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漆喰外壁は10年後どうなる?劣化症状・メンテナンス時期・費用まで徹底解説

「自然素材で美しい風合いが長持ちする」と人気の漆喰外壁。その独特の質感と、時を経ても色褪せない白さに魅力を感じて採用される方も多い建材です。しかし築10年を迎える頃から、「新築の頃の白さがくすんできた」「よく見ると細かいひび割れが出ている」「北側の汚れが目立ってきた」といった変化を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、漆喰外壁が10年経過した後にどのような状態になるのか、具体的にどんな劣化症状が出やすいのか、そして適切なメンテナンスのタイミングや費用の目安まで、外壁塗装の専門家の視点から徹底解説します。

これから漆喰外壁を検討している方も、すでにご自宅が築10年を超えた方も、大切な住まいを長く美しく保つための知識として、ぜひ参考にしてください。

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漆喰外壁の特徴と10年後に注目すべき理由

まずは、漆喰外壁が持つ優れた特徴と、なぜ「10年後」という節目がメンテナンスにおいて重要視されるのか、その理由を理解しておきましょう。

漆喰外壁の基本構造と性能

漆喰(しっくい)とは、消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とし、これに麻などの繊維(スサ)や海藻から抽出した糊(のり)を加えて水で練り上げた、古くから使われている自然素材の建材です。

漆喰外壁の最大の特徴は、その**「呼吸する壁」と呼ばれる性質にあります。

主成分である消石灰は、空気中の二酸化炭素と反応してゆっくりと硬化し、最終的には元の石灰石(炭酸カルシウム)に戻っていきます。この過程で、目に見えない無数の小さな穴(多孔質構造)が形成され、湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性」**が生まれます。

また、漆喰は硬化後も強アルカリ性を保ちます。カビや菌類は酸性の環境を好むため、強アルカリ性の漆喰表面では繁殖しにくいという**「防カビ・防菌性」**も大きなメリットです。

一般的なサイディング外壁が「樹脂塗料」で表面をコーティングし、雨水を弾いて家を守るのに対し、漆喰外壁は素材そのものの力で調湿し、カビを防ぎます。これが、化学製品にはない自然素材ならではの質感と機能性です。

このため、漆喰は一般的な樹脂塗料(シリコン塗料で約10〜15年)よりもメンテナンスサイクルが長いと言われています。理論上、漆喰自体は数十年から100年以上もつ耐久性を持っていますが、それはあくまで「素材そのもの」の話。日本の四季の変化や酸性雨にさらされる「外壁」としては、異なる視点でのメンテナンスが必要になります。

10年という節目が重要な理由

「漆喰は長持ちする」と言われる一方で、なぜ「築10年」が注目されるのでしょうか。

それは、日本の過酷な外部環境(紫外線、風雨、寒暖差、地震の揺れ)によるダメージの蓄積が、目に見える形となって現れ始めるのが、おおむね築10年頃だからです。

新築から数年間は、漆喰の表面が緻密な層で守られており、汚れも比較的つきにくい状態です。しかし、10年も経つと、この表面の緻密な層が紫外線や酸性雨によって徐々に劣化し、わずかながら「チョーキング現象(※樹脂系塗料とは異なるが、表面が粉化する現象)」に近い状態になったり、微細な汚れが付着しやすくなったりします。

特に以下のような変化が現れやすい時期です。

  • 白さのくすみ:新築時の真っ白な状態から、徐々に汚れが蓄積し、全体的にグレーがかったり黄ばんだりして見えます。
  • 汚れの付着:窓サッシの下などに、雨水と共に流れた汚れが筋状に残る「雨だれ」が目立ち始めます。
  • ヘアクラック:地震の揺れや、下地の木材の伸縮、漆喰自体の乾燥収縮などにより、髪の毛のような細いひび割れ(ヘアクラック)が発生しやすくなります。

これらの症状は、いわば漆喰からの「最初のメンテナンスサイン」です。

この築10年という節目で一度専門家による点検を行い、初期の劣化症状に対して適切な処置(洗浄や部分補修)を施すことが、その後の深刻な劣化(貫通クラックや剥がれ)を防ぎ、漆喰外壁の寿命を飛躍的に延ばすことに繋がります。

