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ラジカル制御塗料の単価相場は?後悔しない選び方・耐久性を専門家が徹底解説【2025年最新版】

外壁塗装を検討する際、「ラジカル制御塗料」という言葉を耳にする機会が急速に増えました。「シリコン塗料よりも長持ちするのに、フッ素塗料ほど高くない」という、優れたコストパフォーマンスが人気を集めている理由です。

しかし、いざインターネットで単価を調べてみると、1㎡あたり「1,900円」という情報もあれば「4,000円」という情報も混在しており、「結局、わが家の場合はいくらかかるのか?」が非常に分かりにくいのが実情です。

ラジカル制御塗料の単価が分かりにくいのは、塗料のグレードや、同時に行う下地補修、そして何より「施工品質」によって、価格も耐久性も大きく変動するからです。

この記事では、外壁塗装の専門家の視点から、ラジカル制御塗料の適正な単価相場、坪数別の総額目安、他の塗料との違い、そして単価の安さだけで選んで後悔しないための注意点まで、網羅的に解説します。初めての外壁塗装で失敗しないために、ぜひご一読ください。

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ラジカル制御塗料とは?基礎知識と人気が高まる理由

ラジカル制御塗料の単価相場を理解するには、まず「ラジカル」とは何か、そしてラジカル制御塗料がどのような仕組みで高い耐久性を実現しているのかを知る必要があります。ここでは、その基礎知識と、選ばれる理由をわかりやすく解説します。

ラジカルとは?外壁劣化を早める要因を理解する

外壁塗装の劣化、特に「色あせ」や「チョーキング現象(壁を触ると白い粉が付く状態)」の最大の原因は、塗膜(塗料の膜)の中で発生する「ラジカル」という劣化因子です。

ラジカルとは、塗料に含まれる顔料(特に色を白くするために使われる「酸化チタン」)が、紫外線や水、酸素に触れることで発生する、非常に不安定で攻撃性の高い物質です。このラジカルが、塗膜の樹脂(塗料を固めている成分)を次々と破壊し、その結合を分解してしまうのです。

イメージとしては、ラジカルは「塗膜の細胞を破壊する活性酸素」のようなものです。このラジカルによる破壊が進むと、塗膜の表面が粉状になり、チョーキング現象として現れます。これは、塗膜が「もう限界だ」と悲鳴を上げているサインであり、防水性能が著しく低下している証拠です。

従来のシリコン塗料やフッ素塗料も、このラジカルの発生を抑える工夫はされていましたが、発生自体を完全に止めることはできませんでした。そのため、一定の年数(シリコンで約10年、フッ素で約15年)が経過すると、ラジカルによる劣化が避けられませんでした。

しかし、住宅の長寿命化が進み、「どうせ塗り替えるなら、少しでも長持ちさせたい」「塗り替えの回数自体を減らして、生涯コストを抑えたい」というニーズが高まる中で、従来の塗料の弱点を克服する技術として「ラジカル制御技術」が開発され、注目を集めることになったのです。

ラジカル制御塗料の特徴|メリット・デメリット

ラジカル制御塗料は、前述の「ラジカル」の発生を根本から抑え込む革新的な技術を用いた塗料です。その特徴を、メリット・デメリットに分けて詳しく見ていきましょう。

メリット

  1. ラジカルの発生を強力に抑える仕組み ラジカル制御塗料は、主に2つの技術でラジカルの発生を防ぎます。
    • ラジカルの発生源(酸化チタン)をコーティング:ラジカルを発生させる酸化チタンの粒を、バリアで何重にもコーティングし、紫外線や水が直接触れないようにします。
    • 発生したラジカルを捕獲(HALS):それでもわずかに発生してしまったラジカルも、光安定剤(HALS:ハルス)が即座に捕獲し、無力化します。 この二重のブロック機能により、塗膜の樹脂が破壊されるのを長期間防ぎます。
  2. 高い耐候性(シリコン以上、フッ素並み) ラジカルによる劣化が抑えられるため、耐用年数は飛躍的に向上しました。従来のシリコン塗料が8~12年程度だったのに対し、ラジカル制御塗料は12~16年程度の耐用年数を期待できます。これは、一昔前のフッ素塗料に匹敵する、あるいは超えるレベルです。
  3. 価格と耐久性の優れたバランス(高いコストパフォーマンス) これが最大のメリットです。耐久性はフッ素並みでありながら、㎡単価はシリコンより少し高い程度に収まっています。「フッ素塗料は高すぎて手が出ないが、シリコンより長持ちさせたい」という、多くの消費者ニーズに完璧に応える塗料と言えます。
  4. チョーキングが起きにくい ラジカルによる塗膜の分解(=チョーキング)そのものを抑えるため、長期間にわたり外壁の美観を保ちます。
  5. 白・淡色で特に効果を発揮 チョーキングの原因となる「酸化チタン」は、白や淡い色の塗料に多く含まれます。ラジカル制御技術は、この酸化チタンの弱点を克服する技術であるため、特に白や淡色を選びたい場合にその真価を発揮します。

