
「30坪くらいの家を外壁塗装すると、結局いくらかかるのだろう?」と調べてみると、70万円、100万円、130万円など、サイトによって違う金額が出てきて迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実際、30坪の外壁塗装費用は「30坪×塗料の単価」だけでは決まりません。同じ30坪でも、実際の外壁面積、建物の形、外壁材、シーリングの量、劣化状態、使用する塗料、付帯部の範囲などによって総額は変わります。
そのため大切なのは、インターネット上の平均相場だけを見ることではなく、「なぜ自宅の見積もりがその金額になっているのか」を理解することです。
この記事では、一般住宅の外壁塗装・屋根塗装を専門とし、2026年8月末時点で累計施工実績10,000件以上のスターペイントが、30坪の外壁塗装相場から費用内訳、相場より高くなる理由、見積書の正しい比較方法まで詳しく解説します。
30坪の外壁塗装相場はいくら?まず総額の目安を確認
30坪前後の住宅で外壁塗装を検討すると、最初に気になるのは「結局、全部でいくら必要なのか」という点でしょう。ただし、公表されている相場にはかなり幅があります。最初に大まかな価格帯と、その数字を見るときの注意点を整理します。
30坪の外壁塗装相場は公表データでも幅がある|まず2社の数字を確認
30坪前後の住宅について相場を公表している大手サービスのデータを見ると、数字にはかなりの幅があります。
ヌリカエでは、2024年1月から2026年8月までに「外壁塗装のみ」を行った延床30坪の戸建て2,469件の成約データから、30坪住宅の外壁塗装相場を90万~130万円(税抜)としています。最も件数が多かったのは100万~110万円台で、外壁塗装のみの中央値は106.4万円(税抜)です。
いずれもヌリカエが税抜として公表している金額です。
一方、リショップナビ外壁塗装では、30坪住宅の外壁塗装を総額50万~180万円程度、中心となる価格帯を60万~140万円としています。なお、同社のページには税込・税抜の記載がありません。
つまり、「30坪なら必ず100万円」という一つの正解があるわけではありません。
まず予算を考える段階では、ヌリカエのデータで最も件数が多かった100万~110万円台(税抜)を一つの参考にしながら、外壁面積、外壁材、劣化状態、シーリング工事、塗料、付帯部、下地補修などによって上下すると考えておくとよいでしょう。
※本記事の金額は、引用元が税区分を明記している場合はそのまま併記しています。明記のないものは原典どおりの表記としています。
参考:
なぜ「30坪で60万円」と「130万円」の記事が両方ある?
外壁塗装の相場について調べて、「サイトAには60万円と書いてあるのに、サイトBには130万円と書いてある。どちらが正しいの?」と疑問に感じた方もいるでしょう。
結論としては、どちらか一方が必ず間違っているとは限りません。
相場が違う大きな理由は、「相場に何を含めているのか」が違うからです。
| 相場を見るときの条件 | サイト・見積もりによって違う部分 |
|---|---|
| 足場 | 含む/別途 |
| シーリング | 含む/別途 |
| 下地補修 | 最低限のみ/一定額含む |
| 付帯部 | 含む/外壁のみ |
| 塗料 | シリコン/ラジカル/フッ素/無機等 |
| 税 | 税込/税抜 |
| 外壁面積 | 約100㎡/120㎡/150㎡など |
| データ | 実際の成約実績/モデル計算 |
つまり相場を見る際には、「○○万円」という数字だけを見るのではなく、「その○○万円には、何が入っているのか」まで確認する必要があります。
これは実際の見積書でもまったく同じです。
インターネットで80万円という相場を見たからといって、120万円の見積もりが高すぎるとは限りません。
120万円の中にシーリング全面施工や付帯部、下地補修まで含まれているのであれば、条件がそもそも違う可能性があります。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「相場の真ん中」に入っているかより、条件を見る
外壁塗装の相談を受けていると、「ネットで調べたら100万円くらいだったのですが、120万円は高いですか?」と聞かれることがあります。
