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ALC外壁の塗装費用はなぜ高い?相場と内訳をプロが徹底解説で損しない見積り術

外壁塗装

「30坪のALC外壁で3社から見積り。80万、130万、190万……ウチだけ高いのか、それとも他が危ないのか。」
この問いに答えられないまま契約すると、数十万円単位で“ムダな出費”か、“数年後の雨漏りリスク”か、どちらかを抱え込むことになります。

ALC外壁の塗装費用は、検索すると「相場は〇〇万円〜」「シリコン塗料がおすすめ」といった情報が並びます。
しかし、ALCパネルはサイディングやモルタルと費用構造がまったく違うため、相場表だけを見ても、自分の家の見積りの妥当性は判断できません。

原因はシンプルで、ALC外壁では次のような要素が金額を大きく動かします。

  • コーキング(目地・サッシ周り)のメーター数と「打ち替え」か「増し打ち」かの仕様
  • 3階建てや窓が多い住宅での足場・養生・高圧洗浄の条件
  • ハウスメーカー経由か、塗装専門店かで変わる下請け構造と工事内容の差

見積りが30〜200万円も振れるのは、塗料グレードだけではありません。
どこを削り、どこに手間をかけているかが、外壁や防水の寿命と直結しています。

この記事では、ALC外壁の塗装費用について、次の順番で“お金の動き方”を解体していきます。

  • 「ALC外壁×30坪×2階建て」の現実的な相場ゾーン
  • 見積書の内訳(足場・洗浄・養生・下地補修・コーキング・上塗り・付帯部)のチェックポイント
  • ALCを放置した場合の劣化症状と、雨漏り補修で跳ね上がる工事費用
  • ハウスメーカー・地元工務店・塗装専門店の違いと、見積りが高くなる構造
  • 実際に起きたトラブル事例と、その見抜き方・避け方
  • プロが自宅なら必ず見る「ALC専用の見積書チェックリスト」
  • 「高いけれど払うべき費用」と「削ってはいけないライン」の見極め方

この記事を読み終えるころには、

  • 「このコーキング仕様なら、この金額は妥当」
  • 「この足場と養生の内容で、この単価は危険」
  • 「この業者はALCに強いかどうか」

を、自分で判断できるようになります。
つまり、“安さ”ではなく“損しない塗装”を選ぶ基準が手に入るということです。

この記事全体で得られる実利を要約すると、次の通りです。

セクション読者が手にする具体的な武器(実利)解決される本質的な課題
構成の前半(相場・内訳・劣化・ハウスメーカーの裏側)自宅のALC外壁に対して、見積金額が「高いのか」「内容が薄いのか」を自力で判定できる基準相場表やネット記事では分からない、「自分の家の条件」を踏まえた費用の妥当性が見えない状態
構成の後半(トラブル事例・チェックリスト・業者選び・相談例)見積書の具体的な修正ポイントと、選ぶべき業者・避けるべき提案を見分ける判断軸数十万円単位の無駄遣いと、数年後の雨漏りリスクの両方を抱えたまま契約してしまう構造

「ALC外壁 塗装費用」で検索して辿り着いた今が、見積書を“ただの金額の紙”から、“家を守る設計図”に変えるタイミングです。
このあと、相場と内訳から順にひも解いていきます。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

ALC外壁の「塗装費用の相場」はどこまで信じていい?30〜200万円のレンジを現場目線で分解する

「30坪のALC住宅で、見積が80万・130万・190万…。ウチだけ高くない?」
この“モヤモヤ”の正体は、単なるボッタクリではなく、見えない変数を相場表が一切説明していないからです。

私の視点で言いますと、ALC外壁は相場だけ眺めても判断材料が半分しか揃いません。プロはまず、「延床面積」ではなく外壁の実面積・目地のメーター数・足場条件を見ています。

ALC外壁×30坪×2階建ての“現実的な相場ゾーン”と概算の考え方

30坪・2階建て・標準的なALCパネル住宅を前提にした、実務上のゾーン感はこのあたりです(屋根塗装なし・外壁と付帯部・コーキング込みの目安)。

グレード感想定価格帯工事の中身イメージ
最低限プラン80〜110万円シリコン塗料、必要最低限の補修、コーキングは増し打ち中心
標準〜安心プラン120〜150万円シリコン〜ラジカル、打ち替え+増し打ち併用、付帯部も一式
長期耐久プラン160〜200万円無機系・高耐久シリコン、コーキング打ち替え多め、防水設計を厚く

ここから外れるケースは、「3階建て」「窓が多い」「バルコニー・屋上が複雑」など、形状と目地量が重い建物で起きます。
実務ではALC3階建てで総額200万円、そのうちコーキングだけで70万円超という見積もりもありますが、これは「高すぎる」のではなく、目地とサッシまわりの本数がケタ違いなパターンです。

ざっくり家計目安で考えるなら、

  • 外壁実面積:延床×1.2〜1.5倍
  • 塗装単価:3,000〜4,500円/㎡(塗料グレードで変動)
  • コーキング:700〜1,200円/m(撤去・打ち替えか、増し打ちかで大きく変動)