デメリット

  1. 比較的新しい技術である(実績年数の短さ) ラジカル制御塗料が市場に登場したのは2012年頃です。非常に優れた塗料ですが、耐用年数15年、20年といった実証データ(実際に15年経過した家の状態)は、まだ多くありません。
  2. 濃色では効果が出にくいケースがある 黒や紺、濃い茶色といった濃色は、もともと「酸化チタン」をほとんど使用しません。そのため、ラジカル制御技術の恩恵(酸化チタンのコーティング)を受けにくい場合があります。 ※ただし、近年は濃色でも色あせを防ぐ技術(ラジカルを捕獲するHALSを強化)を採用した製品も増えています。
  3. 品質のバラツキと施工リスク 人気が出たことで、「ラジカル制御型」と称する安価で性能の低い類似品も市場には存在します。また、ラジカル制御塗料は「塗料の性能」が優れているだけで、それを扱う職人の施工品質が低ければ(例:メーカー規定より薄める、乾燥時間を守らない)、期待される耐用年数は決して得られません。これはラジカル制御塗料に限った話ではありませんが、高機能な塗料ほど、施工の質が結果を大きく左右します。

ラジカル制御塗料の単価相場|㎡単価・総額を徹底解説

消費者の関心が最も高い「単価」について、㎡単価と坪数別の総額の両面から徹底的に解説します。適正価格を知ることが、良い業者選びの第一歩です。

ラジカル制御塗料の㎡単価相場|材料費+職人手間の内訳

ラジカル制御塗料の㎡(平方メートル)あたりの単価相場は、1,900円~4,000円/㎡(3回塗り合計)と、かなり幅があります。

この価格幅は、単に「高い業者がぼったくっている」からではありません。主に以下の理由によって変動します。

  1. メーカーと製品グレードの違い ラジカル制御塗料は、日本ペイント(パーフェクトトップ)、エスケー化研(プレミアムシリコン)、関西ペイント(アレスダイナミックTOP)など、大手メーカー各社が主力商品として販売しています。同じラジカル制御塗料でも、標準的なグレードか、さらに低汚染性や弾性(ひび割れ追従性)といった付加価値を付けたハイグレード品かによって、材料単価が変わります。
  2. 下塗り材の違い 外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。㎡単価は、この3回塗りの合計費用で提示されます。ラジカル制御塗料(上塗り)の性能を100%引き出すには、現在の下地の状態(サイディング、モルタル、旧塗膜の状態)に合わせた最適な「下塗り材」を選ぶ必要があり、この下塗り材の価格によっても単価が変動します。
  3. 施工費(職人の手間) 塗料代は単価の一部にすぎません。単価の多くは、職人の人件費、養生(汚れないように保護する)費用、現場管理費などの「施工費」です。メーカーが定めた希釈率(薄める割合)や塗布量(1㎡あたりに塗る量)を厳格に守る、質の高い施工を行う業者は、それに見合った施工費(単価)になります。逆に単価が安すぎる場合は、塗料を過度に薄めたり、塗布量を減らしたりして、材料費や人件費を削っている可能性があります。

以下は、ラジカル制御塗料のグレード別単価目安です。

表:ラジカル制御塗料の㎡単価(目安)

グレード㎡単価(3回塗り合計)特徴
標準グレード1,900~2,800円一般的なラジカル制御機能。シリコンからのランクアップに最適。
高耐久・高機能グレード2,500~4,000円+αの機能(低汚染、弾性など)を持つ高耐候タイプ。
※参考:シリコン(従来品)1,700~2,500円従来のスタンダード。実績豊富。
※参考:フッ素3,500~5,000円ラジカル制御を超える高耐久を求める場合に。