しかし、現場側からすると、金額だけでは答えることができません。
同じ30坪でも、A邸は外壁の状態が比較的良く、補修箇所が少ない。B邸はサイディング目地のシーリングを広範囲に打ち替える必要がある。C邸はひび割れや外壁材の補修があり、雨樋や破風板など付帯部も多い、という違いがあるからです。
この3棟を「30坪だから同じ金額」にする方が不自然です。
そのため、見積もりをもらった際には、「30坪の相場はいくらですか?」だけではなく、「一般的な30坪より、うちの見積もりが高くなっている理由は何ですか?」と聞いてみてください。
逆に相場より安い場合には、「一般的な工事と比べて、含まれていない項目はありますか?」と確認するのも有効です。
相場は見積もりを判断する入口として非常に便利ですが、最後に確認すべきなのは「自宅の状態に対して必要な工事が含まれているか」です。
30坪という情報だけでは、ご自宅の正確な塗装費用は決まりません。
まず現在のお住まいの場合に、どの程度の費用になるのか知りたい方は、無料シミュレーションで目安を確認してみてください。
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30坪=塗装面積ではない!外壁面積の考え方
「30坪の家」と聞くと、30坪分の外壁を塗装すると考えがちですが、これは大きな誤解です。一般的に住宅の「30坪」は延床面積を指し、実際に塗る外壁面積とは別の数字になります。
延床30坪は約99㎡でも、外壁の塗装面積が99㎡とは限らない
1坪は約3.3㎡なので、30坪の延床面積は約99㎡です。
しかし、この99㎡は床の面積です。
外壁塗装の費用計算では、住宅を外側から見たときの壁面積を使用します。
そのため、
30坪=約99㎡
↓
99㎡×塗料単価
という計算では、外壁塗装費用を出せません。
同じ30坪でも、総2階の正方形に近い住宅、1階部分が大きい住宅、L字型の住宅、出窓が多い住宅、バルコニーが大きい住宅、3階建てでは、外壁の長さと高さが異なります。
さらに外壁面積からは、窓や玄関ドア、大きな開口部など塗装しない部分を差し引く場合があります。
とはいえ、大まかな目安を知る方法はあります。
リショップナビ外壁塗装では、外壁面積の概算式として次の計算を紹介しています。
延べ床面積(坪数×3.3㎡)×係数(1.1〜1.7倍) ※係数は1.2〜1.4が一般的
30坪の場合は、30坪×3.3=99㎡。ここに係数1.2を掛けると118.8㎡となり、塗装する外壁面積は概算で約120㎡と分かります。
ただし、この式はあくまで概算です。建物の形状や高さ、窓の大きさによって実際の面積は変わり、2階以上や複雑な形の住宅ではさらに大きくなる可能性があります。
つまり、延床面積は大まかな住宅規模を知るためには便利ですが、正式な外壁塗装面積を確定する数字ではありません。
正確な見積もりでは、建築図面や現地での採寸などをもとに数量を算出します。
同じ30坪でも「家の形」で外壁塗装費用が変わる
外壁塗装費用について、意外と見落とされるのが「建物の形」です。
例えば、どちらも延床30坪の住宅だとします。
A邸は、ほぼ長方形の総2階。
B邸は、1階と2階の大きさが違い、出入りの多い複雑な形。
この場合、B邸の方が外壁の外周が長くなり、同じ延床面積でも外壁面積が大きくなる可能性があります。
さらに、バルコニー、下屋、出窓、吹き抜け部分、3階部分、建物周囲の高低差などがあると、施工方法や足場にも影響します。
そのため、インターネット上で「30坪、シリコン塗料で○○万円」という広告や記事を見たとしても、自宅にその金額がそのまま当てはまるわけではありません。
また、相見積もりでは業者ごとの「外壁面積」にも注目してください。
例えば、
A社 118㎡
B社 142㎡
C社 121㎡
となっている場合、B社だけ金額が高くなるのは当然です。
ここでは単価を比べる前に、「なぜ面積が20㎡以上違うのか」を確認します。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|最初に比べるのは㎡単価より「㎡数」
相見積もりを取ると、
A社 外壁塗装3,000円/㎡
B社 外壁塗装3,200円/㎡
のように単価へ目が行きがちです。
この場合、A社の方が安く見えます。