この3要素を合成すると、「うちの家で150万はアリかナシか」がかなりリアルに見えてきます。

サイディングとの費用差:なぜ同じ外壁でもALCだけ塗装料金が上がりやすいのか

同じ30坪でも、窯業系サイディングよりALC外壁の方が高く出やすい理由は、次の3つです。

  • 目地(コーキング)の量が多いALCパネルは「短冊状」で縦目地・横目地・サッシまわりが非常に多い構造です。職人は平米ではなくメーター数でコーキングを積算するので、ここが一気に工事費用を押し上げます。
  • 防水ラインの要求レベルが高いALCは多孔質で雨水を吸いやすい素材です。塗料よりも、コーキングと下塗り弾性材の設計が防水の要。サイディングよりも「防水仕様」にお金をかけないと、雨漏りリスクが跳ね上がります。
  • 足場・養生の手間が増えることが多い3階建てALCや、屋上付きALC住宅では、足場の高さ・控えの数・メッシュシートの量が増えやすく、足場費用が重くなりがちです。

同じ「外壁塗装一式80万円」の広告でも、ALC住宅だとコーキングと防水まわりを削らない限り、その金額にまず収まらないのが現場の感覚です。

相場表だけでは見抜けない「建物形状」「立地条件」「年数」が値段を動かす要因

ネットの相場表がまったく触れていないのが、次の3つの変数です。ここを抑えると、「うちの見積は高いのか、家の条件が重いだけなのか」がクリアになります。

【1 建物形状】

  • 2階か3階か(3階は足場・養生・安全費が増加)
  • 凹凸・バルコニー・屋根の形(手間が増えると単価も上がる)
  • 窓・サッシの数(サッシまわりコーキングのm数が爆増)

【2 立地条件】

  • 家のまわりのスペース(隣家との距離が狭いと足場コスト増)
  • 前面道路の幅(トラック・高圧洗浄機・材料の搬入ルート)
  • 海沿い・幹線道路沿いか(塩害・排気ガスで下地補修が増える)

【3 経過年数・劣化状態】

  • 築10年未満:増し打ち+部分打ち替えで設計できるゾーンもある
  • 築15〜20年:コーキングは全面打ち替え前提になりやすい
  • チョーキング・ひび・浮きの有無で、下地補修費が数十万円単位で変動

相場表はあくまで「外壁の面積×塗料グレード」の話に終始しがちですが、ALCの現場では、目地の長さ・足場条件・劣化の深さが、あなたの見積金額を30〜200万円のどこに着地させるかを決めています。ここを押さえておくと、次の章以降で扱う「内訳のカラクリ」も、驚くほどスッと理解できるはずです。

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見積りが高く見える本当の理由:ALCパネルならではの「内訳」と工事費用のカラクリ

「うちだけ見積りが高い?」と感じたALC外壁ほど、内訳をほぐすと理由がはっきり出てきます。相場表では見えない“お金が動くスイッチ”を、現場寄りで丸裸にしていきます。

塗装費用の内訳を解剖:足場・高圧洗浄・養生・下地補修・上塗り・付帯部のバランス

同じ30坪の住宅でも、内訳の設計次第で塗装料金は30万〜100万円単位で変わります。ALCは特に「防水ライン」を守る工程が多く、サイディングより工事費用が膨らみやすいのが実情です。

代表的な内訳のイメージは次の通りです。

項目役割ALCでの注意点
足場・メッシュ安全確保・作業性・養生の土台3階建て・道路狭小だと金額アップしやすい
高圧洗浄汚れ・コケ除去ALCは吸水しやすく、乾燥時間の確保が必須
養生窓・屋根・設備の保護窓が多い家ほど手間と人件費が増える
下地補修ひび・欠け・コーキング補修ここを削ると防水性能が一気に落ちる
下塗り〜上塗り塗料の密着・耐久性弾性下塗りなどALC対応仕様か要確認
付帯部塗装雨樋・破風・軒天・屋根など「外壁のみ」で安く見せていないか注意

30坪2階建てのALC外壁の場合、「足場+養生+高圧洗浄+外壁塗装+付帯部」で120万前後が“現場でよく見るゾーン”ですが、ここにコーキングと下地補修をどこまで入れるかで一気に費用レンジが変わります。

私の視点で言いますと、見積書を見る時は「塗料のグレード」より先に、足場と下地補修のボリュームをチェックした方が、耐久とコスパのバランスが見えやすいです。

コーキングのm数がALCの工事費用を一気に押し上げるメカニズム

ALC外壁で金額を動かす本丸が、コーキング(シーリング)です。業者は面積より先に、縦目地・横目地・サッシ廻りのメーター数を数えています。

条件例コーキング関連費用のイメージ
2階建て30坪、窓少なめ20万〜40万円
3階建て30坪、窓多め、目地本数多い50万〜70万円超になるケースもある

同じ延床面積でも、

  • 縦目地のピッチが細かい
  • サッシ(窓)が多い
  • 出隅・入隅が多く複雑な形状

といった建物は、コーキングの総延長が1.5〜2倍になることがあります。結果として、総額200万円のうち70万円以上がコーキング関連、というALC3階建ても珍しくありません。

ここでよくある「安く見せるテクニック」が、

  • 打ち替え(古い材を撤去して入れ替え)を減らす
  • 増し打ち(上から足すだけ)を多用する
  • そもそもm数を少なく書く

というパターンです。短期的には安く上がりますが、防水ラインが弱く、数年後の雨漏りリスクを抱えることになります。

「一式」表記のどこが危ない?単価・数量・塗装範囲をプロはこうチェックしている

ALC外壁の見積書で、プロが真っ先に疑うのが「一式」だらけの内訳です。以下のような記載が多い時は、内容を細かく質問した方が安全です。

  • 「外壁塗装工事一式 ○○円」
  • 「シーリング工事一式 ○○円」
  • 「下地補修一式 ○○円」

チェックのポイントを絞ると、次の3つです。

チェック項目見るべきポイント危険サイン
数量・m数・㎡外壁面積、コーキングm数、足場㎡が入っているか目地m数が極端に少ない、一律「約〇〇m」
仕様・工法打ち替え/増し打ち、下塗り・上塗り回数「シーリング処理一式」「塗装2回塗りのみ」
範囲・対象部位どこまで含むのか、どこが別途なのか雨樋・軒天・ベランダ防水が全部「別途」