30坪・40坪・50坪の戸建て総額の目安

「㎡単価」だけを見ても、家全体の総額は分かりません。外壁塗装の費用は、「㎡単価 × 塗装面積」だけで決まるのではなく、必ず必要となる「足場代」や「下地補修費」などを含めた「総額」で判断することが不可欠です。

まず、ご自宅の塗装面積を計算する必要がありますが、これは「坪数(建坪)」とは異なります。一般的に、塗装面積は「延床面積(各階の床面積の合計)」から算出します。

  • 外壁面積(目安) = 延床面積(㎡) × 1.2~1.4 (例:延床30坪(約99㎡)の場合 → 99㎡ × 1.2~1.4 = 約119~139㎡)

この塗装面積に、以下の費用を加えたものが総額となります。

  • 足場代:約700~1,000円/㎡(外壁面積ではなく、足場を架ける面積で計算)
  • 高圧洗浄:約100~200円/㎡
  • 下地補修:ひび割れ補修、サイディングの目地コーキング(シーリング)打ち替えなど。
  • 付帯部塗装:軒天、破風板、雨樋、水切りなど、外壁以外の部分。

これらを含めた、坪数別の総額目安は以下の通りです。

表:【坪別】外壁塗装の総額目安(ラジカル制御塗料使用)

坪数(延床)外壁面積(目安)総額(足場・付帯部込)
30坪 (約99㎡)119~139㎡70~100万円
40坪 (約132㎡)158~185㎡90~120万円
50坪 (約165㎡)198~231㎡110~140万円

※上記はあくまで目安です。家の形状、窓の多さ、下地の劣化具合によって総額は大きく変動します。

「極端に安い見積もり」が危険な理由 もし、30坪で「ラジカル塗装!足場代込みで50万円!」といった見積もりが出てきたら、要注意です。その安さを実現するためには、どこかを削らなければなりません。 考えられるリスクは、「足場代を無料(と見せかけ、他の費用に上乗せ)」「塗料を規定以上に薄めて使う」「下地補修をしない」「3回塗りを2回に減らす」といった、数年後に必ず不具合が出る手抜き工事の可能性が非常に高いと言えます。

ご自宅の坪数や形状に合わせた、より具体的な総額目安を知りたい方は、当社の無料見積もりシミュレーションをお試しください。

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他塗料との比較|価格・耐久性・コスパの違い

ラジカル制御塗料が「コスパ最強」と呼ばれる理由を、他の主要な塗料と比較することで明らかにします。メリット・デメリットを理解し、ご自身の家に最適か判断する材料にしてください。

シリコン・フッソ・無機塗料と比較したときの特徴

ラジカル制御塗料は、性能と価格の序列において「シリコンとフッ素の中間」あるいは「シリコンより上で、フッ素の下位グレードに迫る」という絶妙な立ち位置にあります。

以下の比較表で、その特徴を確認してみましょう。

表:主要塗料の比較(価格・耐久性・コスパ)

塗料種類㎡単価(3回塗)耐用年数(目安)コスパ(※)特徴
アクリル1,000~1,500円3~5年△(高い)耐久性が低く、現在の戸建て塗装ではほぼ使われない。
ウレタン1,500~2,000円5~8年△(高い)汎用性があるが、紫外線に弱く、耐久性はシリコンに劣る。
シリコン1,700~2,500円8~12年◯(標準)従来のスタンダード。実績豊富で価格も手頃。
ラジカル制御1,900~4,000円12~16年◎(安い)シリコン以上フッ素未満。価格と耐久性のバランスが最強。
フッ素3,500~5,000円15~20年◯(標準)高耐久だが高価。初期費用がかかる。
無機4,000~5,500円20年~◯(標準)最も高耐久だが、塗膜が硬くひび割れやすい等の特性あり。

(※)コスパは、仮に総額90万円・耐用年数15年(ラジカル)と、総額80万円・耐用年数10年(シリコン)で比較した場合の、「1年あたりの塗装コスト」を指します。

  • ラジカル制御:90万円 ÷ 15年 = 年6万円
  • シリコン  :80万円 ÷ 10年 = 年8万円

このように、初期費用はシリコンより10万円高くても、耐用年数が5年長いため、1年あたりのコスト(ライフサイクルコスト)で考えると、ラジカル制御塗料の方が安くなるのです。この「長期的なお得感」が、賢い消費者に選ばれている最大の理由です。