しかし、
A社 140㎡×3,000円=42万円
B社 120㎡×3,200円=38万4,000円
なら、塗装部分だけで見るとB社の方が安くなります。
つまり、「単価」だけを比較しても見積もりの高い・安いは判断できません。
私たちが見積書を比較するときにおすすめしているのは、まず面積を見る、次に施工内容を見る、そのあと単価を見る、という順番です。
また、各社で面積が大きく違っている場合には、「この㎡数はどのように計算しましたか?」と聞いてみてください。
きちんと数量を計算している会社なら、図面や採寸根拠をもとに説明できるはずです。
30坪という坪数は、あくまで見積もりの入口です。
30坪の外壁塗装費用は何にかかる?内訳を理解する
外壁塗装で100万円前後の見積もりを見ると、「塗料を塗るだけで、なぜこんなにかかるの?」と思う方もいるでしょう。しかし総額には、外壁塗料だけでなく、足場・補修・シーリング・付帯部などさまざまな費用が含まれます。
足場・シーリング・下地補修なども外壁塗装費用に含まれる
外壁塗装の見積もりは、大きく分けると次のような項目で構成されます。
| 項目 | 主な役割 | 金額が変わる主な要因 |
|---|---|---|
| 足場 | 高所作業環境の確保 | 建物形状・高さ・敷地 |
| 高圧洗浄 | 汚れ・旧塗膜等の除去 | 面積 |
| 下地補修 | ひび割れ・外壁材等の補修 | 劣化状態 |
| シーリング | 目地・接合部のメンテナンス | 外壁材・施工量 |
| 外壁塗装 | 外壁表面の保護 | 面積・塗料 |
| 付帯部 | 雨樋・破風等 | 部位数・範囲 |
| その他 | 養生・廃材・管理等 | 現場条件 |
特に30坪前後の窯業系サイディング住宅では、シーリング工事が総額へ与える影響を無視できません。
同じ30坪でも、目地が少ない住宅と、サイディングの割り付けが細かく、目地やサッシ周りのシーリング量が多い住宅では施工量が変わります。
また、外壁にクラック、反り、欠けなどがある場合には、塗装する前に補修費用が必要になります。
外壁材ごとの具体的な費用については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
窯業系サイディングの外壁塗装費用相場と損しない見積り完全ガイド
「塗料代×面積」だけでは総額を計算できない
たとえば、外壁の塗装単価が3,000円/㎡で、塗装面積が120㎡だったとします。
単純計算すると、
3,000円×120㎡=36万円
です。
すると、「外壁塗装の見積もりが100万円なのは高すぎるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、36万円は外壁塗装部分だけの話です。
ここに、足場、シーリング、下地補修、付帯部、洗浄、養生、その他必要な工事などが加わります。
また、「3,000円/㎡」という表示についても会社によって意味が違う場合があります。
下塗り・中塗り・上塗りを含んだ施工単価なのか。上塗り材だけなのか。材料費なのか。材工価格なのか。
これを確認しなければ正確に比較できません。
外壁塗装で使用されるシリコン系などの塗料について詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
また、シーリング費用の考え方についてはこちらで解説しています。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|見積もりが高いとき、最初に塗料を安くしない
想定していたより高い見積もりが出ると、「塗料を安いものに変えたら下がりますか?」と考える方は多いです。
もちろん塗料グレードを変えれば金額が変わる場合があります。
しかし、実際の現場では「塗料」が一番大きな増額要因とは限りません。
例えば、シーリングの施工量が非常に多い。外壁に多数のクラックがあり補修が必要。サイディングの一部交換が必要。ベランダ防水も同時に必要、といった住宅では、補修関連の金額が総額を大きく押し上げます。
この状態で塗料だけ安くしても、見積もりは思ったほど下がらない可能性があります。
そこで、見積もりが予算を超えていた場合には、
「この見積もり金額を高くしている一番大きな項目は何ですか?」
と聞いてみてください。