漆喰外壁の10年後に見られる主な劣化症状

10年が経過した漆喰外壁には、具体的にどのような症状が出やすいのでしょうか。放置すると危険なものもあるため、ご自宅の壁と見比べながらチェックしてみてください。

ひび割れ・クラックの発生

漆喰外壁で最も多く見られる劣化症状が「ひび割れ(クラック)」です。これは、素材の特性上、ある程度は避けられない現象でもあります。

  • ヘアクラック(表面のひび割れ)幅0.3mm以下の、髪の毛のように細いひび割れです。これは主に、漆喰が乾燥・収縮する過程や、昼夜の温度差による伸縮によって発生します。10年経過すると、このヘアクラックが徐々に目立ち始めることがあります。【放置リスク】:ヘアクラック自体が直ちに雨漏りに繋がることは稀ですが、この微細な隙間から雨水や汚れが浸入し、内部の劣化を早める原因となります。
  • 貫通クラック・構造クラック幅0.3mm以上の、明らかに深いひび割れです。これは、地震による大きな揺れや、建物の構造的な歪み、あるいは下地材の劣化によって発生することがあります。【放置リスク】:非常に危険なサインです。この隙間から雨水が壁の内部に直接浸入し、下地材(木材など)を腐食させたり、内部の防水シートを劣化させたりする原因となります。

特にサッシの四隅(角)は、力が集中しやすいためクラックが発生しやすいポイントです。10年目の点検では、小さなヘアクラックであっても見逃さず、補修を検討することが重要です。

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汚れ・カビ・コケの付着

新築時には真っ白で美しかった漆喰壁も、10年経つと汚れが目立ってきます。

  • 汚れ(雨だれ・くすみ)漆喰は表面に凹凸があるため、排気ガスやホコリが蓄積しやすい性質があります。それが雨水と共に流れ、窓サッシの下や換気フードの下に黒い筋(雨だれ)となって現れます。
  • カビ・コケ漆喰は本来、強アルカリ性のため防カビ性が高い素材です。しかし、10年経過し、酸性雨や紫外線にさらされ続けると、表面のアルカリ性が徐々に中和されて弱まっていきます。特に、日当たりが悪く湿気がこもりやすい北側の壁や、軒下、植栽に近い場所などは、漆喰のアルカリ性が弱まったタイミングでカビや緑色のコケが発生しやすくなります。

カビやコケは、美観を損ねるだけでなく、漆喰の内部に根を張って水分を保持し、さらなる劣化を促進させる原因にもなります。汚れが軽度なうちは高圧洗浄などで対応できますが、カビが根深くなると専門の薬剤洗浄が必要になります。

剥がれ・浮き・欠けの発生

ひび割れや汚れを放置し、劣化がさらに進行すると、漆喰が下地から剥がれたり、浮いたりする症状が現れます。

  • 浮き壁の表面が部分的に膨らんだように「浮いて」見える状態です。これは、ひび割れから浸入した水分が内部で凍結・膨張を繰り返したり、下地との密着性が失われたりすることが原因です。
  • 剥がれ・欠け「浮き」を放置すると、最終的にその部分が耐えきれずに剥がれ落ちてしまいます。また、何かがぶつかった衝撃で部分的に欠けることもあります。

このような「剥がれ」や「欠け」が発生すると、その部分は完全に無防備な状態となり、雨水が直接下地に浸入し放題になります。

この状態になると、表面的な補修(塗装など)では対応できず、一度劣化した部分をすべて剥がしてから塗り直す「再左官(さかん)工事」という大掛かりな補修が必要になり、費用も高額になります。10年目の点検で、浮きや小さな欠けの兆候がないかを確認することが非常に重要です。

漆喰外壁の10年目に行うべきメンテナンス

では、築10年という節目に、具体的にどのようなメンテナンスを行うべきでしょうか。点検のポイントと、補修の判断基準を解説します。

点検のチェックポイントとタイミング

まずはご自身で点検を行い、その後、専門家による詳細な点検を依頼するのが理想的な流れです。

セルフチェックのポイント

  • 雨だれ・汚れ:窓サッシの下、換気フードの下、軒下などに黒い筋がないか。
  • カビ・コケ:北側や日陰になる部分が、緑色や黒っぽくなっていないか。
  • クラック(ひび割れ):サッシの四隅、壁の広い面、建物の角(入隅・出隅)にひび割れがないか。
  • 触感:壁を手で触ってみて、過度に粉っぽくなっていないか。