「一式」と書かれていても、口頭でちゃんと説明できる業者ならまだ健全です。一方、単価や数量の説明を嫌がる、ALC特有の防水や弾性塗料の話が出てこない、という場合は、相場より安くても将来の雨漏り補修費用が高くつく見積りになっている可能性があります。

見積りの“高さ”よりも、「どこにどれだけお金をかけているか」が分かるかどうかが、ALC外壁のメンテナンスを成功させる分かれ目です。

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ALC外壁を放置した家で何が起きているか:劣化症状と“雨漏り費用”のリアル

「まだ塗装しなくていいか」が、「気付いたら雨漏り100万円コース」に化けるのがALC外壁の怖いところです。外壁パネルそのものより、防水ラインが先にギブアップする素材だからです。

チョーキング・ひび・コーキング割れ…ALC特有の劣化症状の見方

ALCパネルは、表面の塗膜とコーキングが命綱です。プロが現場で必ず見るポイントを整理します。

  • 手でこすって白い粉がつく → チョーキング(塗膜の防水力ダウン)
  • パネルの継ぎ目が黒ずむ・隙間が見える → コーキング亀裂・肉やせ
  • 目地まわりの細かいひび → ヘアークラック(雨水の通り道予備軍)
  • 日当たりの悪い面の緑・黒ずみ → 防水低下+水はけ不良のサイン

私の視点で言いますと、ALCは「どこがどれだけ割れているか」より、「目地とサッシまわりが何メートルあるか」を先に見ます。3階建て・窓が多い家だと、コーキング関連だけで70万円超になるケースもあり、「うちだけ高い」のではなく、単純に雨の侵入口が多いからです。

劣化症状今すぐ雨漏りリスク放置した場合の代表パターン
軽いチョーキング塗膜剥離→コーキング劣化加速
コーキングひび風雨で一気に雨水侵入
目地周辺のクラックパネル内部まで吸水

「外壁はまだキレイ」なのに雨漏り?目に見えない防水性能の落ち方

ALCで多いのが、「見た目はツヤも残っているのに、2階の窓まわりから雨漏り」という相談です。理由はシンプルで、塗料の耐久年数とコーキングの寿命がズレているからです。

  • シリコン塗料のカタログ耐久:おおよそ12〜15年
  • 一般的なコーキングの実寿命:7〜10年前後

10年未満でも、南面や西面は紫外線と熱でコーキングが先に痩せます。塗装だけがんばっても、目地が割れればALC内部の気泡部分に雨水が入り、内部からじわじわ膨れや爆裂が出ます。表面は「まだキレイ」なのに、内部では断熱性能も落ち、暖房効率にまで影響してくることがあります。

プロは雨漏り調査で、まず塗料グレードではなくコーキング仕様と足場・養生の精度を疑います。雨水は見えないところを選んで入り込むので、パネル間・サッシ廻りの1本1本が「細い水路」として機能してしまうのです。

台風・ゲリラ豪雨のたびに相談が増える“典型パターン”と補修方法の選択肢

台風やゲリラ豪雨のあとに一気に増えるのが、次のような問い合わせです。

  • 「横殴りの雨の時だけ窓上からポタポタする」
  • 「3階の一面だけクロスがうっすら黄ばむ」
  • 「10年点検で何も言われなかったのに、今年急に雨染みが出た」

共通しているのは、目地やサッシ廻りのコーキングが限界ギリギリの状態で、強い風雨で一気に破綻したパターンです。

補修の選択肢は、劣化レベルで大きく変わります。

  • 劣化軽度(初回10年未満)
    • 縦目地:増し打ち
    • サッシ廻り:状態を見て打ち替え+一部増し打ち
    • 目安:塗装費用の中でコーキング比率がやや高め
  • 劣化中度〜重度(15年前後・雨漏りあり)
    • 目地・サッシ廻り:基本は打ち替え
    • ALC欠け・爆裂部:下地補修+弾性下塗り必須
    • 目安:3階建てではコーキング関連だけで70万円台に乗るケースもある
  • 雨漏り被害が広い場合
    • 屋根・屋上・バルコニー防水も含めた総合診断
    • 状況次第で部分カバー工法や内部補修をセットで検討

「塗装費用を抑えたい」と感じるほどの金額差が出るのは、多くがこの防水ラインをどこまでやり直すかの設計差です。相場表より、自分の家の目地とサッシの本数、劣化年数を冷静に見たほうが、結果的に損をしにくくなります。

ハウスメーカーの見積りが一番高い理由:下請け構造とALC外壁リフォームの裏側

ハウスメーカー経由リフォームで値段が跳ね上がる“構造”を図解する

「同じ30坪のALC外壁なのに、ハウスメーカーだけ50万〜100万円高い」
この差は、塗装料金が高いのではなくお金の通り道が長いから生まれます。

典型的な流れはこの形です。

  • 施主(あなた)→ハウスメーカー→一次下請け(リフォーム会社)→二次下請け(塗装業者・足場業者)