次に、
「今絶対に必要な工事と、数年後でもよい工事を分けられますか?」
と確認します。
必要な下地補修を削って、上塗りだけ安く済ませることが本当の節約とは限りません。
住宅の状態を把握し、優先順位を付けることが大切です。
30坪でも100万円を超える?費用が高くなる主な理由
「30坪なら100万円以内だと思っていたのに、130万円だった」というケースもあります。しかし、100万円を超えているという理由だけで割高とは判断できません。ここでは同じ30坪でも金額が上がる理由を整理します。
外壁材・シーリング・劣化状態によって費用は変わる
30坪の外壁塗装で最も大きな違いが出やすいポイントの一つが、既存住宅の状態です。
例えば、「築12年、初回塗装、外壁の色あせが中心」という住宅と、「築20年、目地のシーリングが大きく割れ、一部外壁材にも補修が必要」という住宅では、同じ30坪でも工事内容が違います。
さらに外壁材によって必要なメンテナンスも変わります。
| 外壁材 | 費用に影響しやすいポイント |
|---|---|
| 窯業系サイディング | 目地シーリング・反り・欠け |
| モルタル | ひび割れ・既存塗膜・下地 |
| ALC | 目地・シーリング施工量 |
| 金属系 | サビ・腐食・下地状態 |
特にシーリング量は住宅による差が大きい部分です。
一見すると同じ大きさの家でも、外壁の割り付けや窓の数によって施工延長が変わります。
だからこそ、「30坪で130万円」という数字を見るだけでは、高いかどうか判断できません。
塗料グレード・建物形状・付帯工事でも総額は上がる
外壁の状態以外にも、次のような条件では30坪住宅でも費用が上がることがあります。
・フッ素、無機など高耐久塗料を使用する
・3階建てである
・狭小地で足場の設置条件が複雑
・雨樋や破風など付帯部が多い
・ベランダ防水を同時に行う
・外壁補修箇所が多い
・屋根工事も同時に行う
ただし、「高耐久塗料だから高い見積もりは全部妥当」という意味でもありません。
重要なのは、「何にいくらかかっているのか」です。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|130万円の見積もりを見たら、この3つを確認
30坪で130万円の見積もりを受け取ったとします。
ネットで「30坪80万円」という記事を見ていれば、「50万円も高い」と感じるかもしれません。
しかし、契約を断る前に次の3点を確認してください。
1つ目は、外壁面積です。
自宅の塗装面積が一般的な30坪住宅より大きければ、金額が上がるのは自然です。
2つ目は、シーリング・下地補修です。
シーリング全面打ち替えやクラック補修が含まれていれば、外壁塗装だけの価格とは比較できません。
3つ目は、施工範囲です。
雨樋、破風、軒天、水切り、ベランダ防水など、どこまで入っているか確認します。
この3つを確認したうえで、それでも理由が分からなければ、「一般的な30坪の見積もりより高いように感じるのですが、一番大きな理由は何ですか?」と施工会社へ聞いてみましょう。
反対に極端に安い見積もりも、「何が入っていないのか」を確認することが重要です。
「自宅は相場より高くなりやすい条件なのか?」と気になる方は、ご自宅の条件から費用目安を確認してみてください。
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30坪の見積もりが適正か判断する方法
ここまで相場を見てきましたが、最終的に知りたいのは「自分がもらった見積もりは妥当なのか」ではないでしょうか。適正価格を見るには、金額そのものより、見積書の条件をそろえて比較することが重要です。
80万円・110万円・140万円は、それぞれ「中身」を見る
30坪の外壁塗装で、
80万円
110万円
140万円
という3つの見積もりがあったとします。
金額だけなら80万円を選びたくなるでしょう。
しかし、例えば次のような違いがあったらどうでしょうか。
| 見積額 | 工事内容の例 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 80万円 | 外壁塗装中心 | シーリング・付帯部が別途ではないか |