プロによる点検

セルフチェックで異常が見られた場合、または10年間一度も点検していない場合は、専門業者に依頼しましょう。プロは以下のような専門的な視点でチェックします。

  • 打診:壁を専用のハンマーなどで軽く叩き、音の違いで内部の「浮き」がないかを調査します。
  • 水切り・シーリングの確認:土台と壁の間にある水切り金具や、サッシ周りのシーリング(コーキング)が劣化していないかを確認。これらは雨水の浸入口になりやすい重要箇所です。
  • クラックの深さ:ひび割れが表面的なものか、内部まで達しているかを診断します。

点検のベストタイミング

点検に最適なのは、天候が安定している春(4月〜5月)や秋(10月〜11月)の乾燥した時期です。雨が降った直後だと壁が濡れており、小さなひび割れや水分の含み具合が分かりにくいため、よく晴れた日が続いた後がベストです。

補修・再塗りの判断基準

10年目の点検結果に基づき、どのような補修が必要かを判断します。

  • 「部分補修」で済むケース
    • 症状:ヘアクラック(幅0.3mm以下)が数カ所ある、軽度な雨だれ汚れ、小さな欠け。
    • 対応:クラック部分に専用の補修材(漆喰パテなど)を充填します。汚れは高圧洗浄や専用クリーナーで除去します。この段階であれば、費用も工期も最小限で済みます。
  • 「全面塗り替え(再塗装・再左官)」が必要なケース
    • 症状:ヘアクラックが壁全体に無数にある、幅0.3mm以上の貫通クラックがある、広範囲にカビが根深く発生している、壁の「浮き」や「剥がれ」が見られる。
    • 対応:表面的な補修では追いつかないため、全面的なメンテナンスが必要です。
      • 漆喰専用塗料の塗布:劣化が表面的な場合、漆喰の通気性を妨げない専用の塗料(リシン系塗料など)を全体に吹付け・塗布して保護します。
      • 再左官(塗り直し):劣化が下地にまで達している場合や、漆喰の風合いを完全に復元したい場合は、既存の漆喰を一部または全部剥がし、再度左官職人が漆喰を塗り直します。

補修時の注意点

漆喰の補修は、一般的な塗装とは異なる難しさがあります。それは**「調色(色合わせ)」と「質感(模様)合わせ」**です。

10年経過した漆喰は、新築時の白さとは微妙に色が異なっています。部分的に補修すると、その箇所だけが真っ白になり、かえって目立ってしまう「パッチワーク」のような状態になりがちです。

このため、補修には高い技術力が求められ、「漆喰の扱いに慣れた」専門業者に依頼することが非常に重要になります。

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10年後の漆喰外壁にかかる費用相場と施工例

劣化の程度によって、10年目のメンテナンス費用は数万円から百万円以上まで大きく変動します。ここでは、一般的な工事内容ごとの費用相場をまとめます。

補修・再塗りの費用相場一覧表

以下は、あくまで目安としての費用相場です。ご自宅の状況や地域によって変動します。

工事内容範囲費用目安(税込)備考
ヘアクラック補修1〜5㎡程度2万円 ~ 5万円軽微なひび割れの充填。足場不要な場合。
高圧洗浄・防カビ処理外壁全面(延床30坪)10万円 ~ 20万円高圧洗浄機と専用の防カビ・防藻薬剤の塗布。
漆喰再塗り(部分)10㎡程度10万円 ~ 15万円「浮き」や「欠け」を部分的に剥がして塗り直す左官補修。
全面塗り替え(再左官)延床30坪の家(全面)80万円 ~ 150万円既存の漆喰の状態により変動。足場代含む。
漆喰専用塗料の塗布延床30坪の家(全面)70万円 ~ 120万円再左官より安価。通気性のある専用塗料を使用。足場代含む。