お金のイメージをざっくり表にするとこうなります。

費用の行き先役割中身の例
ハウスメーカー取り分営業・ブランド・保証窓口営業経費・本社経費・長期保証コスト
一次下請けマージン現場管理・工程調整管理人件費・利益
実際の工事費用足場・高圧洗浄・コーキング・塗装施工職人の手間・材料(塗料・防水材など)

ALCパネルの外壁は、防水コーキングのm数が多く、足場もがっつり必要です。
工事費用そのものが重いのに、そこへ多段階のマージンが乗るため、工事内容が同程度なら高額になりやすい、というのが現場の実感です。

指定メーカー塗料=最高のメンテナンス、とは限らない矛盾

ハウスメーカーの見積書には「自社指定塗料」「純正シリコン」「純正無機塗料」といった表記がよく並びます。
ここで多くの方が「高い塗料だから安心」と思いますが、ALC外壁では塗料より“防水ライン”の設計のほうが寿命を左右します。

私の視点で言いますと、ハウスメーカー案件には次のようなパターンが珍しくありません。

  • 指定塗料は高グレード(耐久年数○年をうたう無機・シリコン)
  • その代わり
    • コーキングは「増し打ち」中心で打ち替えm数が少ない
    • ALC用の弾性下塗りの工程が最低限
    • 下地補修や養生作業が「一式」扱いでコスト圧縮

結果として、塗料のスペック表だけ見れば豪華なのに、雨水が侵入する“入り口”である目地・サッシまわりの防水が弱い状態になりやすいのです。
ALCの雨漏り相談で、塗装グレードよりコーキング仕様が原因になっているケースが多いのは、この矛盾が背景にあります。

地元の塗装専門会社との比較で見えてくる「工事内容の差」と「下請けの実情」

同じALC外壁・同じ建物でも、ハウスメーカーと塗装専門会社では「どこにお金を使っているか」がまったく違います。

比較ポイントハウスメーカー経由リフォーム地元の塗装専門会社(自社施工型)の傾向
金額の目安高め(中間マージン込みの工事費用)中〜高(内容に対して割安になりやすい)
お金の配分ブランド・管理費>工事費用工事費用・職人の手間に多く配分
ALCコーキング仕様増し打ち多め・m数が少なめになりがち打ち替え+必要箇所のみ増し打ちなど柔軟設計
見積りの書き方「外壁塗装一式」「付帯部一式」表記が多い単価・数量・m数まで細かく記載が多い
工事中の相談・変更対応下請け経由でレスポンスが遅くなりやすい職人・現場管理と直接相談しやすい

重要なのは、「どちらが絶対に正しい」という話ではなく、価格差の正体を理解したうえで選ぶことです。
ALC外壁は、パネルそのものよりもコーキングと防水設計が命綱です。
見積書を比べるときは、塗装費用の総額だけでなく、

  • コーキングの打ち替え・増し打ちのm数
  • 弾性下塗りや防水工法の有無
  • 足場・養生・高圧洗浄の内容

を一つずつ見ていくと、「なぜ高いのか」「どこが削られているのか」がクリアになり、後悔の少ない選択につながります。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

こういう見積りは危ない:ALC外壁で実際に起きたトラブル事例と回避のポイント

「安いし見た目もキレイになったしラッキー」…と思った数年後に、雨漏りと追加工事で一気に数十万円飛ぶ。そのパターンを現場では何度も見ています。塗装費用の“差額の正体”がよく出る3ケースを絞って解説します。

【ケース1】縦目地を増し打ちだけで済ませた結果、数年後に雨漏りしたALC外壁

ALC外壁でいちばん多い“静かな爆弾”がコーキングの設計ミスです。

よくある流れはこうです。

  • 見積で「コーキング増し打ち」で他社より20〜30万円安い
  • 工事直後は見た目も問題なし
  • 3〜5年後、縦目地の奥側の古いコーキングが切れて雨水が侵入
  • サッシ周りや内部のボードから雨漏り

ALC3階建てで窓が多い家だと、コーキングだけで70万円超になることがあります。ここを「増し打ちメイン」にすると、一瞬で見積が安くなる一方、寿命は半分以下になるケースもあります。

回避するポイントは「どこを打ち替え」「どこを増し打ち」にするかが図面レベルで書いてあるかです。

仕様のざっくり比較イメージ

コーキング仕様初期費用耐久の期待値向いているケース
全部増し打ち安い低い10年未満で劣化軽微だが雨風が弱い地域
縦目地打ち替え+増し打ち併用中間中〜高30坪前後の初回ALC住宅
縦横とも全打ち替え高い高い2回目以降・沿岸部・風当たりが強い立地

私の視点で言いますと、初回10年未満なら「縦目地は打ち替え、サッシ周りは状態を見て一部増し打ち」のハイブリッド設計が、費用と耐久のバランスが良い場面が多いです。

【ケース2】足場費用を削ったせいで、塗装範囲にムラと塗り残しが出た3階建て住宅

ALC3階建ては、足場と養生をケチると一気に事故物件化します。

  • 足場の幅が狭く、職人がギリギリで作業
  • メッシュシートが不十分で、高圧洗浄の飛散を嫌って水圧を落とす
  • 高所や裏側のパネルは「届く範囲だけ」ローラーを伸ばして塗る

結果として、遠目には塗装されているが、目地の奥やサッシ上部に塗り残しと薄塗りゾーンが連発し、数年でチョーキングとヘアクラックが再発します。

足場費用をチェックするときのポイント

  • 「延べ床面積ではなく高さと形状で単価が変わる」と理解しているか
  • 「3階建て」「道路が狭い」「隣家が近い」と明記されているか
  • 見積書に足場+メッシュシート+昇降設備が分けて記載されているか