ラジカル制御塗料が向いている家・向かない家

コストパフォーマンスに優れるラジカル制御塗料ですが、すべての人に最適とは限りません。ご自身の家の状況や、将来の計画に合わせて判断することが重要です。

ラジカル制御塗料が向いているケース

  1. 初めての塗り替え(築10~15年)で、コスパを重視する家 「そろそろ塗り替え時期だが、フッ素や無機ほど高額な予算はかけられない。でも、せっかくならシリコンより長持ちさせたい」という、最も多いニーズに最適です。
  2. 白や淡い色の外壁を希望する家 ラジカル制御塗料が最も得意とする分野です。チョーキングや色あせを防ぎ、明るい外壁の美観を長期間保ちます。
  3. アクリルやウレタンからしっかり耐久性を上げたい家 2回目以降の塗り替えで、以前(10年以上前)にアクリルやウレタンで塗装した場合、ラジカル制御塗料に切り替えることで、その耐久性の差(1.5倍~2倍)に驚くはずです。
  4. 10~15年後に、再度メンテナンスを検討する予定の家 「あと15年くらいは今の家に住むが、その先は売却やリフォームも検討している」という場合、20年以上の無機塗料は過剰スペックかもしれません。12~16年という耐用年数は、現実的なライフプランにマッチしやすいと言えます。

ラジカル制御塗料が向かない(他の選択肢も検討すべき)ケース

  1. 黒、紺、濃い茶色など、濃色を強く希望する家 前述の通り、濃色はラジカル制御の恩恵を受けにくい場合があります。濃色を希望する場合は、濃色でも色あせしにくい「フッ素塗料」や、濃色対応のラジカル制御塗料(HALS強化型)を提案してくれる業者を選ぶ必要があります。
  2. 海沿い、幹線道路沿い、寒冷地など、特に過酷な環境の家 塩害や排気ガス、凍害(とうがい)などが常に発生する地域では、ラジカル制御塗料の標準グレードでは耐えられない場合があります。より高耐久なフッ素塗料や無機塗料、または塩害に特化した塗料を選ぶ方が賢明です。
  3. 「あと20年以上、絶対に塗り替えたくない」と考える家 初期費用は高額になっても、塗り替え回数を極限まで減らしたい場合は、フッ素塗料や無機塗料が選択肢となります。

「ラジカル制御塗料とフッ素塗料、わが家の場合はどちらがコストパフォーマンスが良いんだろう?」とお悩みの場合は、ぜひ当社の無料見積もりシミュレーションで価格差を比較してみてください。

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失敗しないための注意点|見積もりで差が出るポイント

ラジカル制御塗料の単価や性能を理解しても、業者選びを間違えれば、その性能は全く発揮されません。「単価が安いから」という理由だけで契約し、数年後に後悔するケースは後を絶ちません。

業者によって単価が大きく変わる理由

同じ「ラジカル制御塗料で30坪の家を塗る」という依頼でも、A社は80万円、B社は100万円、C社は130万円と、見積もり額が大きく変わることがあります。この価格差はどこから生まれるのでしょうか。

  1. 中間マージン(仲介手数料)の構造 最も大きな理由の一つです。
    • 大手ハウスメーカー・リフォーム会社:契約は元請けのハウスメーカーですが、実際の施工は下請け、孫請けの塗装店が行います。その間に20~40%の中間マージンが発生するため、総額は高くなります。
    • 地元の塗装専門店(自社施工):自社で職人を雇用し、直接施工・管理する場合、中間マージンが発生しないため、適正価格で高品質な施工が期待できます。 C社の130万円はハウスメーカー、B社の100万円は塗装専門店(高品質)、A社の80万円は塗装専門店(標準)あるいは手抜き工事、といった可能性があります。
  2. 施工管理(品質)に対するコスト意識 「安い見積もり」の裏側では、品質に関わるコストが削られている危険があります。
    • 希釈率の遵守:塗料は塗りにくいため、シンナーや水で薄めます(希釈)。メーカーは「5~10%」と規定していますが、悪徳業者は「20~30%」薄めます。塗料代は安くなりますが、塗膜は薄くペラペラになり、耐久性は半減します。
    • 塗布量の遵守:メーカーは「1缶で何㎡塗れるか」を定めています。これを守らないと、規定の厚みが付かず、性能が発揮されません。
    • 乾燥時間の遵守:下塗りが乾かないうちに中塗りを重ねるなど、工期を短縮するために乾燥時間を守らないと、数年で塗膜が剥がれる原因になります。