※延床30坪の住宅の場合、外壁面積は約120㎡前後で計算しています。

※全面的な工事の場合、上記費用に加えて「足場代」(約15万~25万円)が必ずかかります。

施工事例から見る「10年後補修」の現実

実際に築10年~15年が経過した戸建て住宅では、どのような補修が多いのでしょうか。

[施工事例イメージ:補修前の写真(雨だれや北側のコケが目立つ壁)と、補修後の写真(洗浄と補修で白さが蘇った壁)]
  • ケース1:築12年 北側のコケと雨だれの除去
    • 症状:北側の壁一面に緑色のコケが発生し、窓サッシ下の雨だれが黒く目立っていた。
    • 施工内容:足場を設置し、外壁全面を高圧洗浄。北側のみ防カビ・防藻剤を塗布。雨だれがひどい箇所は専用クリーナーで除去。
    • 結果:新築時のような白さが蘇り、カビの再発を抑制。費用は約25万円(足場代含む)。
  • ケース2:築15年 サッシ周りのクラック補修
    • 症状:リビングの大きな窓の四隅から、0.5mm程度のひび割れが発生。
    • 施工内容:クラック部分をV字にカットし、専用のシーリング材と漆喰パテで補修。その後、補修箇所が目立たないよう、周辺のテクスチャ(模様)に合わせてぼかし塗装を実施。
    • 結果:雨水の浸入口を塞ぎ、深刻な下地劣化を未然に防止。費用は約8万円(部分作業)。

10年目のメンテナンスを怠った結果、ひび割れから浸入した雨水が内部の木部を腐食させたり、土台の水切り金具を錆びさせたりといった「二次劣化」に進行するケースは少なくありません。

適切な時期(10年目)に点検・補修を行うことが、結果として数年後の高額な「再左官工事」や「下地交換工事」を防ぎ、トータルコストを抑える最も賢明な方法と言えます。

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漆喰外壁を長持ちさせるためのコツ

メンテナンス費用を抑え、漆喰の美しい風合いを長く保つためには、日頃のケアと業者選びが重要です。

日常的なケアと環境対策

プロによるメンテナンスだけでなく、ご自身でできる日常的なケアも漆喰の寿命に影響します。

  • 定期的な清掃(水洗い・乾拭き)漆喰は比較的汚れが落ちやすい素材です。半年に一度程度、天気の良い日に、柔らかいブラシや布で表面のホコリを払い落としましょう。軽度な汚れであれば、ホースで水をかけながらブラシで優しくこするだけで落ちる場合もあります。ただし、高圧洗浄機をDIYで扱うのは注意が必要です。水圧が強すぎると漆喰の表面を傷つけてしまうため、専門業者に任せるのが安心です。
  • 雨樋(あまどい)の清掃見落としがちなのが雨樋です。雨樋に落ち葉や泥が詰まると、雨水が溢れて外壁に直接かかり、雨だれやカビの大きな原因となります。年に1〜2回は雨樋の点検・清掃を行いましょう。
  • 環境管理(植栽・換気)外壁のすぐ近くに植栽があると、その部分の風通しが悪くなり、湿気がこもってカビやコケが発生しやすくなります。壁からは最低でも50cm程度離して剪定し、風通しを良く保ちましょう。また、室内の湿気が壁に影響しないよう、適切な換気も重要です。

業者選びのポイントと注意点

10年目のメンテナンスを依頼する業者は、慎重に選ぶ必要があります。

  • 「左官経験」が豊富な施工店を選ぶ最も重要なポイントです。漆喰の補修は、一般的なペンキ塗装とは全く異なる「左官技術」を要します。ひび割れの補修方法、既存の模様に合わせた質感の再現、自然な色合わせなど、漆喰の特性を熟知した職人でなければ対応できません。「普段はサイディング塗装がメイン」という業者ではなく、「漆喰や珪藻土などの左官工事の実績が豊富」な業者を選ぶようにしましょう。
  • 見積書の項目をチェックする適正な見積もりかを判断するために、以下の点を確認しましょう。
    • 工事内容:「ヘアクラック補修」「高圧洗浄(薬剤含む)」「再左官」など、具体的な作業内容が明記されているか。
    • 使用材料:補修に使うパテや、塗り直す場合の漆喰(または専用塗料)のメーカー・製品名が記載されているか。
    • 保証:漆喰工事は、塗料メーカーによる製品保証が出ないケースが多いため、業者独自の「施工保証」があるかどうかが重要です。