3階建てで「足場一式 15万円台」は、現場感覚ではかなり警戒ゾーンです。

【ケース3】高級無機塗料を選んだのに、下地処理を削られて寿命が短くなったケース

広告でよく見る「無機塗料20年耐久」。ALCでも確かに相性は悪くありませんが、前提条件があります。

  • 高圧洗浄でチョーキングと汚れをしっかり落とす
  • ヒビや欠けをモルタル・専用フィラーで補修
  • ALCに合った弾性下塗り(微弾性フィラーなど)を省かない

ところが、見積で競争が激しくなると、「下塗りを安いシーラー1回で済ませる」「下地補修を“サービス扱い”にして数量を入れない」という削り方が出てきます。

グレードより大事なポイント

項目高級塗料だけ重視下地重視の設計
塗料グレード無機・フッ素シリコン〜無機
高圧洗浄時間を削りがちしっかり1日
下地補修一式で曖昧ひび割れ本数など数量明記
下塗り1回・硬質弾性下塗りを採用

塗料の名前より、下地と工程の行数を見た方が寿命を当てやすいのがALC外壁です。

プロが現場で最優先する「雨漏りしないためのライン」と、その費用目安

現場の職人が自宅を塗るなら、まずこう決めます。

  1. 「雨水が入るルート」を全部潰す
  2. その上で見た目と耐久年数を塗料で調整する

雨漏りを防ぐ最低ラインは、ALCの場合だいたいこのあたりです。

雨漏り防止の“切ってはいけない費用ライン”目安(30坪2階ALCの例)

工程削ると危険度目安金額ゾーン
足場+メッシュシート20〜30万円前後
コーキング(縦目地中心の打ち替え)非常に高30〜50万円前後
弾性下塗り+上塗り2回40〜60万円前後

ここを合計すると、「ちゃんとやるALC塗装」は最低でも90〜140万円ゾーンになりやすい理由が見えてきます。逆に言うと、このラインを大きく下回る見積りは、どこかの工程が削られている可能性が高いと考えた方が安全です。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

プロが自宅なら絶対に見る「ALC外壁の見積書チェックリスト」大公開

見積書は、ただの金額表ではなく「家を何年守れるか」が丸裸になるカルテです。ここから先は、職人が自分の家なら必ず確認するポイントだけを、チェックリスト形式でまとめます。

まずは、見積書を開いたら次の4項目を順番に追ってください。

  • コーキングの仕様とメーター数
  • 下地・塗料の種類と塗り回数
  • 足場・養生・ネットの内容と単価
  • 工期と工程表の整合性

この4つが整っていれば、ALC外壁リフォームの大事故はだいたい防げます。

コーキング:打ち替えと増し打ちの違いが仕様書に明記されているか

ALCパネルは「目地が命」です。プロは平米より先に、コーキングのメーター数と仕様を見ます。

最低限、見積書か仕様書にこの3行が書いてあるかを確認してください。

  • 縦目地:打ち替え or 増し打ち
  • 横目地:打ち替え or 増し打ち
  • サッシ周り:打ち替え or 増し打ち or 現状維持

特に危ないのは、こんな書き方です。

  • 「シーリング工事 一式 ○万円」
  • 「コーキング補修 含む」

この表記だと、メーター数も打ち替えか増し打ちかも分かりません。ALC3階建て・窓が多い家では、コーキングだけで70万円超になることもあるので、「相場より高い」のではなく目地とサッシの本数が多いだけというケースも多いです。

比較しやすいように、仕様の違いとざっくりした耐久イメージを整理します。

項目打ち替え増し打ち
施工内容既存撤去→新規充填既存残し→上から充填
適する状態劣化大・割れ・剥離劣化小・痩せ・軽微なひび
初回10年未満のALCでの使い分けサッシ周りは打ち替え優先縦目地は状態次第で選択
コスト高いが安心安いが条件付き

「全部打ち替え」「全部増し打ち」しか提案しない業者より、部位ごとに理由を添えて使い分けているかを聞いてみてください。そこにALCの経験値が出ます。

弾性下地・防水性能:ALCに必要な塗料・工法が書かれているか

ALCは多孔質で水を吸いやすい素材です。塗料名より前に、「弾性下塗り」と「防水仕様」が書かれているかを確認します。

チェックしたいポイントは次の通りです。

  • 下塗り名に「弾性」「微弾性」「フィラー」のいずれかが入っているか
  • 中塗り・上塗りが、メーカー推奨の回数(多くは2回)になっているか
  • 塗装工程が「下塗り1回+中塗り1回+上塗り1回」と明記されているか

表面だけ高級な無機塗料やフッ素を乗せても、下地がペラペラでは意味がありません。雨漏り相談では、塗料グレードよりコーキング仕様と下地設計のミスが原因になっているケースが目立ちます。

塗料のグレード感とバランスも、ざっくり把握しておきましょう。

グレード代表例耐久イメージALCとの相性
シリコンシリコン樹脂塗料10〜13年コスパ重視なら有力
ラジカル低汚染ラジカル制御12〜15年シリコン+αの位置付け
無機無機ハイブリッド15〜20年下地がきちんとしている前提で有効

「塗料名だけ豪華」「下塗りが普通のシーラー1回だけ」は、ALCでは避けたい組み合わせです。

足場・防止ネット・養生:作業内容と単価の妥当性を見抜くコツ

ALCは高さが出やすい3階建てや、凹凸の多い外壁が多く、足場と養生をケチると一気に品質が落ちます。足場周りは、安ければ良い項目ではなく、必要なものがそろっているかを見ます。