| 110万円 | 外壁+シーリング+付帯部 | 一般的な工事範囲が含まれているか |
| 140万円 | 高耐久塗料+補修+防水等 | 必要な追加工事か |
※上表は金額と工事内容の関係を説明するための例であり、実際の適正価格を示すものではありません。
このように、80万円が必ず安く、140万円が必ず高いわけではありません。
特に注意したいのが、「一式」という表記です。
例えば、
外壁塗装 一式 800,000円
だけでは、何㎡なのか、どの塗料なのか、下塗りは何か、シーリングは含むのか、付帯部は含むのかが分かりません。
金額を比較するためには、見積書を「分解できること」が重要です。
相見積もりでは7項目をそろえて比較する
複数社から見積もりを取る場合、次の7項目を横並びにして下記のような表を作成してみてください。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| ①外壁面積 | ㎡ | ㎡ | ㎡ |
| ②足場面積・金額 | |||
| ③下塗り・上塗り塗料 | |||
| ④シーリング | |||
| ⑤下地補修 | |||
| ⑥付帯部 | |||
| ⑦保証・追加費用 |
これだけでも、各社の価格差がかなり見えやすくなります。
例えばA社が20万円安い理由が、「付帯部が入っていない」と分かれば、単純な価格差ではありません。
B社だけシーリング全面打ち替えなら、「他の2社は、なぜシーリングを施工しないのか」と確認できます。
そしてC社だけ外壁面積が20㎡多ければ、「数量の算出方法は何が違うのか」と聞けます。
こうして差額を一つずつ分解すると、「一番安い会社」ではなく、「自分が納得できる診断と工事を提案した会社」を選びやすくなります。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|「一番安い会社」より「差額を説明できる会社」を見る
例えば、
A社90万円
B社110万円
だったとします。
20万円の差があります。
ここでA社に即決するのではなく、まずB社へ聞きます。
「A社より20万円高いのは、どの工事が違うからですか?」
B社が、「A社にはシーリング全面打ち替えが入っていません」と説明したとします。
次にA社へ、「B社ではシーリング全面打ち替えが必要と言われていますが、御社ではなぜ不要なのですか?」と聞きます。
ここで、「弊社では劣化状態を確認した結果、今回はこの部分だけ補修すれば問題ないと判断しています」という具体的な回答が出るかもしれません。
反対に、「その項目を入れ忘れていました」ということもあるかもしれません。
こうやって価格差を分解していくと、会社ごとの診断力や説明力が見えてきます。
外壁塗装の相見積もりは、一番安い数字を探すためだけに行うものではありません。
「複数の専門家が同じ家を見たとき、どのような判断をするのか」を比較する機会でもあります。
すでに見積もりをお持ちで、「120万円と言われたけど高いのかな?」「もう1社だけ比較してから決めたい」という方も、まず別の価格目安を確認してみてください。
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外壁だけ?屋根も一緒?30坪住宅のメンテナンス費を考える
外壁塗装では足場を設置するため、「どうせ足場を組むなら屋根も一緒に工事した方が得なのでは?」と考える方も多いでしょう。同時施工にはメリットがありますが、必要のない工事までまとめる必要はありません。
屋根もメンテナンス時期なら足場を共用できる
外壁と屋根を別々の時期に工事すると、それぞれで足場が必要になる場合があります。
例えば、
今年 外壁塗装
5年後 屋根塗装
と工事を分ければ、足場を2回設置する可能性があります。
一方、外壁と屋根の両方がメンテナンス時期を迎えているのであれば、同時施工によって足場を共用できる場合があります。
ヌリカエの成約データでは、延床30坪の戸建てで屋根塗装と外壁塗装を同時に行った場合の相場は100万~140万円(税抜)とされています。外壁塗装のみの90万~130万円(税抜)と比べると、差はおおよそ10万~20万円程度です。
なお、両者は異なる住宅の成約データであり、この価格帯の差が、ご自宅で屋根塗装を追加する場合の費用を示すものではありません。実際の追加費用は、屋根の面積・状態・塗料・施工内容などによって異なります。