「単価が安い」業者が、必ずしも「企業努力で安くしている」とは限りません。むしろ、「守るべき品質基準を無視している」から安いのかもしれない、と疑う視点が必要です。

見積書で必ず確認すべき項目(チェックリスト)

業者の品質を見抜くために、最も重要な資料が「見積書」です。以下の項目が曖昧な業者は、信用してはいけません。

見積書チェックリスト

確認項目チェックポイントNGな見積書の例
塗料名メーカー名、製品名(例:日本ペイント パーフェクトトップ)が具体的に記載されているか?「ラジカル制御塗料 一式」「シリコン塗装」
下塗り材現在の外壁材(サイディング、モルタル等)に適した下塗り材が明記されているか?「下塗り 一式」(※上塗りと下塗りの相性が最重要)
塗り回数「3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)」が明記されているか?「外壁塗装 一式」(※回数が明記されていない)
施工面積塗装する面積(㎡)が、根拠(計算方法)と共に記載されているか?「30坪パック料金」(※実際の面積と異なる可能性)
足場代「足場組立・解体・飛散防止ネット」が含まれているか?「足場代 サービス(無料)」(※ありえない。必ずどこかの費用に乗っている)
下地補修サイディング目地の「コーキング(シーリング)打ち替え」は含まれるか?モルタルの「ひび割れ(クラック)補修」の方法は?「下地処理 一式」「コーキング 補修」
付帯部塗装軒天、破風、雨樋、水切り、シャッターボックスなど、どこまで塗るのかが明記されているか?記載なし(※後で「これは別料金」と言われる)

特に「一式」という表記が多い見積書は危険です。詳細な内訳を出すよう求め、それに応じられない業者は候補から外すべきです。「見積書は、家を守るための最重要資料である」という意識を持って、厳しくチェックしましょう。

信頼できる業者がどのような見積もりを提示するのか、まずは当社の無料見積もりシミュレーションで適正価格の目安をご確認ください。

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ラジカル制御塗料の費用を抑える方法

高耐久なラジカル制御塗料を選ぶなら、費用も賢く抑えたいものです。しかし、単に「値切る」のは、施工品質の低下を招くリスクがあります。ここでは、品質を落とさずに費用を「適正化」するためのコツをご紹介します。

費用を抑えるために知っておくべき3つのコツ

  1. 相見積もり(アイミツ)を正しく活用する 費用を適正化するために、相見積もりは必須です。ただし、やみくもに数を集めれば良いわけではありません。
    • 3社程度に絞る:比較検討するのに最適な数です。大手リフォーム会社、地元の塗装専門店など、タイプの違う業者を含めると比較しやすくなります。
    • 「価格」ではなく「提案内容」を比較する:一番安い業者を選ぶのが目的ではありません。「なぜ、この下塗り材を選んだのか?」「わが家の劣化状況に、どんな補修が必要か?」といった提案内容、見積書の詳細さ、担当者の知識と誠実さを比較しましょう。
    • 「A社は〇〇円だった」と安易に伝えない:単なる値引き合戦になり、品質を落として価格を合わせる「不毛な競争」になりがちです。
  2. オフシーズン(閑散期)を活用する 塗装業界の繁忙期は、気候が安定している春(3~5月)と秋(9~11月)です。逆に、梅雨(6~7月)、猛暑期(8月)、冬期(12~2月)は閑散期となります。 閑散期は職人のスケジュールに余裕があるため、「閑散期割引」として価格交渉がしやすくなる場合があります。 ただし、梅雨は雨で工期が延びやすく、気温5℃以下や湿度85%以上では塗装ができないため、閑散期の施工には、天候をしっかり管理できる(=無理に作業を進めない)優良な業者を選ぶことが大前提です。
  3. 助成金・補助金、火災保険を調べる
    • 助成金:お住まいの自治体が、省エネリフォーム(遮熱塗料など)や住宅改修に対して、補助金・助成金制度を設けている場合があります。時期や条件が厳格なため、まずは自治体のHPや窓口で確認しましょう。
    • 火災保険:台風、強風、雹(ひょう)などの「自然災害」によって外壁や屋根が損傷した場合、火災保険の「風災補償」が適用される可能性があります。ただし、「経年劣化」による塗り替えには使えません。「火災保険を使えば無料で塗装できる」と勧誘してくる業者には十分注意が必要です。