見積書では、次をチェックしてください。

  • 「足場仮設工事」とは別に「メッシュシート(飛散防止ネット)」があるか
  • 「養生費」が別項目で計上されているか
  • 単価が極端に安すぎないか(相場から大きく外れていないか)

足場を削ると、こういうトラブルにつながります。

  • 高所のALC目地をきちんと打ち替えできず、手が届く範囲だけの増し打ちになる
  • サッシ上部・庇周りの塗り残し、ムラ
  • 高圧洗浄の水が周囲の家や車に飛び、近隣トラブル

単価そのものの良し悪しより、項目が揃っているか・作業内容が具体的かを優先して見てください。

工期と作業工程:半日で終わるはずのない作業が“短すぎる工期”に押し込まれていないか

最後に、見積書や提案書に書かれている「工期」と「工程」の整合性を見ます。ALC外壁+屋根塗装で、まともにやれば10〜14日程度が多いボリュームです。

注意したいポイントは次の通りです。

  • コーキング撤去・打ち替えの日数が1日で済ませられていないか
  • 高圧洗浄とコーキング充填が同日になっていないか
  • 下塗り・中塗り・上塗りが、乾燥時間を無視した詰め込みスケジュールになっていないか

例えば、

  • 「1日目 高圧洗浄+コーキング打ち替え」
  • 「2日目 下塗り+中塗り+上塗り」

こうした工程表が出てきたら、物理的に無理なことを言っていないか必ず質問してください。ALCのコーキングは、乾ききる前に塗装をかぶせると、内部に水分が閉じ込められ、膨れ・割れ・早期劣化のリスクが跳ね上がります。

私の視点で言いますと、「安くて早いです」と強調する見積書ほど、この工期・工程の部分がスカスカになっているケースが多いです。金額の前に、その日数と手順で本当に雨を止められるのかを、一度立ち止まって確認してみてください。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

「高い見積もり」でも払う価値があるケースと、逆に削ってはいけないライン

「この金額、本当に払う意味あるのか?」と迷った時は、“今だけ”ではなく“次の10〜15年”の財布で考えると判断がぶれません。

まず押さえておきたい「削ってはいけないライン」は、この3つです。

  • コーキング(ALC目地・サッシ廻り)の仕様
  • 下地補修+弾性下塗りによる防水ライン
  • 足場+養生の安全・品質レベル

ここを削ると、塗装料金は下がっても、雨漏り補修+再足場で30〜100万円単位の“延長戦”になりがちです。

私の視点で言いますと、ALC外壁の見積書は「高い・安い」より先に「防水ラインにどこまでお金をかけているか」を見ると、本当のコスパが見えてきます。

初回塗装か2回目以降かで変わる、ALC外壁のメンテナンス設計

同じALCでも、初回か2回目以降かで“正解の費用バランス”は別物になります。

タイプ状態イメージメンテナンスの考え方削れないポイント
初回(築8〜12年)チョーキング軽度、コーキングひび・小割れ「外壁を傷めない」こと優先。縦目地は打ち替えor増し打ちの中間案も検討サッシ廻りの防水チェック、ALC用弾性下塗り
2回目以降(築20〜30年)目地痩せ、ALCパネル角の欠け、ヘアクラック多数「構造を守る」工事。目地は原則打ち替え、下地補修に予算配分コーキング全面打ち替え、欠損部補修+防水設計の見直し

初回で多いのは「全部打ち替えは高いから全部増し打ちで」という提案ですが、ALCでは劣化が重い目地だけ打ち替え、軽い所は増し打ちという中間設計も現場ではよく組まれます。ここを丁寧に設計してくれる業者は、ALC慣れしている可能性が高いです。

長期で見ると得になる“無機・シリコン塗料”の選び方と耐久バランス

ALC外壁の塗料選びは、「グレードの名前」より“防水ライン全体の設計との相性”で決めた方が失敗しません。

塗料の種類耐久イメージALCと相性高くても選ぶ価値がある条件
シリコン系10〜13年目安価格と性能のバランス◎初回塗装、予算を抑えつつも標準以上を狙いたい場合
高耐候シリコン12〜15年目安弾性下塗りと組み合わせやすい2階建て30坪前後で「次の塗装を遅らせたい」家庭
無機系15〜20年目安下地・コーキング設計が重要2回目以降、下地をしっかり直しつつ長期で住み続ける予定の住宅

ポイントは、コーキングが10年で傷むのに、塗料だけ20年持っても意味が薄いこと。無機にお金をかけるなら、同時に「高耐久コーキング」「ALC対応の弾性下地」までセットでグレードを上げると、総合的な耐久メリットが出ます。

保険・助成金・補助金をどう活用すれば、工事費用の負担を抑えられるか

ALC外壁の塗装費用は、フル自腹か、部分的に“外部資金”を引っ張れるかで体感金額が大きく変わります。

よく使われるのは、次の3ルートです。

  • 火災保険
    • 台風・ゲリラ豪雨の飛来物によるALCパネル割れ・雨樋破損などは、火災保険の「風災・雹災・雪災」で補修費用の一部が出るケースがある
    • その補修と同時に足場を共用し、外壁塗装の足場費を実質圧縮する戦略が現場では多い
  • 自治体のリフォーム助成金・補助金
    • 「住宅リフォーム支援」「省エネ・断熱改修」などの名目で、外壁・屋根の工事を対象にしている自治体もある
    • 予算枠や申請時期が決まっているため、見積依頼の前に市区町村のホームページでチェックすると無駄がない
  • 協同組合系ローン・提携リフォームローン
    • 現金一括が厳しい場合でも、10〜15年耐久の工事を5〜10年で分割すれば、修繕積立金感覚で払えるケースもある