ただし、「足場代を節約できるから、状態の良い屋根まで塗る」必要はありません。
まず屋根の状態を確認し、
・今回一緒に施工する
・数年後で問題ない
・そもそも塗装ではなく別のメンテナンスが必要
などを判断します。
30坪で外壁と屋根を同時施工する場合の費用については、既存の記事で詳しく解説しています。
また、同じ30坪でも建物の形や塗料によって費用は変わります。平屋の場合、フッ素塗料を選ぶ場合については、それぞれこちらで解説しています。
一番安い塗料ではなく「次のメンテナンス」まで考える
外壁塗装費用を安くする方法として、「一番安い塗料を選ぶ」ことを考える方もいるでしょう。
確かに今回の工事費は下がる可能性があります。
一方で、外壁塗装は今回だけで終わるとは限りません。
今後もその家に20年、30年と住むのであれば、「次にいつ足場を組む可能性があるか」まで考えて塗料を選ぶ方法があります。
ただし、「一番高耐久な塗料を選べば必ずお得」でもありません。
外壁材そのものの状態が進んでおり、次回は塗装ではなく張り替えなど別の工事になる可能性が高い住宅で、極端に高耐久な塗料を選んでも、その性能を使い切れない場合があります。
塗料選びでは、今回の価格だけでなく次回のメンテナンスまで考えることが重要です。
💡 現場のプロからのワンポイントアドバイス|値引きより「足場を何回組むか」を考える
100万円を95万円に値引きしてもらえれば、5万円安くなります。
もちろん5万円は大きな金額です。
しかし、外壁と屋根のメンテナンス時期が数年しか違わず、それぞれで足場を設置することになれば、長期的には足場費用の方が大きな負担になる可能性があります。
そのため外壁塗装の相談時には、「屋根は今どの状態ですか?」「次にメンテナンスが必要になるのは何年後くらいですか?」と確認してみてください。
屋根の状態が良好なら、「今回は外壁だけにしましょう」という判断でも問題ありません。
反対に、屋根も同じ程度劣化していれば、同時施工を検討する価値があります。
大切なのは、「まとめてやれば安いから全部やる」ではなく、「今後のメンテナンス時期を考えると、今回はどこまでやるのが合理的か」という視点です。
コラムのまとめ|30坪の外壁塗装は「相場」より見積もりの中身を見ることが重要
30坪の住宅で外壁塗装を行う場合、ヌリカエの成約データでは90万~130万円(税抜)、リショップナビ外壁塗装では総額50万~180万円・中心価格帯60万~140万円など、かなり幅のある価格が公表されています。
これだけ数字に差があると、「結局いくらが正しいの?」と思ってしまうでしょう。
しかし、今回の記事で最もお伝えしたいのは、「30坪の適正価格は、一つの数字では決められない」ということです。
そもそも30坪は一般的に延床面積を表しており、実際の外壁塗装面積とは違います。
同じ30坪でも、建物の形、階数、外壁材、シーリング量、劣化状態、塗料、付帯部、下地補修によって必要な工事と費用は変わります。
そのため、「ネットでは80万円だったから、120万円は高すぎる」とも、「70万円だから安くてお得」とも判断できません。
見積もりを確認するときには、
①外壁面積
②足場
③塗料
④シーリング
⑤下地補修
⑥付帯部
⑦保証・追加費用
を確認し、複数社で条件をそろえて比較してください。
特に相見積もりでは「総額」よりも、「なぜ金額が違うのか」を確認することが重要です。
A社とB社に20万円の差があれば、その20万円が何なのかを質問する。
シーリングなのか。塗料なのか。施工面積なのか。補修なのか。
これを一つずつ確認すると、自宅に本当に必要な工事が見えてきます。
外壁塗装の相場を知る目的は、「相場通りの会社を探すこと」ではありません。
自宅の見積もりが適正なのかを判断する基準を持つことです。
30坪だから○○万円、ではなく、「自宅の場合、なぜ○○万円なのか」を納得できるまで確認してから契約しましょう。
30坪の外壁塗装に関するよくある質問
最後に、30坪前後の住宅で外壁塗装を検討している方からよくある疑問をまとめました。相場を見るときは、金額だけでなく、ご自宅の工事内容と照らし合わせて確認することが大切です。
Q1. 30坪の外壁塗装で100万円を超えるのは高いですか?