「漆喰再生」や「漆喰メンテナンス」を専門に謳っている地域の優良な左官店や塗装店を探し、複数の業者から相見積もりを取ることが、適正価格と高品質な施工に繋がります。

漆喰外壁10年後の後悔を防ぐために

「10年後に後悔しないために知っておくべきこと」を、これまでの内容を踏まえて最後にまとめます。

漆喰を選んで良かったと感じる家の共通点

築10年、20年と経過しても「漆喰の外壁にして本当に良かった」と感じている家には、以下のような共通点があります。

  1. 定期的な点検と小まめな補修を怠らない10年という節目だけでなく、5年ごと、あるいは台風や地震の後など、定期的に壁の状態をチェックし、小さなひび割れや汚れを初期段階で補修しています。
  2. 白さを維持できる環境管理ができている前述の通り、雨樋の清掃や植栽の管理を徹底し、壁が汚れにくい・カビにくい環境を維持する努力をされています。
  3. 施工時の品質が高い新築時の施工が丁寧であることも非常に重要です。下地の処理や通気設計が適切に行われていれば、10年経過しても「浮き」や「剥がれ」といった深刻な劣化は起こりにくいです。

結局のところ、漆喰は「メンテナンスフリー」の魔法の素材ではなく、**「手をかければかけるほど、長く美しく応えてくれる素材」**なのです。

後悔しないための事前対策と判断ポイント

これから漆喰外壁を選ぶ方、そして今10年目を迎える方が後悔しないために、以下の点を押さえておきましょう。

  • 「本物の漆喰」と「漆喰風仕上げ」の違いを理解する外壁材の中には、樹脂(化学接着剤)を混ぜて塗りやすくした「漆喰風塗料」も多く存在します。これらは本物の漆喰(主成分が消石灰)とは異なり、調湿性や防カビ性が劣る代わりに、ひび割れが起きにくいなどのメリットがあります。ご自宅の外壁がどちらのタイプなのかによって、メンテナンス方法や時期も異なります。
  • メンテナンス費用を資金計画に組み込む新築時に「漆喰は長持ちするから」と説明を受けても、10年目には点検・洗浄・部分補修で数十万円の費用がかかる可能性を、あらかじめ資金計画に組み込んでおくことが重要です。
  • 10年点検時に専門業者に必ず相談する10年経過したら、まずは専門家に診てもらうこと。これが後悔を防ぐ最大の対策です。DIYでの補修は、症状がごく軽微な場合に限るべきであり、自己判断で補修した結果、内部の劣化を見逃してしまうのが最も危険です。

漆喰外壁の自然な風合いと優れた機能性は、他の建材にはない大きな魅力です。その魅力を最大限に活かすためにも、10年目の適切なメンテナンスをぜひご検討ください。

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コラムのまとめ

漆喰外壁は、その主成分である消石灰の力により、調湿性や防カビ性に優れ、メンテナンス次第で半世紀以上も美しさを保てる優れた素材です。しかし、日本の過酷な環境下では、10年を過ぎる頃から、紫外線や雨風によるダメージが「汚れ」や「ヘアクラック」といった形で表面に現れ始めます。

この環境条件や新築時の施工品質の差が、顕著に現れ始めるのが築10年という節目です。

小さなひび割れや汚れも、放置すれば雨水の浸入口となり、内部の下地劣化を招く深刻な事態につながりかねません。だからこそ、築10年目は**「漆喰外壁の健康状態を診断し、対策を講じるベストタイミング」**と言えるでしょう。

自然素材のやわらかな風合いをこの先も長く楽しむためには、日常的な点検・清掃と、信頼できる専門業者による適切な時期の補修が欠かせません。10年目の早めのメンテナンスが、結果的に将来の高額な補修費用を抑え、漆喰外壁の美しさを守り続けることに繋がります。

最後に

10年を迎えた漆喰外壁は、見た目に大きな問題がなくても、見えない部分でメンテナンスが重要な時期に来ています。

秋から冬にかけては、空気が乾燥し、補修・再塗りの施工にも最適な季節です。

本格的な冬が来る前に、ご自宅の漆喰外壁の状態を一度、無料でチェックしてみませんか?

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ご自宅の外壁の状態や、おおよその補修費用をその場ですぐに把握できるので、ぜひお気軽にお試しください。

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