「助成金が出るからこの高いプランに」という押し売りではなく、“本来やるべき工事”を、外部資金でどこまで軽くできるかを基準に考えると、判断がぶれません。

雨漏り補修+外壁塗装を同時にやるか、時期をずらすかの判断軸

ALC外壁で多い相談が「雨漏りもあるけど、塗装もそろそろ。どっちを先に?」というパターンです。判断軸はシンプルに、“原因がどこにあるか”と“足場の有無”です。

状況優先すべき工事同時がお得な理由時期をずらすリスク
コーキング割れ・サッシ廻りからの雨漏り外壁塗装+コーキング工事を同時に足場を共用し、防水ラインを一気に更新できる補修だけ先にすると、数年後に再足場で二重払い
屋根の棟板金・屋上防水からの雨漏り屋根・屋上の防水工事を先行足場を組むなら、外壁塗装も同時に行うとトータル安くなる屋根だけ足場→数年後に外壁で再足場となり割高
室内の一部だけシミ、原因不明雨漏り調査・散水試験を優先原因が外壁なら、そのまま塗装計画へ接続できる当てずっぽうで塗装すると、原因が残り再発リスク

ALCは防水ラインが連動している素材なので、「雨漏りは最小限の補修だけ」「塗装は別のタイミングで」という分割は、結果的にコスト高になるパターンが多く見られます。足場を組むタイミングで、屋根・外壁・コーキング・付帯部をトータルで設計した見積りを一度出してもらうと、「どこにいくらかけるか」が腹落ちしやすくなります。

たった3分で外壁・屋根塗装の相場が分かる!

「業者選び」が9割:ALCに強い塗装業者とそうでない会社の見分け方

「塗料のグレードより、業者の腕前で家の寿命が決まる」――ALC外壁はまさにこのタイプの建物です。見積金額より前に、「誰に任せるか」を冷静に見極めた人ほど、あとで後悔しません。

ALCパネルの施工事例・雨漏り対応の件数をどう見るか

ALCはサイディングよりも「目地」と「防水ライン」の設計がシビアです。ここが分かっている会社かどうかは、施工事例の中身で一発で見抜けます。

見るポイントはこの4つです。

  • ALCパネルの事例が写真付きで複数載っているか
  • 「コーキング何m」「打ち替え・増し打ちの比率」まで書いてあるか
  • 雨漏り案件のBefore/Afterがあるか
  • 3階建てや窓が多い建物の事例があるか

特に3階建てALCで、総額200万円のうちコーキングだけで70万円を超えたようなケースを正直に公開している会社は、ごまかさずメーター数で積算するタイプと判断しやすいです。

塗装専門店・工務店・ハウスメーカー…どの窓口が自分の建物に合うのか

どの窓口も一長一短です。ALC×共働き世帯なら、次の比較軸で見てください。

窓口タイプ強み弱み向いているケース
塗装専門店塗料・工法に詳しい。ALC事例が多いことが多いピンキリで差が激しいALC初回塗装、費用と耐久のバランス重視
地元工務店家全体を見た提案が得意塗装は下請け任せのことが多い屋根・内部リフォームも同時に検討
ハウスメーカー構造図面を把握している安心感中間マージンで工事費用が高くなりやすい予算より「お任せ安心感」を優先

ALCの場合、「誰が塗るか」より「誰が仕様を設計するか」が勝負どころです。仕様を自社で細かく決めている塗装専門店か、ALCを多く扱う工務店を基準に比較するとブレにくくなります。

会社規模よりも重要な「担当者の知識レベル」と質問への回答の質

現場で感じるのは、「会社の大きさ」と「担当者のレベル」は無関係ということです。私の視点で言いますと、ここを聞いたときの反応で8割方見抜けます。

チェックしたい質問と、危険な答え方の例を挙げます。

  • 「縦目地とサッシ周り、コーキングは打ち替えと増し打ちをどう分けますか?」
    • 危険ワード:「全部増し打ちで大丈夫ですよ」「おまかせください」だけで根拠を言わない
  • 「ALCにはどんな下塗り材を使いますか?理由も教えてください」
    • 危険ワード:「メーカー指定です」「高級品なので安心です」とだけ言う
  • 「この家でコーキングは合計何mくらい見ていますか?」
    • 危険ワード:「一式で見てます」「現場で調整します」

良い担当者は、理由と数字で答えます。「築12年で劣化軽めなので、縦目地は打ち替え、サッシ周りは増し打ちで○mくらいですね」のように、判断軸がはっきりしているかを見てください。

対応エリア・支店の距離・定期点検体制が“長持ち”に効いてくる理由

ALC外壁は、工事して終わりではなく10〜15年スパンのメンテナンスが前提です。ここで効いてくるのが「距離」と「点検の仕組み」です。

  • 施工エリアが自宅から遠い業者
    • 小さな不具合の訪問が後回しになりがち
    • 台風後など問い合わせが集中した時に優先度が下がりやすい
  • 近距離+定期点検ありの業者
    • コーキングの細かい割れを早期発見しやすい
    • 追加費用がかかる前の“予防補修”提案が受けやすい