30坪の住宅で外壁塗装費用が100万円を超えていても、それだけで「高すぎる」とは判断できません。
外壁塗装の費用は、実際の塗装面積、外壁材、使用する塗料、シーリングの施工量、下地補修、雨樋や破風などの付帯部によって変わります。
たとえば、外壁塗装だけではなく、シーリングの全面打ち替えや外壁の補修、付帯部塗装まで含まれていれば、30坪でも100万円を超えるケースがあります。
見積もりを確認するときは、「100万円を超えているか」ではなく、「なぜこの金額になっているのか」を確認しましょう。
外壁面積・シーリング・補修・付帯部・使用塗料などを分けて確認すると、金額が妥当か判断しやすくなります。
Q2. 30坪の家なら、外壁も30坪分を塗装するのですか?
いいえ。一般的に「30坪の家」という場合は延床面積を指しており、実際に塗装する外壁面積とは異なります。
30坪は約99㎡ですが、外壁は建物の外周や高さから面積を計算するため、実際の塗装面積が99㎡になるわけではありません。
また、同じ30坪でも、
・総2階か平屋か
・建物に凹凸が多いか
・窓や玄関などの開口部がどのくらいあるか
・バルコニーや下屋があるか
などによって外壁面積は変わります。
そのため、「30坪×塗装単価」で外壁塗装の総額を計算することはできません。
正確な見積もりを比較するときは、各社が算出した「実際の外壁塗装面積」が何㎡になっているかも確認しましょう。
Q3. 外壁塗装と屋根塗装は一緒にした方がお得ですか?
外壁と屋根の両方がメンテナンス時期を迎えている場合は、同時に工事することで足場を共用できるため、別々に施工するより費用を抑えられる可能性があります。
ただし、足場代を節約するためだけに、まだ状態の良い屋根まで塗装する必要はありません。
大切なのは、外壁塗装を検討するタイミングで屋根の状態も確認し、
「今回一緒に施工した方がよいのか」
「屋根はまだ数年先でも問題ないのか」
を判断することです。
おわりに|相場が分かったら、次は「自宅の場合」を確認してみましょう
「外壁塗装 相場 30坪」と検索すると、70万円、100万円、130万円など、さまざまな金額が出てきます。
まず大まかな相場を知ることは、とても大切です。
相場を知らないまま見積もりを受け取ると、「100万円と言われたけれど高いのか安いのか分からない」という状態になってしまうからです。
しかし、相場を調べたあとに本当に知りたいのは、「全国の30坪住宅の平均価格」ではなく、「自分の家ならいくらなのか」ではないでしょうか。
延床面積が同じ30坪でも、外壁材、建物形状、シーリング、劣化状態、使用する塗料によって必要な費用は変わります。
すでに見積もりを取っている方も、
「あと1社だけ比較してから決めたい」
「今の120万円という見積もりが妥当なのか知りたい」
「屋根も一緒にやるべきか確認したい」
という段階で構いません。
スターペイントは一般住宅の外壁塗装・屋根塗装を専門に、2026年8月末時点で累計10,000件以上の施工に携わってきました。
まずはご自宅の場合にどの程度の費用が必要なのかを把握し、現在の見積もりと比較するところから始めてみてください。
3分程度のチャット入力で、外壁・屋根塗装の無料見積シミュレーションをご利用いただけます。
現在の見積もりが高いのか安いのかを考える、一つの比較材料としてぜひご活用ください。
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