ラジカル制御塗料を選ぶための判断基準|失敗しない選び方チェックリスト

ラジカル制御塗料という「モノ」を選ぶのではなく、10年後、15年後に「この塗装をして良かった」と思える「コト」を選ぶという視点が大切です。

ラジカル制御塗料の性能は、施工品質によって決まります。そして、施工品質は「見積書」を見れば、その業者が信頼できるかどうか、ある程度判断できます。

ラジカル制御塗料 失敗しない選び方チェックリスト

  • □ 家の状態 × 希望耐久 × 生活計画が基準 「あと何年この家に住むか?」「メンテナンス予算は?」「デザインの好みは?」を家族で話し合い、ラジカル制御塗料の「12~16年」という耐用年数が、ご自身のライフプランに合っているか確認しましょう。
  • □ 下塗り材の種類と相性が最重要 見積書に「下塗り:〇〇(製品名)」と具体的に記載されていますか? なぜその下塗り材を選んだのか、担当者に質問してみましょう。モルタルとサイディングでは、最適な下塗り材は全く異なります。
  • □ 濃色は劣化しやすい特性を理解したか 濃色を希望する場合、ラジカル制御塗料のメリットが薄れる可能性があることを理解し、それでも良いか判断しましょう。フッ素や濃色対応の塗料を提案されましたか?
  • □ 塗布量・乾燥時間が明記されているか 見積書に「メーカー基準塗布量を遵守」「工程間乾燥時間を確保」といった一文があるか、あるいは担当者が口頭で「品質管理」について具体的に説明してくれましたか?
  • □ 見積書は詳細か 「一式」ばかりでなく、「〇〇 ㎡単価〇〇円」や「〇〇(製品名) 〇缶」など、素人でも分かりやすい詳細な見積もりを提出してくれましたか?

塗料選びで悩む時間は、業者選びで悩む時間よりも短くても良いかもしれません。なぜなら、最高の塗料も、三流の業者が塗れば三流の仕上がりにしかならないからです。

ラジカル制御塗料の単価を調べることは、あくまで「適正価格」を知るための第一歩です。その単価で、どのような「施工品質」と「安心(保証)」を提供してくれるのか。その本質を見極めることが、外壁塗装を成功させる唯一の道です。

コラムのまとめ

ラジカル制御塗料は、現代の外壁塗装において「最もコストパフォーマンスに優れた選択肢」の一つであることは間違いありません。

単価相場:1,900~4,000円/㎡(3回塗り) 30坪総額:70~100万円(足場・付帯部込)

従来のシリコン塗料よりワンランク上の「12~16年」という高い耐候性を持ちながら、価格はフッ素塗料よりも手頃であるという、まさに「良いとこ取り」の塗料です。特に、白や淡い色で外壁の美観を長く保ちたい方、長期的な修繕コスト(ライフサイクルコスト)を抑えたい方に強く推奨されます。

しかし、その優れた性能は、メーカーが定めた基準(希釈率、塗布量、乾燥時間)を守る「正しい施工」が行われて初めて発揮されます。

ラジカル制御塗料の単価に幅があるのは、塗料のグレードの違いだけでなく、この「施工品質」や「管理体制」にかかるコストが反映されているからです。

単価の安さだけに飛びつき、数年後にチョーキングや色あせが再発しては、ラジカル制御塗料を選んだ意味がありません。「適正な単価」で「高品質な施工」を提供してくれる、信頼できる業者を見極めることが何よりも重要です。

この記事で紹介した「見積書チェックリスト」を活用し、ご自身の目で「どの塗料を選ぶか」以上に、「どの業者に大切な家を任せるか」を厳しく判断してください。ご自宅の正確な単価や、ラジカル制御塗料が本当に最適なのかを知るためには、最終的には専門家による現地調査と見積もりが不可欠です。

外壁塗装は、春や秋といった気候の良い時期が最適とされていますが、品質管理がしっかりした業者であれば、梅雨や夏場でも問題なく施工が可能です。

「うちの場合はラジカル制御塗料が合っているのか?」 「他の塗料と比べた場合、総額でいくらくらい差が出るのか?」

まずはご自宅の大まかな費用感を知るだけでも、今後のメンテナンス計画は格段に立てやすくなります。

年間施工実績3,000件以上を誇るスターペイントでは、ご自宅の広さや形状、ご希望の塗料などを入力するだけで、おおよその費用が3分で分かる「無料見積シミュレーション」をご用意しています。

しつこい営業電話などは一切ありません。匿名でのシミュレーションも可能ですので、ご自宅のメンテナンス費用を把握するための第一歩として、まずはお気軽にチェックしてみてください。

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