理想は、「車で30〜40分圏内+3年ごとの無料点検」が仕組みとして用意されている会社です。ALCは目地周りの小さな変化が命取りになるため、“呼びやすく来やすい距離”=保険と考えておくと判断を誤りにくくなります。

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実際の相談LINE・メールから読み解く、ALC外壁オーナーのリアルな不安とプロの回答例

【相談例1】「30坪のALC住宅で3社から見積り。80万・130万・190万…どれが普通?」

「ALC外壁・2階建て・30坪・築15年」というLINE相談は本当に多いです。
よくあるパターンを整理すると、こんなイメージになります。

見積金額の違いを生む主な要因

  • コーキングの仕様(増し打ちか打ち替えか、中間設計か)
  • コーキングのm数の取り方(サッシ周りを入れているか)
  • 足場条件(3面接道か・隣家との距離・高さ)
  • 塗料グレード(ウレタン/シリコン/ラジカル/無機)
  • 屋根塗装・付帯部(雨どい・破風・幕板)を含むかどうか

よくある「3社比較」の中身イメージ

金額帯よくある中身要注意ポイント
80万円前後外壁+最低限のコーキング増し打ちALCで目地打ち替えゼロは基本怖い
130万円前後外壁+一部打ち替え+付帯部+屋根簡易塗装コーキング仕様の記載を細かく確認
190万円前後外壁・屋根・付帯部+コーキング打ち替え中心+高耐久塗料足場・洗浄・養生が丁寧かもセットで確認

私の視点で言いますと、「どれが普通か」ではなく「自分の家の劣化に、どの仕様が合っているか」を見るのが筋です。
築10〜15年の初回メンテなら、縦目地は打ち替え+サッシは状態を見て増し打ち併用の中間設計が、費用と耐久のバランスが取りやすいゾーンです。

【相談例2】「ハウスメーカーと地元の塗装会社で内容が全然違うのはなぜ?」

メールで多いのが「ハウスメーカー220万円・地元塗装店140万円。塗料グレードは同等と書いてあるのに…」という相談です。
この“差額の正体”は、だいたい次のどれかが絡みます。

主な違いの比較

項目ハウスメーカー系地元塗装会社(専門店想定)
中間マージン元請け+管理会社+施工店施工店(または1段)
指定塗料メーカー指定・高グレードになりやすい建物に合わせて選定
コーキング工程見積書では簡略表記が多い仕様を細かく書く会社が多い
下地処理工程を削ってでも“指定塗料”を死守するケースがある下地優先で塗料グレードを調整することが多い

ハウスメーカーの「高い」は、安心料+ブランド料+多重下請け構造が大きく、必ずしも工事内容が最強とは限りません。
逆に、地元業者が安い理由が「中間マージンが少ないだけ」なのか「工程を削っているのか」で意味がまるで違います。
ポイントは、コーキング・下地補修・足場養生をどこまでやるかが書かれているかです。

【相談例3】「雨漏り修理と外壁塗装、どっちを先にやるべきですか?」

LINEで写真が送られてくる典型が、「ALC外壁はまだきれいに見えるのに、窓まわりから雨漏り」というケースです。
この時の優先順位はシンプルで、防水ラインの確保が先、色を塗るのはその次です。

判断の目安

  • 室内にシミ・クロスのはがれがある
  • サッシ上部・縦目地周辺にヘアクラックやコーキング割れがある
  • 台風やゲリラ豪雨の時だけ雨漏りする

これらがある場合、

  • 先に雨漏り原因の特定(散水試験や目視診断)
  • 必要な範囲でコーキングや板金の補修
  • その後に外壁・屋根の塗装計画

という流れが理想です。
ALCは特に、コーキングの切れ目から一気に内部の気泡コンクリートへ雨水が回るため、「塗装だけ」で様子を見る判断はリスクが高めです。

相談時に添えてほしい“建物情報”と、返信がプロか素人かを見極めるポイント

LINEやメールで相談を送る時、次の情報があるかどうかで回答の精度が一気に変わります。

送ると良い建物情報

  • 住所(市区町村まで)と築年数
  • 建物の階数・おおよその坪数
  • 外壁材がALCパネルであること(図面や仕様書の写真)
  • 過去のリフォーム履歴(あれば)
  • 気になる劣化箇所の写真(コーキングのアップ・全景・サッシ周り)

返信内容で分かる「プロ/素人」の違い

見極めポイントプロ寄りの回答危ない回答
コーキングの扱い打ち替え/増し打ち/部分補修を条件付きで提案「全部増し打ちで十分」と一言で片付ける
足場・養生立地条件を質問してくる「足場は一律○万円」とだけ書く
塗料選定ALC向けの弾性下塗りやシリコン・無機の違いを説明「この塗料は一生持ちます」と極端な表現
工期天候リスクも含めた日数を示す「3階建てでも3日で終わります」など極端に短い

質問に対して、逆に建物情報を丁寧に聞き返してくる業者ほど、ALCの怖さを理解していることが多いです。
金額だけで比べず、「どこまで建物を見ようとしてくれているか」を、返信文の行間から拾ってみてください。

執筆者紹介

外壁・屋根塗装専門ブランド「スターペイント」のWebコンテンツ企画・監修チームです。運営元の株式会社シーラは、全国各地のショールーム型店舗・加盟店ネットワークを通じて外壁・屋根リフォームを手掛け、日常的にALCパネル住宅の見積り相談や雨漏りトラブルの相談を受けています。本記事では、その現場で蓄積された「費用構造やトラブル事例」に関する業界共通の知見を、特定の業者に偏らず一般の方向けに分かりやすく整理しています。

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