます。私の視点で言いますと、築15年前後の窯業系サイディングは、次の順番で考えると無駄打ちが減ります。

  • 自治体サイトで「住宅リフォーム補助」「省エネ改修」「耐震・防水」あたりの制度を一覧確認
  • 申請条件に「工事前の申請必須」「登録業者への依頼必須」がないかをチェック
  • 外壁だけでなく、屋根塗装やベランダ防水、防水コーキングをまとめて行う工事が対象かどうかを確認
  • 予算枠と受付期間(年度内・先着順)を把握し、見積と申請スケジュールを逆算
タイミングありがちな失敗ベターな動き方
劣化がかなり進んでから緊急工事で申請前に着工し、補助金対象外になる1〜2年前から自治体情報をチェック
外壁だけで申請足場を複数回組む羽目になり、コスト増外壁+屋根+防水を同時に検討して申請
業者任せで申請条件に合わず不採択でも気づくのが遅い自分で条件と必要書類を事前に把握しておく

窯業系サイディングの外壁塗装費用を抑えつつ、建物の防水機能を長く保つには、「10年ごと」ではなく「劣化症状+立地+補助金スケジュール」をセットで見ることが、最終的なコストパフォーマンスを大きく左右します。

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ここまで読んだ人だけが使える、“損しない見積り確認テンプレート”

「もう相場は分かった、で、見積書をどう読めばいいの?」というところからが、本当の勝負どころです。ここからは、30坪・窯業系サイディング住宅の施主がそのまま使える実戦テンプレだけを並べます。

見積書で絶対チェックしたい10項目(足場・コーキング・付帯部・補修・保証ほか)

最低限、下の10項目が書かれていない見積は「比較対象にすら乗せない」くらいでちょうどいいです。

  1. 足場の有無・単価・「メッシュシート込み」か
  2. 高圧洗浄の㎡単価と対象範囲(外壁のみ/屋根も)
  3. 下地補修の内容(ひび割れ・サイディング浮き・ビス打ち)
  4. 外壁塗装の塗料名・グレード(シリコン/フッ素/無機)と塗装回数
  5. 屋根塗装の有無・塗料・回数(検討していないなら「不要」と明記してもらう)
  6. コーキング:打ち替えか増し打ちか/施工m数/使用樹脂(シリコン・変成・ウレタン)
  7. 付帯部(雨どい・破風・軒天・水切り・シャッターボックス)の塗装有無と範囲
  8. ベランダ防水の有無と工法(FRPトップ/ウレタン防水など)
  9. 諸経費(養生費・廃材処分・交通費)の内容と金額根拠
  10. 保証内容(年数・対象範囲・「塗膜のみ」か「雨漏り」まで含むか)

下に「要チェックのキーワード」が入っているか、1社ずつ赤ペンで潰していくとミスが激減します。

チェック項目見積書で探すキーワード例
コーキング打ち替え/増し打ち/m数/変成シリコン
塗料グレードシリコン/ラジカル/フッ素/無機
下地補修クラック補修/ビス止め/サイディング補修
足場枠組足場/メッシュシート/単価×m² or 足場一式

「塗装費用合計」だけ太字で書いてあって、中身がスカスカな見積は、現場を知る人間からすると一番怖いパターンです。

相談メール/LINEの送り方見本:「この条件で見積りをください」のコピペOK文面

ここをケチると、一生比較がしづらいバラバラ見積が量産されます。最初の依頼文で条件をそろえるのがコツです。

そのままコピペして使える形にしておきます。

【件名】窯業系サイディング外壁の塗装見積りをお願いします(築○年・約30坪)

【本文】
○○市在住の△△と申します。
築○年、約30坪の窯業系サイディング住宅の外壁塗装を検討しています。

下記条件での概算見積り、もしくは現地調査のお願いです。

  1. 対象範囲
    ・外壁サイディング一式
    ・付帯部(雨どい・破風・軒天・水切り・シャッターボックス)は塗装希望
    ・屋根塗装:○要 / ○不要(どちらが良いかご提案もいただきたいです)
    ・ベランダ防水:現状FRPと思われます、必要であれば見積もりに含めてください
  2. 希望内容
    ・足場、高圧洗浄、養生、下地補修を含めたトータル費用
    ・コーキングは「打ち替え」と「増し打ち」の2パターンで比較したいです
    ・使用塗料:シリコン〜フッソ程度で、コスパの良い提案を希望します
    ・保証内容(年数と対象範囲)を見積書に明記してください
  3. 備考
    ・予算感:外壁メインで100〜120万円前後を想定しています
    ・相見積もりを行っていますので、見積条件をできるだけ詳細に記載いただけると助かります

可能であれば、○月中の工事開始可否も教えてください。
ご対応よろしくお願いいたします。

こうしておくと、各社が「コーキング」「塗料」「足場」「保証」まで書かざるを得ないので、後から価格と内容のズレが拾いやすくなります。

最終的に「どこに依頼するか?」を決めるための、価格以外のプロ比較チェック軸

見積を3社並べた瞬間、多くの人が数字だけを見ますが、長い目で見ると大事なのは「誰に任せるか」です。窯業系サイディングの外壁塗装をしている私の視点で言いますと、最後の決め手はこの5軸を押さえているかどうかです。

  • 診断の深さ
    • チョーキングやコーキング劣化だけでなく、「サイディングの反り・浮き」「ベランダ防水」「屋根の劣化症状」まで指摘してくれたか
  • 説明のわかりやすさ
    • 専門用語をかみ砕いて説明し、塗料や工法のデメリットまで話してくれたか
  • 提案の幅
    • シリコン1択ではなく、「10年住む前提」「20年住む前提」で塗料グレードとトータルコストを比較してくれたか
  • 工事体制
    • 自社施工か、下請け丸投げか、現場管理者が誰かがはっきりしているか
  • 保証とアフターメンテナンス
    • 保証書の内容が具体的か、定期点検(1年・3年など)の有無が明記されているか

最安値だけで決めると、「コーキング増し打ちで5年もたない」「屋根とベランダを別工事で頼んで足場代を二重払い」という静かな出費が後からボディーブローのように効いてきます。

見積書は、単なる数字の一覧ではなく、その会社の技術力と誠意の履歴書
ここまでのテンプレをフル活用して、70〜120万円の差を「不安」ではなく「納得」に変えていきましょう。

執筆者紹介

外壁塗装×年間3,000件超の事例を発信している編集・執筆担当です。スターペイント(株式会社シーラ)の施工事例や建材メーカー情報を横断し、「どの条件でいくら掛かるのか」「どこからが危険な削り方か」を施主目線で整理する役割を担っています。特定業者を持ち上げず、公開データのみを根拠に、相見積もりで損をしないための判断軸づくりにこだわって情報発信しています。

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